広報担当 中村です~!
さて、後編です。
今週末1月29日・30日にカメラのナニワ京都店にて開催されるペンタックス & リコー 無料お試し会にご興味があられる方、使用した機材を確認されたい方は以下の前編にて詳細をご覧ください!
それでは引き続きよろしくお願いします~!!
【祇園 花見小路】
~前回までのあらすじ~
4時間のリミットのうち約2時間半を残して祇園に到着した中村!
しかし、バッテリーはすでに残量2/3を切っており、ここからは観光地てんこもりゾーンに突入する!!
はたして彼は無事に清水寺にたどり着けるのか??
……っていう感じです。それでは八坂通参道沿いに東へ向かい、祇園の様子をお見せしていきます。
何度も恐縮ですが、開放F1.8で撮った時のボケの感じはたまらない……。
像はちゃんと結んでいてネムくはないけど、うっすらベールをかぶっているかのような柔らかいボケ……。官能的ですらあります。
なお、前編でも注意喚起したように、祇園周辺には、撮影禁止区域が一部あります。こちらは後ほど詳しくご説明いたします。
その他、ショーウィンドウや店頭の撮影を禁止しているお店もあります。また、人の流れが多い区域なので、なるべく道を塞がないなどマナー・節度を守って撮影をお楽しみください。
土産物などを取り扱う店が多く、「観光地に来たな~」感が高まってきます!
四条通でもちらほら見かけましたが、このエリアは特に和装の方を多く見かけます。
後ろ姿とはいえ赤の他人の姿を勝手に撮るのはどうなのか? というのは難しい問題ですが、最低限相手に不快感を与えないよう、撮影時には細心の注意・ご配慮をいただければと存じます。
八坂神社の西楼門まで到着!
写真をご覧いただければわかる通り、だいぶ雲が立ち込めてきてかなり暗くなってきました……。感度も上げて1600にしています。
とはいえ、カスタムイメージ・里びを使いたいならば、こういう暗めの天候の時のほうが雰囲気を活かしやすいかもしれません!
ここらへんでちょっとタクマーに切り替え。条件をそろえていないので一概に比較できませんが、光の少ない状況だとFA 31/1.8 Limitedと比べてかなり顕著にコントラストが低下しております……!
こういうモヤッとした写りもオールドレンズの楽しさですけどね~。
お気に召さない方は、モノクロモードで撮影してみるとレトロな雰囲気になるのでオススメです。
さて、問題の撮影禁止区域のお話をして参りましょう。具体的に「撮影禁止」が掲示されているのは、祇園の中心・花見小路です。
Googleマップでいうとこのあたり。上記の写真の通り、「私道での撮影禁止」との掲示がいたるところに出ております。
「私道」とは具体的にどこまでOKでどこまでNGなのか、祇園商店街 振興組合の公式サイトを確認してみましたが明確なガイドラインは存在しないようです。
祇園周辺の観光スポットを探すのにも便利なので、ご興味があれば下記URLから覗いてみてください。
https://www.gion.or.jp/
警備員の方にも聞いてみましたが、やはり明確に「どこまでOKか」は決まっていないようです。
舞妓さんを見たいならば一番出会える確率の高いスポットですが、花見小路に行かれる方は、こちらを念頭に置いておいていただければと思います。
【建仁寺~法観寺】
花見小路の南端・建仁寺 北門 に到着。こちらを撮影するのは特に注意をうけませんでした。
建仁寺にちょっと入って一枚。特に狙っていなかったですが、かなりアンダーでシブい仕上がり!
これも「シャッターを切ってみないと分からない」デジタル一眼レフでなかったら撮れなかった一枚ではないでしょうか。
さて、そろそろバッテリー残量は残り1/3以下……。
めちゃくちゃ焦りながら路地を駆け抜け、ところどころ気になるスポットを撮ったのをお見せして参ります!
たどったルートはこんな感じ。この時点でまだ半分しか来ていなかったのか……。なおこの時点での時刻は14時30分ごろ。残りあと1時間半と、時間的には結構余裕がありました。
いちおうたどったルートを以下に示しておきます。
これはかなりタクマー×里びが刺さった1枚。
タクマーの黄変によって若干黄色に転んだカラーバランスと、「里び」で褪せた南天の色合いが非常にノスタルジック!
やはり里び×オールドレンズには無限の可能性を感じる……!!
京都はアパートですらお洒落~!!
普通に路地裏だけで1時間とか費やせるレベルなのですが、バッテリー温存のため、我慢しながら足早に通りすぎます……。もっといろいろ撮りたかった。
こちら、何も知らずに撮影したのですが、後になって調べてみたら井伊美術館という施設だったようです!
日本でも珍しい、甲冑研究考証の美術館ということで非常に興味深いのですが、現在は常時閉館状態となっていて展示をみることはできないようです。残念……。
気になる方は、以下より井伊美術館の公式Webサイトをご覧ください。
https://www.ii-museum.jp/
いかにも古都といった感じの情景が続いていたところに、有刺鉄線グルグル巻きの異様な区画がありました。
怒りのデスロードって感じ?
タクマー開放での撮影のため、わずかにフリンジが出てハイライトが滲んでいます。不穏な被写体なのに、どこか幻想的な写りとなりました。
普段、FUJIFILMのボディでタクマーを使うときは一段絞ってF2で撮影することが多く、あまり開放では撮影していませんでした。
こちらは開放での撮影ですが、ゆるすぎず硬すぎず、とても優美な写りです。「里び」のくすんだ発色もマッチしている~!
個人的な印象なうえに曖昧な言い回しですが、タクマーは「線が硬い」レンズだと感じていたので、今回開放を多用してみて「こんなにふわっと撮れるんだ!」みたいな驚きがありました。
当然センサーや画像処理の違いがありますが、今まで使っていたレンズの新しい一面を見られて非常に楽しかったです。
路地裏を抜け、東大路通り沿いに清水寺を目指します。あと少し……!!
法観寺の五重塔を間近で撮りたい欲望をなんとか抑え込み、遠景だけで我慢して通りすぎます。
いよいよバッテリーゲージは0で赤の表示に突入! やばい!!
【清水寺に到着!】
清水寺のほとり、松原通りを上っていきます! もう完全にパニック状態で撮影してる余裕とかなかったのですが、花手水っぽい飾りがあったのでそれだけ撮っておきました。
今回撮った写真の中で、里びの黄色が一番伝わる写真かと思います!
とりあえず到着~!!!
清水坂とか撮りたいところいっぱいありましたが完全スルーです。バッテリーが切れないことだけ祈りながらダッシュで駆け込みました……。
時刻は14時47分、まだ1時間以上タイムリミットには余裕がありました。
とりあえず「清水寺まで到着」という目標は達成したので、まったり五重塔を撮ってみちゃったり。
1枚目、シャッターを切ってみて少し暗く感じたので2枚目も撮ってみましたが、今になってみると両方いい感じに見えるのは気のせい?
また開放での撮影。石畳のざわめくようなボケがいい……。
拝観料を支払って本堂の中を見ていきます。後からトリミングしてスクエアにしてみた。
人が多すぎてあんまりちゃんと撮れていませんが、清水の舞台です。
だいぶトリミングしていますが、立体感がすごい。コントラストの強いシーンですが、シャドウが潰れ切らずにかなり粘りを見せており、流石リミテッドレンズだなと感心しました。
雲の切れ間から光が差してきているのが綺麗だったので、HDR撮影にチャレンジしてみました。
初めてやったのでちょっと微妙ですけど……。たぶんもうちょっと白飛びさせない方法があったはず……。
お土産に大黒様のストラップを買って帰ります~。これも何だか生々しい写りになっていますね……。個人的には今回一番お気に入りの写真かもしれません。
この写真を撮ったのが15時4分、ここでバッテリーが力尽きました。
時間的にはかなり余裕がありましたが、だいぶ疲れたのでタクシーにてカメラのナニワ京都店に帰還いたしました! バスを使っても時間内に帰れたはずです。
【まとめ】
以上のルートにて4時間のお試し撮影を満喫してまいりました!
後半の駆け足っぷりを見ていただけたら、わたくしがわざわざ「モバイルバッテリー持参」を訴えかける理由がお分かりになるかと思います……。
それでは機材を使用しての感想をまとめます。
まずはK-3 Mark IIIですが、非常に軽快にシャッターが切れるうえにファインダーが明るくて見やすく、実に快適に撮影できるカメラでした!
M42のSMCタクマー55/1.8での撮影も、ファインダーが見やすいのでピント合わせしやすく、不便を感じさせません。
グリップも中指がうまく引っかかるようになっていて握り心地がよく、長時間使用しても手が疲れなかったのは驚きです。
里びの色合いも味わい深く、かなり魅力的な色づくりでした。今回は使いませんでしたが「ほのか」「雅」「銀残し」などでもっと撮ってみたいです~。
K-3 Mark III、実にいいカメラでした!
あとFA 31/1.8 Limitedは本当に神レンズだった。タクマーももっと好きになったのでいろいろ使い方を探求したい。
それでは明日明後日の1月29日・30日、無料お試し会 at カメラのナニワ 京都店を開催いたします!
【おまけ】
16~17時ごろにもちょっと鴨川あたりを撮らせてもらいましたので、そちらもお見せいたします。ぜんぶFA 31/1.8 Limitedでの撮影です。
鴨川の夕暮れを撮りたいなら、午後2時ごろ京都店にお越しいただくのが良いでしょう。ただし、午後6時までに機材返却厳守でお願いいたします!
なんか見覚えのある文字列が……??
2022年にお目にかかれるなんてことあります!?
さすが京セラのお膝元だぜ……。
というわけで異様なボリュームでしたが皆さまお付き合いありがとうございました!
また次回のブログでお会いしましょう!!