こんにちは! カメラのナニワ京都店の津川です。
わたしはふだん、FUJIFILM X-S10でポートレートを撮影しています。
FUJIFILM Xシリーズのカメラでポートレートを撮ろうと思ったとき、候補に上がるレンズは主に2つあります。
XF90mmF2 R LM WRとXF56mmF1.2 Rです。この2本のレンズ、どちらを買うかわたしは非常に悩みました。
今回は、この2本のレンズでポートレートを撮った作例をお見せしながら、その違いを比較検証してみました!
同じような悩みを抱える方の疑問を解消できるよう頑張りますので、ぜひ最後までお付き合いください♪
【スペック比較】
製品名 |
XF90mmF2RLMWR |
XF56mmF1.2 R |
発売日 | 2015/7/16 | 2014/2/22 |
レンズ構成 | 8群11枚 | 8群11枚 |
最短撮影距離 | 0.6m | 0.7m |
フィルター系 | 62mm | 62mm |
長さ | 105mm | 69.7mm |
重さ | 540g | 405g |
2本のレンズのスペック比較です。分かりやすく違いがあるのは重さ。
約140gほど違いますので、動き回って撮影するときはこの差が気になるかもしれませんね。
おそらくポートレート撮影する際にはあまり気にならないポイントでしょうが、最短撮影距離も0.1m違います。
ポートレートだけでなく花などの写真を撮られる方は、90㎜のほうが最短撮影距離が短いので重宝しそうですね。
また、XF90mm F2 R LM WR はLM(リニアモーター)搭載でWR(防塵・防滴)仕様となっている点もポイントです。
【被写体との距離感を比較】
今回2本を比較するにあたって、焦点距離の違いによる被写体との距離感にフォーカスして比較していきたいと思います!
まずは大体同じ位置から両方のレンズで撮影してみることで、どういう風に切り取られるか見てみましょう。
56mm(換算85mm)は、90mmと(換算135mm)比べると背景が広くなります。
背景をどういう風に写しこみたいかで使い分けができそうですね。
次は人物の大きさを揃えるために、56mmのほうで寄って撮影してみました。
ちなみにカメラマンと被写体の距離がわかるように、モデルさん側からiPhoneでわたしを撮影して貰いました。
右端の画像が、人物の大きさを揃えるために56mmで寄った時の位置です。
90㎜ですとかなりモデルさんとの距離が離れていますが、56㎜だと比較的近くで撮れますね。
それでは全身撮影だと、どうでしょうか。
人物の大きさを揃えての撮影です。
90mmはかなり遠くから撮影ができる一方、56mmは声が届く範囲で撮れます。
ポートレートで重要なのは撮られるモデルさんとの距離感・関係性だと思いますので、被写体と一線を引いて撮影者を意識してもらいたくない場合は90㎜が良いと思います。
一方で、被写体とコミュニケーションを取りながら表情を引き出したい場合は56㎜のほうが適しているのではないでしょうか?
XF90mmF2 R LM WRのポートレート作例
圧縮効果が強く出るので、被写体の後ろにあるものがかなり詰め込まれます。
余計なものが写りこまないよう注意したいところですが、並木を背景にした撮影などでは面白い画が撮れるかもしれませんね!
桜や紅葉の季節でしたら、引き寄せて背景に写しこむことができるので重宝しそうです。
どちらかと言うと、自然の多いロケーションでの撮影に向いているレンズのように感じます。
XF56mmF1.2 Rのポートレート作例
90㎜より広めに写るので、人物とオブジェクトと同時に写しこむような使い方もできます。
また、街中で撮影するのであれば、写ってほしくない物も開放F1.2でボカシてカバーしてくれるのも便利です。
【結論】XF90mmF2 R LM WR とXF56mmF1.2 Rどちらを買う?
XF90mmF2 R LM WR とXF56mmF1.2 Rを悩まれている方は、心の整理が付きましたでしょうか。
ちなみに私はモデルと話しながら撮影をしたいので、距離感が近い56mmを買いました。
しかし来たるべき桜の撮影に向けて、90mmを仕込もうと計画中なのは、ここだけの話。
上で解説してきたように、どちらのレンズもシーンによって使いわけるのがベストですね!
ポートレート以外の作例もブログで紹介しているので、ぜひ下記ご覧下さい。
※56㎜作例
それでは最後までお読みいただきましてありがとうございました♪