は~いどうも、広報担当 中村です!
またお前かって?
この世には発信されるのを待っている情報たちが唸るほどあるのですよ……!!
というわけで、今回は1月29日・30日開催の、リコー&ペンタックス撮影体験会イベント at カメラのナニワ 京都店 のお知らせでございます!
それに合わせ、わたくし中村が実際に機材を使用しながら京都店近辺を撮影して参りました!
なお、今回の記事はあまりにも長すぎるので前後編でお届けいたします……。
PENTAXの神レンズ FA 31/1.8 Limitedとタクマー55/1.8で京都を撮ってみた~後編~
後編は祇園から清水寺までの京都観光のおいしいエリアを割り当てておりますので、機材情報とかイベント詳細とかいいから京都の写真だけ見たいよって方は以上をどうぞ。
それでは参ります!
【お試し会の告知】
まず、京都店による事前告知記事はこちらでございます。時間や機材の詳細につきましては以下をご覧ください。
【カメラのナニワ 京都店にて開催】K-3 MarkⅢ・GRⅢx体験会を行います!
【カスタムイメージ・里び】
……というのは口実で、実際にわたくしが興味あったのはこちら。
ペンタックスの新しいカスタムイメージ・里び(さとび)です……!
上の写真はただのスクリーンショット画像ですので、スライダーを動かして色の変化を確認することはできません。ご興味あられる方は、出典元URLの公式ページよりお確かめください!
「シアンがかった特徴的な青空、くすんだ黄色、褪せたような赤色など、60~70年代のカラー写真の風合いにも似たカスタムイメージ」というのが公式による説明です。レトロで渋い写真が撮れそうですね!
FUJIFILMでも「クラシッククローム」「エテルナ」「クラシックネガ」など彩度低めのフィルムシミュレーションを好んで使うわたくしとしましては、このシブさは見逃せない! と思ってひそかに目をつけていたわけです……!
そしてこう見えてわたくし、ペンタックス QにDマウントのシネレンズをつけて撮ったりしている人間でございます。ブログデビューもQで書いています。
【やってみた】望遠レンズを「超」望遠にしてみた。PENTAX Q 驚異の焦点距離約5.5倍!
【撮影地情報】秋バラ満開の旧古河庭園
久々に読むとちょっとぎこちなくて恥ずかしい……。ってかパープルフリンジ出すぎじゃん!!
旧古河庭園のブログで使っていたカスタムイメージ・銀残しは特にお気に入りで、今でも時々Qを持ち出して遊んでおります。なので、こちらの「里び」は非常に気になっておりました。
【神レンズ2本を持参】
そして今回、レンズのほうもこっそり気になっていたモノを使わせていただきました。
PENTAX-FA 31/1.8 AL Limited です!! 「31mm」のところハイライト飛んじゃってるし写真下手くそすぎか?
「Limited」シリーズの中でも特に人気があり、PENTAXユーザーからは神のごとく崇められているこちらのレンズ。
このレンズを使いたいがためにPENTAXに乗り換える人もいるほどの素晴らしいレンズであるとのことで、いつか使ってみたいと虎視眈々と狙っておりました。
七宝焼きのフィンガーポイント。つややかな質感とエメラルドグリーンの色合いがかっこいい……。お手並み拝見といきたいところです。
また、K-3 Mark III はオールドレンズでも絞り優先が使えるとのことですので、もう1本人気のレンズを持っていきました。
スーパーマルチコーテッドタクマー 55/1.8です!
インスタ風にスクエアで撮ってみた。
こちら、フィルター枠が歪んでいたため、安価に入手したものです。光学系はクリアで綺麗な状態でしたので、よく持ち出して使っています。「里び」と組み合わせてどのような写りになってくれるのか、実に楽しみです!!
ちなみに、こちらのSMCタクマーはM42マウントのため、PENTAX Kマウントに変換するアダプターを装着しての使用になります。
付けるとこんな感じ。後玉にめっちゃゴミついてますけどこれは後でブロアーでちゃんと吹き飛ばしてます。
なお、K-3 Mark III でオールドレンズを使う方法につきましては、PENTAX公式で解説している記事がございますのでご参考までにどうぞ。
K-3 Mark IIIでオールドレンズを堪能する
以上、この2本のレンズをK-3 Mark IIIに装着して京都を散策して参りました~!
【ルート解説&注意点】
それでは当日歩いたルートをご説明して参ります。ちなみにイベントの開催内容と同じく、4時間で撮影・その後京都店に機材返却しております!
京都店より祇園を抜けて清水寺まで行ってまいりました。
清水寺から戻るときにタクシーを使いましたが、バスで移動しても十分な時間で戻ってこられるでしょう。4時間あれば、ゆっくりスナップを撮りながら清水寺まで行って戻ってこられます。
ただし、以下の2点は注意が必要です。
・バッテリー消費に注意
K-3 Mark IIIで4時間ぶっ続けで撮影していましたが、バッテリーはかなりかなりギリギリでした。万全を期すならば、モバイルバッテリーをご持参いただいたほうがいいかもしれません。なお、K-3 Mark III・GR IIIx ともに端子はUSB Type-Cです。
・撮影禁止区域
祇園周辺には、一部撮影禁止区域があります。具体的には花見小路周辺など。その他、ショーウィンドウや店頭の撮影を禁止しているお店もありますので注意が必要です。
観光地での撮影は特にマナーを求められるので、皆様ほかの方々にご迷惑をかけないよう注意して撮影をお楽しみくださいませ。
それでは、実際に撮った写真をお見せしていきます!
【四条通り~錦市場~寺町通り】
それではスタート! 12時にカメラのナニワ 京都店を出発しました~。制限時間は4時間!!
まずはFA 31/1.8 Limitedのほうから使っていきます。APS-CのK-3 Mark IIIだと47㎜相当と、ほぼ標準レンズの画角で使いやすいです。
京都店は四条通りに面しておりますが、こちらは繁華街の中心でオシャレな店が立ち並び、ストリートスナップにも適したロケーションです。
里びは思った通り渋くていい感じでした……! 赤の発色はフジのクラシックネガに近いものを感じるような深みのある色合い!!
四条通りを逸れてちょっと路地に入りました。かなり逆光になっていたのでフレア・ゴーストの出具合をチェック。現行品で販売されている「HD」のモデルではなく前のモデルですが、コーティング性能は十分です!
錦市場の入り口です。ってか清水寺の方向に向かわずしょっぱなから思いっきり寄り道……。
青空のくすんだ色合いが印象的です。
錦市場の中の様子。やや薄暗い中に店が立ち並び、アンダーグラウンドな雰囲気が漂っています。
ファインダーが明るくて見やすいので、つい露出を確認しないままシャッターを切ってしまいがち。
以下の記事でなんばマルイ店の池田さんがおっしゃる通り、デジタル一眼レフは「シャッターを切ってみないとわからない」もので、思っていたのと違う絵が撮れてびっくりすることもしばしば。これもそんな一枚です。
【使用レビュー】ペンタックス K-3 MarkIIIで鉄道を撮ってみた
デジタル一眼レフをあまり触らないままミラーレスを使い始めたわたくしからすると、少々戸惑いはありますが新鮮な体験でした!
ここら辺で収差チェック! 1枚目が開放F1.8で、2枚目がF5.6です。
ボケが暴れる、とまではいかないものの後ボケがざわめく感じがとてもいい……。なんて絶妙な収差……!!
F5.6まで絞ると隅々までシャープですっきり写ってくれます。
錦市場の東端・錦天満宮に到着です。前回京都店まで行ったときに気になっていたスポット!
商店街の真っただ中にいきなり神社があるのはいかにも「京都」という感じです。提灯の連なっているのがいい感じ。
絞り値を3種類変えて狛犬を撮ってみました。開放の滑らかに溶けていくようなボケは本当に素晴らしい……。噂に違わぬ神レンズです。
2.8ぐらいまで絞るとボケがすっきりしてきますね。
このあたりでタクマーに交換! 開放で撮りましたが、木札の滲むような前ボケがいい感じ。
天神様ということで梅の木をパチリ。1月17日時点ですでに咲き始めていました! アンダーめの露出と開放の大きなボケでちょっと怪しい雰囲気になりました。
逆光気味で少しフレアが出て「いかにもオールドレンズ」な雰囲気の1枚!
里び×オールドレンズには無限の可能性を感じる……!!
さて、錦天満宮の境内をゆっくり撮影したい気持ちはあったのですが、色々まわりたかったので先を急ぎます。
取り回しのいい31/1.8 Limitedに切り替えて寺町通りの商店街を抜けて四条通りへ戻ります。その途中で撮った写真はこんな感じです。
歩いたルートとしてはこんな感じです~!
【鴨川~先斗町】
錦市場周辺で1時間ほど撮影したのち、四条通りを抜けて鴨川付近で撮った写真をお見せしていきます。
PENTAX公式の解説通り、青・赤・黄色がくすんだ色合いでいかにも「里び」という感じの色合いの写真!
餌につられてやってきた鳥たちがすごい数……! ヒッチコックの『鳥』みたいになっててちょっと怖い……。
シャッターが軽快に切れるので、ついついパシャパシャ連写してしまう!
Youtubeチャンネルで池田さんがシャッター音を絶賛していたのも分かります!!
「クロップモードを使う」という知恵が働かなかったので、焦点距離の長いタクマーに切り替えました。F8まで絞ればかなりかっちり写ります。
収まりが悪かったのでトリミングして16:9にしています。
ちょっと寄り道して鴨川沿いの先斗町(ぽんとちょう)も覗いてきました!
料亭や飲み屋などが並び、こじゃれた雰囲気の一画です。
こちらは芸妓さんでしょうか? 後ろ姿を拝借。
奥行を表現したかったので(またクロップモードを使うという発想もなく)タクマーにチェンジ!
こちらもタクマーでの撮影。前ボケになってしまいましたが、「京料理」の提灯がすごい目立つのでこれはこれでいいんじゃない?という感じの1枚。
かわいらしい提灯を開放で撮ってみました。
合焦部はキリっとした写りもさることながら、左上あたりの玉ボケの綺麗さも素晴らしい……。
真逆光でもフレアがかなり抑えられていますし、水面の反射にもフリンジがほとんど見られません。文句なしによく写るレンズ!
開放では程よいボケ味を見せながらも実用性はきっちり抑えている、現代的なレンズとオールドレンズのいいとこ取りと言えるかもしれません。
このレンズのためだけにPENTAXに乗り換えるひとの気持ち、分かるかもしれない……。少なくともこのレンズはそのうち自分で購入していろいろと使ってみたいところです。
鴨川にかかる四条大橋を渡って、いよいよ祇園に入っていきます! いちばん「里び」っぽい褪せた青空が撮れた一枚です。
【祇園~清水寺は後編にて】
さて、冒頭でも述べたように、分量があまりにも多すぎるので今回は前後編に分割しております……。
鴨川付近では30分ほど撮影を行っておりました。駆け足とはいえそれなりに枚数撮っていたのですが、この時点で経過した時間は1時間半ほど。時間的にはやっぱり余裕がありました。
しかし、すでにバッテリーは1ゲージ分減ってしまっておりかなり不安な状態……!
「清水寺まで辿り着くのにもつのか……? 」とめちゃくちゃ焦っておりました。まぁ後編が上がってるってことは無事に到着したんですけどネ。
それでは後編はこちら、長くなって大変恐縮ですが、是非とも続きをご覧ください!PENTAXの神レンズ FA 31/1.8 Limitedとタクマー55/1.8で京都を撮ってみた~後編~
何卒よろしくお願い申し上げます!!