Plaubel Makina IIIを使ってみた件

初の人事異動から約2カ月の沈黙を破りRebornです。現在の若林から冒頭にやや私情をば。

若林は梅田2号店からEC事業部つまりはオンラインに異動しました。

かといってオンラインショップに関わることのない2カ月でして、じゃあ、2カ月の間何しててんって話ですけど、【宅配買取】です。

全国から送られてくる段ボールを一人でせっせと査定していくんです。

まぁその仕事が元々追い付いていなかったタイミングに異動になったのですんごい数をこなす勇者、それはもう一騎当千なんですわ。

という作業を2カ月ずーっと繰り返しておりブログを開くこともできなかったわけです。

そしてふとした時にブログを開くと書き残したブログたちが寝てたわけですよ。

書いた記憶さえも忘れるぐらいには2カ月間買取に没頭していたわけで、それはそれは買取センターの鑑ですわ。結果はともかくとして自分でいえるほど頑張りましたよ。

ていうことがこの2カ月ござったんです。

やっぱ発信することを止めたくないし、止めてしまうと老いていきそうな気がして怖い。

時にはグーグル検索TOPを狙うブログを書いたり、ほとんどの人が興味のないブログを書いたりとふり幅が広いアタクシでございますが、今回は後者。

そして好奇心が招いた自爆行為です。

ということで現在の若林のお話は終了で以下2カ月前の若林が書いたブログをご覧くださいまし。


時に好奇心というものは大変厄介で面倒くさい。

好奇心がなければ今までのブログは無かったことになってしまうので全否定はしないが場合によっては「やらんかったらよかった」と思う。

個人的に「やらない後悔」より「やる後悔」のほうが良いと思っているので結果的にはやります。やったことによって必ず得られるものがあるからです。

やってもいないのにガタガタ物申すやつは中身がないのでショボいと思わざるを得ないのでそう思われたくないんです(持論)。

面倒だとか言いながら結局はやります。だって、面倒ってわかった段階は大体後戻りできないからね。

はい、ということで今回はタイトル通りPlaubel makina IIIを使ってみた件です。


【Plaubel makina III】

非常に面白い機構を持ったカメラ。

なんといってもレンズ交換式中判蛇腹カメラで使用するレンズによっては蛇腹の繰り出し量を変えなければいけないのが変わった機構です。

使い方を学ぶのには大変苦労しましたし、完全に分かっているわけでもありません。

そんな面白いカメラの外観を見ていただきます↓

アンチコマー付き

オルター付き

テレマキナー付き

レンズ無し

ノンコートアンチコマーがかっけぇ

キャップがめちゃくちゃかわいい

標準および望遠用の距離指標

違う角度からの標準および望遠用の距離指標

広角用の距離指標

蛇腹を出していない収納時

交換レンズ用の蛇腹繰り出し

標準および望遠用の蛇腹繰り出し

「メカメカしくてかっこいい」を久々に感じた気がする。


【今回使用したレンズ】

左からTeke-Makinar 19cm F4.8、Anticomar 10cm F2.9、Rap.Weitw.Orthar 7.3cm F6.8

テレマキナーだけ望遠レンズなので長いです。

Anticomar 10cm F2.9

絞り開放F2.9

F/25.0


Rap.Weitw.Orthar 7.3cm F6.8

絞り開放F/6.8

F/32.0

Tele-Makinar 19cm F4.8

絞り開放F/4.8

F/32.0

無限遠

最短撮影距離


【ハッピーセット】

こんな感じでセットが揃ったので使いたくなったんですよ。

しっかりとした革のカバン

そんなハッピーセットの中身をご紹介

左から135、6×6、6×9、6×9

こう見るとセンサーサイズの差を改めて感じます

たぶんカットフィルムホルダー。
違ったらすみません。絶妙なサイズ感。

ちゃんとフィルムが入ったままでした。

緑黄色野菜を感じさせるビタミンカラーフィルターとプロクサー。革ケースも味があってよいです。


【作例】

※カメラのナニワ梅田2号店で現像&データ化されたものをそのまま使用しています
※作例はすべて6×9ロールフィルムホルダーで撮影しています。

Anticomar 10cm F2.9

Film : PORTRA160NS(期限切れ) F/4.5

写真左上の像が流れてグルグル回っているようにみえます。

Film : PORTRA160NS(期限切れ) F/2.9

ピントは∞で撮影。何故かピントは無限遠にありません。

Film : PORTRA160NS(期限切れ) F/9.0

先ほどと同じ状況で絞りをF/9.0にして撮影。こちらは納涼床あたりの建物にピントがきています。しかし奥の山の方は眠たくピントが合っているとは言えません。

Film : PORTRA160NS(期限切れ) F/9.0

ピントがしっかりと合っておりこのレンズで撮影した中ではシャープです。

Rap.Weitw.Orthar 7.3cm F6.8

※ノーファインダーで撮影しているので構図とかいう概念がありません

Film : PORTRA160NS(期限切れ) F/6.8

逆光耐性はご覧の通り良くないです。絞っていますが周辺光量落ちも見られます。

Film : PORTRA160NS(期限切れ) F/6.8

一見問題ないように見えますが、左側や右側の木の枝を見るとホワッホワです。

Film : PORTRA160NS(期限切れ) F/6.8

木の枝が滲みホワホワしていてコントラストの低い柔らかい描写。

PORTRA160NS(期限切れ) F/6.8

目測で撮影を試みましたが大外れなピンボケ写真。

Tele-Makinar 19cm F4.8

※ノーファインダーで撮影しているので構図とかいう概念がありません

Film : PORTRA400 F/4.8

写真右上の黒い影はフードです。付けたフードがまさかケラレるとは思いませんでした。
ピントは外したくないので無限遠で撮りました。6×9のF4.8は被写界深度薄いので保守的に撮影しました。

Film : PORTRA400 F/11.0

こちらも盛大にケラレてます。
観覧車をメインにしっかり写したはずがおもてたんと違うようになってました。
ノーファインダーで望遠は無謀だと痛感。

Film : PORTRA400 F/4.8

なんかピントが変。
もしかしたら、レンズボードの繰り出しが平行でない可能性がある。

Film : PORTRA400 F/8.0

救いようのない写真が望遠の圧縮効果によりほどよくなった気がします。


いかがでしたでしょうか?

PelikanのK400とM800の胴軸柄のネイルが懐かしいですね~

ふたたび現在の若林が最後の文章を担当します。

とりあえず「撮れただけで偉い」そう思います。

コウペンちゃんの「起きられただけでえら~い!」と同じぐらいのこと。

「蛇腹破れてなくて満点!!」「シャッター開いてはなまる~!」そんな言葉を全世界の蛇腹カメラにささげたいと思います。

今回はネット上に資料を残すことを目的としたブログです。こんな物をネット上に残す意味があるのか?と言われればほとんど無いと思います。

じゃあなんでやってんの?って話ですけど、若林が使用し、経験を得るためですよね。

そして使ったからには発信をしたかったんです。発信しないともったいないというか、カメラ屋にしかできひんことやけど、カメラ屋でも今更やらんし。

アタシにしかできひんこと的な?そんな感じで圧倒的な好奇心がそうさせて自らを後悔までさせてるわけなんですよ。

前向きに考えると、万が一買取でコレがきたら対応できるわけですよ。無敵やん?

そして、ほとんどの人がこのカメラを知らずに死んでいくでしょう。このブログを読んだとしても死ぬまでには忘れてるでしょう。

だからなんやねんって話ですけど、万が一誰かがこのカメラのことを知りたくてネットで検索したときにこのブログを見てもらえたらいいかなと思ってます。

作例付きでレンズ3種類載せてるブログってほとんどないでしょうから。

そんな感じでまた何かしら発信したいと思います。発信しないと死んでしまう生き物なので飼い殺しはごめんです。

以上、若林がお届けいたしました~。
#ブログ書けてえらい (文中に入れても機能しないのは承知)