こんにちは! コンテンツ部のマツオです。
今回は新製品のご紹介です。2022年2月21日の発表会で、シグマからXマウント製品の発売が発表されました。
このたび発売が発表されたのは、以下の3本です。
・16mm F1.4 DC DN Contemporary
・30mm F1.4 DC DN Contemporary
・56mm F1.4 DC DN Contemporary
いずれも既存の製品として販売されており、今回はマウントのみ変更した形のレンズにはなります。
光学系の設計については特に言及がないため、大きな変更はないでしょう。
しかし、以下のようにフジフイルムXマウントに最適化されています。
- 専用のアルゴリズムを開発。AF駆動や通信速度を最適化
- AF-C(コンティニュアスAF)、ボディ内収差補正にも対応(一部機種)
Contemporaryラインでコストパフォーマンスに優れた製品になります。安価に新しい画角を試してみたい方には嬉しい商品展開ではないでしょうか?
「Contemporary」について、詳しくはシグマ様公式サイトをご覧ください。
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/lines/#layout3_section7_column0
では、以下より簡単にスペックをご紹介です。
SIGMA 16mm F1.4 DC DN Contemporary
https://cameranonaniwa.jp/shop/g/g0085126402754/【製品仕様】
- レンズ構成 13群16枚
- 画角 83.2°
- フィルター径 67mm
- 絞り羽根 9枚(円形絞り)
- 最小絞り F16
- 最短撮影距離 25cm
- 最大撮影倍率 1:9.9
- 最大径×全長 72.2x92.6mm
- 質量 405g
【過去の作例とレビューはこちら】
※今回発売のXマウントではなく、2017年の内容です。
SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary
https://cameranonaniwa.jp/shop/g/g0085126302757/
【製品仕様】
- レンズ構成 7群9枚
- 画角 50.7度
- フィルター径 52mm
- 絞り羽根:9枚(円形絞り)
- 最大径×全長 64.8mm × 73.6mm
- 最短撮影距離 30cm
- 最大撮影倍率 1:7
- 最小絞り F16
- 質量 275g
【過去の作例とレビューはこちら】
※今回発売のXマウントではなく、2017年の内容です。
SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary
https://cameranonaniwa.jp/shop/g/g0085126351755/ 【製品仕様】
- レンズ構成 6群10枚
- 画角 28.5°
- フィルター径 55mm
- 絞り羽根 9枚(円形絞り)
- 最小絞り F16
- 最短撮影距離 50cm
- 最大撮影倍率 1:7.4
- 最大径×全長 66.5x59.8mm
- 質量 280g
【作例】
こちらのレンズのみ過去に商品レビューを公開しておりませんでしたので、新しく作例をご用意いたしました。
※今回発表されたフジXマウントではなく、ソニーEマウントのもので撮影いたしました。
開放で撮影。ボケ味はF1.4ともあってAPS-Cセンサーでもよくボケます。
しかし、中央の枝にわずかな色収差が確認できるほか、周辺部は若干もやっとした写りになりますね。
そもそもFUJIFILMのXFレンズも若干収差を残した設計になっていますので、これぐらいなら私はそこまで気にならないレベルかと。
最小絞りはF16となっています。光芒の形状はきれいです。
最小絞りで撮影することは少ないでしょうが、フジフイルムはISO160が下限のカメラもあります。
シャッタースピードを上げたくない場合は、NDフィルターを一枚用意しておくと良いかもしれません。
すさまじい虹色ゴーストが出ました! オールドレンズのズマリットみたいです。
この写真はフードなしで撮影しましたが、もちろんフードをつけることである程度防ぐことができると思います。
遠くのクレーンで解像力チェック。F16まで絞り込んで撮影しています。きっちり解像していて描写力は十分です。
最後に玉ボケチェック。手が触れてしまったのか、開放でなくなってしまっていました。申し訳ありません……。
まだ明るい時間とあって玉ボケに大きさは出ませんが、形状は比較的きれいに丸くなっていると思います。
周辺部に若干の収差・像の流れが見られますが、光量が少なめのシーンなので仕方ありませんが……。
【まとめ】
3本とも新品で4万円前後と手頃な値段の今回の製品。
今回は既存マウントでの描写のみお見せしましたが、フジXマウント用に最適化されてAF速度・精度が向上しているとのことでその点も気になりますね。
また、FUJIFILMのフィルムシミュレーションと組み合わせてどんな写真が撮れるかも期待が高まります。
2022年4月8日発売となりますのでお楽しみに!