景色を宙に閉じ込める 宙玉(そらたま)写真と出会いました!

こんにちは。レモン社 池袋店のカラサキです。

今回はsoratama 72(宙玉)という撮影アイテムをご紹介して参ります。

【宙玉とは】

この宙玉(そらたま)は、透明なガラス球をレンズの前に取り付け、宙に浮かぶ玉のなかに映る光景を撮影できルンです!

昨年末、このsoratama 72というZENJIXの製品に出会いました。知り合いが購入したのですが、どうしても中央ガラスの透明球にピントが合わないとのことで譲り受けました。


これまでガラスボール的な物を手に持って、台に乗せてなどという商品の存在は覚えていますが、お恥ずかしいことに、この宙玉の存在を初めて知りました。

こちらがsoratama 72の本体です。これをそのままレンズにつけただけでは撮れません!!!

こちら、上原ゼンジさんという方が2009年に考案した撮影方法だそうです。

では、撮影するために必要な手順をご紹介していきます。


【セットアップ】

まずセットアップの為に必要な機材を揃えます。

soratama 72の本体以外に専用エクステンションチューブ・接写リングセット・ステップアップリングなどを購入しましたが、思った以上に組み合わせが複雑で、かなりの時間を要しました!


出典:Soratama

上の画像はsoratama公式ページにある図説です。この通りに組み合わせてセットアップしていきます。まずは専用チューブをゲットし…。接写リングやステップアップリングはとりあえず純正、国産より安い外国製を購入。

接写リングはレンズのすぐ前の宙玉を近接撮影できるようにするため、ステップアップリングは72㎜径のsoratama 72を違うフィルター径に装着できるようにするためのパーツです。
そして試行錯誤を繰り返しようやく撮影ができるまでに……。

ステップアップリングの枚数を意図的に増やすなどし、遂にガラス玉にピントを合わせる事ができました。

お使いのカメラやレンズによって組み合わせが異なりますので、ご自分の機材で試される際は接写リングやステップアップリングの枚数や長さを変えて微調整してみてください。

【試写】

今回は住まいから葛西臨海公園まで歩きながら撮影しました。

途中で数カットを撮影しましたが、この日は全てカメラの設定は絞り優先で、露出補正が+1/3~+2/3、AWB、オートISOにて撮影です。

そして鮮やかな色調にしたい為、フォトスタイルをヴィヴィッドにして撮っています。

ではまず、歩き始めての1カット。
F14 1/60 ISO800
球体の中に景色が浮かび上がる、とても不思議な写真になりました!
ちなみに、撮影時のファインダー内では球体の中の景色が天地が逆さまに見えます。なので、球体の中の像が正像になるよう、今回は写真をすべて反転させて掲載しています。
ちなみに、反転させていない画像はこちら↑
歩くこと約40分で葛西臨海公園駅に到着です。
では公園内に入っていきます。
公園の開園当時から変わらない売店です。
梅のようですが、背景が逆さだとイメージがかなり変わります。
丸い被写体だとまた不思議な事に。
遠くに都心のビルが見えます。。
菜の花も咲き始め、このあと黄色いじゅうたん状態となります。

【絞りによる変化】

ここまでで数十カット撮影し、何に向けるとどのような写真になるかというコツが何となくつかめたところで、次は絞りを変えるとどのように何が変化するか試してみます。
F14
これまでのカットと、ほぼ同じデータです。
F10
ボケの変化がわかります。
F7.1
そして透明球の輪郭がウッスラとなり…
F4.5
ここで、背景もわかり難くなり。
F2.5
開放絞りで中心部以外がボケボケです!

これを見ると、基本的に絞って使う方が、この宙玉の特徴が出ることが分かりましたが、勿論、その塩梅は好みにもよります……。

【結果】

これまで、様々なレンズ、フィルター、フイルムの使用、カメラの設定、プリントの加工などはしてきましたが、この宙玉はそれらと全く異なる物で、とても新鮮でした!!

見慣れた日常が一変しますので、街中などで使っても楽しめるかと思います。

最初のセットアップでなかなか苦労するかと思いますが、挫けないでください。

なお、弊社ではこちらの製品一式の取扱いがございませんので、お求めの際は宙玉公式サイトにもあるようにAmazonなどでお求めください。

https://soratama.org/product

ちなみに、必要な専用チューブを購入しようと思い、某カメラ量販店に足を運びましたが、カメラコーナーの店員さんに聞くと店頭には在庫が無いのでWebでお求めくださいといとの事でした。

興味がある方は是非、お試しください。

担当:カラサキ