こんにちは~。広報担当 中村です。
皆さま今年の桜は満喫されましたでしょうか?
わたくしもぼちぼち近所の桜を撮ったりしてキャッキャウフフしている今日この頃でございます。
ところで最近、社内で桜の話をしていたところ、「造幣局の通り抜けは行かんの?」と聞かれて「なにそれ??」ってなりました。
お恥ずかしながら大阪にやってきてまだ日の浅いわたくしは、「造幣局 桜の通り抜け」というものについてほとんど知らなかったのでした。
そこで今回は、こちらの「通り抜け」について解説しつつ、周辺の様子をレポートして参りたいと思います!!
【「通り抜け」とは?】
こちらの「通り抜け」とは一体何なのか、まずこの言葉から説明して参ります。
まずは大阪 造幣局の公式HPよりの引用です。
明治16年、時の造幣局長(遠藤謹助)の「局員だけの花見ではもったいない。大阪市民の皆さん方と共に楽しもうではないか。」との提案により、満開時の数日間、構内川岸の桜並木の一般開放が始まりました。
「通り抜け」という名前は、最初から付けられていた名前ではなく、観桜は一方通行で、引き返すことが出来ないところから、いつしか、「通り抜け」という名前が定着し、皆様方に親しまれています。
「造幣局:桜の通り抜けQ&A」より引用
https://www.mint.go.jp/faq-list/faq_sakura#faq2
※太字強調は筆者によるもの
このように、造幣局敷地内の桜を鑑賞できるよう、期間限定で敷地内を公開するイベントが「通り抜け」です。
明治16年は1883年ですので、139年前に始まったイベントというわけですね。
しかも特に今年は3年ぶりの開催とのこと。感染症予防対策のため例年とは異なり、人数制限ありの事前予約制となっております。
【予約フォームはすでに満席】
通り抜けの特設ページはこちらになります。
https://www.mint.go.jp/wide/sakura_osaka_news_r4.html
呑気に「何日に行こうかな~」って予約フォームを覗いてみたところ……。
というわけで、すでに今年は通り抜けに参加できないのが確定してしまったわけですが……。
とはいえ、造幣局のある大川周辺には桜並木があり、「通り抜け」を抜きにしてもお花見スポットとして非常に有名です。
じつはわたくし、「造幣局」とか「通り抜け」とか知らないまま、けっこうこのあたりを訪れてふらふら写真撮ったりしていました。
先日のXF23mmF1.4 R LM WRレビューの作例を撮ったのも同じく大川沿いの桜並木になります。まだ咲いてませんでしたが。
地味~に土地勘があるので、最寄り駅である天満橋からのルート案内をしつつ、周辺の桜並木の様子をレポートする方向に切り替えていきます!!
実は6年前に弊社スタッフがこちらの「通り抜け」についての記事を書いておりました。
記事のタイトルどおり、通り抜けの入り口は造幣局の南門になるのですが、たしかにちょっと分かりづらい位置にあります。
こちらの記事によると、スタッフは入り口の場所が分からず、1時間かけて辿り着いたとのこと……。
通り抜けに参加される方には道案内・参加されない方には桜並木の様子がお伝えできれば幸いです~。
【天満橋駅~造幣局南門】
では、まずGoogleマップを貼っておきます。
今回は大阪メトロ谷町線・京阪本線「天満橋」駅からのルートをご説明いたします。
ではスタート!!!!
京阪モールのスターバックスの横を抜けていきます。
いい感じの色のポスト。
ちなみに今回使用したカメラボディは、FUJIFILM X-S10です。
フィルムシミュレーションは、スタンダードのPROVIAです。
レンズは複数本持っていきましたが、ここで使用していたのはCarl ZEISS Touit 1.8/32です。
どうでもいい話ですけど、ツアイスのレンズって表記が「絞り値/焦点距離」で国産メーカーと逆だから分かりにくいのね……。
交番の横にあるバス停を抜けて。
こちらが駅名の「天満橋」でございます。
川辺には見事な桜並木が広がっています。
桜もさることながら、天満橋から見えるこのビル群の光景がわたくしは大好きです。
「水の都」「河の流れる街」たる大阪の姿を実感できる、個人的にダントツ一押しのスポットです。
ここでレンズをTouit 2.8/50に交換しました。
「Touit」はZEISSのAPS-C用AFレンズのシリーズで、35㎜換算で標準レンズ相当の1.8/32・等倍マクロレンズの2.8/50・超広角レンズ2.8/12の3本がラインナップされています。
今回は、その中の2本を持ち出してきてみました。
こちらの50mmはマクロレンズですが、近接撮影のみならず遠景撮影でも優れた描写を発揮してくれます。
フジ純正の等倍マクロレンズ・XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macroと比べると、中望遠相当で重さも290gで取り回しが良いのがメリット。
あんまり使ってるひとを見かけないレンズのような気がしますが、個人的にはかなりお気に入りの一本です。
Touitシリーズに関しては3本とも持っていて気に入っていますので、そのうちまとめてブログを1本作りたい所存。
岸辺に打ち寄せられる桜の花びらよ……。儚い。
青々とした木々の緑と桜色のコントラストがきれいです。
ふたたび32㎜のほうに換装。
この季節は桜見物のための観光遊覧船が頻繁に行き来していて、それもなんだか非日常的でわくわくします。
こちらは南天満公園。
造幣局方面とは反対ですが、こちらにも桜並木がずらっと続いています。
気になる気持ちを抑え、反対方向へ……。
こっちだ!!
天満橋の下をくぐると、桜並木沿いに屋台が広がっていました。
通りかかったちいさな女の子が「お祭りや!!」とはしゃいでおり、わたくしも思わず顔が綻びました。
若干、散り始めてはいるものの、まだけっこうもこもこ咲いています。
ちょっと寄り気味で撮りたかったのでレンズ交換。以下4枚はTouit 2.8/50で撮っています。
マクロレンズの本領発揮! 柔らかい花びらの質感がきれいに表現できました~。
そしてさらにもう一本、今回はレンズをもってきていたのでそれを使った写真が以下のものです。
オールドレンズのNikon Ai-S 50/1.4で撮ってみました。
絞り開放F1.4だとうっすらヴェールをかぶったような幻想的な写りになる一方、1段絞ってF2にするともやもやは消えてすっきりした写りに。
現行レンズに比べれば若干甘めの写りですが、キリっとシャープに被写体を切り出してくれる感じは実に素晴らしいです。
わたくしは写真を撮りに行くときはいろいろなレンズをもっていってガシャガシャ交換したい派。
「いまここで見えている光を、このレンズだったらどういう風に捉えてくれるんだろう?」という好奇心が、写真を撮るときの強いモチベーションになっています。
視線を大川の水面に向けてみると、散った花びらが波間に漂って軌跡を描いていました。散ったあとも美しいのが桜……。
余談が長くなりましたが、風に吹かれて散る花びらを受けながら、並木沿いにまっすぐ進んでいきます。
しばらくすると、大川にかかる川崎橋が見えてきます。こちらが造幣局南門付近のランドマークになります。
川崎橋が見えてきたあたりで左手に入る道がありますので、そこから造幣局南門にたどり着くことができます。
「通り抜け」に参加される方々、こちらが入り口になりますよ!!
ちなみに、南門付近からは大阪城も見えます。
【造幣局付近 桜並木の様子】
無事に造幣局南門までのルートを解説終了いたしました。
それでは、造幣局沿いの桜並木の様子を撮影そた写真を思う存分お見せして参ります!!
南門入り口付近には八重桜が咲いていました。
造幣局敷地内には八重桜が多いらしく、例年「通り抜け」が少し遅めに開催されるのは、八重桜が満開になるタイミングに合わせて公開しているからだそうです。
川崎橋の上から敷地内をちょっと覗いてみましたが、満開になるのはもうちょっと先ですかね?
桜並木からでもけっこう敷地内の桜が見えますね。換算75㎜でこれぐらいですので、敷地外から桜をアップで撮りたい方は望遠レンズをご用意ください。
ちなみに、飛行機がちょこちょこ飛んできていますので、望遠レンズがあれば「桜×飛行機」みたいな写真も撮れるかもしれませんね!
では並木沿いに歩いていきます。
こちらはAi-S 50/1.4で撮影。このレンズはわたくしが初めて購入したオールドレンズであり、思い入れの強い一本です。
繰り返しで恐縮ですが、開放から1段絞ってF2にしたときの甘いボケと剃刀で削いだようなシャープさは、いまだにはっとします。
逆光気味のシーンでの滲みがちの描写が美しい……。
こういう写りを見ると、やっぱりオールドレンズっていいなぁと思います。
一方でこちらは現行レンズのTouit 1.8/32で撮影したもの。
1枚目は絞り開放……だと思ったらちょっとだけ絞ってしまっていてF2でした。2枚目は無難に絞ってF5.6です。
オールドレンズのように絞り値を変えて描写がガラッと変わることはなく、例えば暗いシーンで絞りを開けて撮らなければならないシーンでも「見たまま」に近い写真が撮れるのが良いところです。
どちらが「正しい」とか「正しくない」とかではなく、どういう風に表現したのか次第によって使い分けていきたいところですね~。
こちらはTouit 2.8/50で撮影したもの。程度にシャープで端正な写りをするこちらのレンズ、遠景撮影でも十分性能を発揮してくれます。
やはり人気お花見スポットということで、平日にも関わらず多くの人通りがありました。
ランニングやサイクロンをされる方も多いようです。
お花見に行かれる方は、マスク着用・手指消毒などの感染症予防対策をくれぐれもお忘れなく。
対岸にも桜並木が続いています。
あちらのほうが出店などは少ないため、人混みを避けて桜をご覧になりたい方は橋を渡って造幣局とは反対側に行かれたほうが良いかもしれません。
Touit 1.8/32で撮影。開放F1.8での撮影です。
桜の花びらは白くて小さいので点光源になりやすく、画面周辺に配置するとボケがざわつきがちなので注意しましょう。
ちなみに2段絞ってF2.8で撮影したのがこちら。画面がかなり安定します。
現行レンズとはいえシーン次第ではボケの乱れは発生しますので、気になる方は適宜絞ってお使いください。
けっこう長いこと撮り歩きしていたらすっかり日が傾いてきてしまいました。
そうこうしているうちに、「通り抜け」の出口までやってきました。
大きく「ここからは入門できません」と書いてある通り、こちらは出口専用です。
繰り返しますが、入門は「南口」からですのでお間違え無く!
北口のすぐそばには「煉瓦造りの螺旋階段」があります。レトロでおしゃれ~!!
螺旋階段をのぼったところの北門です。こちらにも大きく「入門できません」の文字が。
中の八重桜をちょっと撮ってみました。やはりまだちょっと咲ききってませんね。
なお、造幣局 北門の道路を挟んで向かい側には桜之宮公園があります。
写真の立派な建物・泉布観に加え、前回のXF23/1.4レビューでもご紹介した旧桜宮公会堂もあって非常に雰囲気のあるスポットですのでオススメ。
モッコウバラも咲き始めていますのでこちらももうすぐ見ごろになることでしょう。
こちらが造幣局正門です。
なお、「通り抜け」期間は開催されておりませんが、施設内部の「造幣博物館」を見学することもできます。
詳しくは以下のサイトをどうぞ。
https://www.mint.go.jp/enjoy/plant/plant-osaka/plant_visit_museum_h.html
夕日に照らされる煉瓦造りの塀の美しさよ……。
このまままっすぐ道沿いに進み、大阪メトロ谷町線「南森町」から梅田に戻りました。こちらの駅はR東西線「大阪天満宮」駅にも隣接しています。
並木道沿いにまっすぐ進めばJR環状線「桜ノ宮」駅にたどりつきますので、ご都合よろしいルートでお帰りください。
【夜桜もオススメ】
桜並木にはレトロな雰囲気の街灯が設けられていますので、夜桜を見に行くのにもいい感じのスポットです。
光が少ないためけっこう無理しないと手持ち撮影はきついです。ISO3200、絞り開放F1.4でギリギリって感じでした。
万全を期すなら三脚をお使いください。
【まとめ】
以上、いかがでしたでしょうか?
すでに桜並木はすこし葉桜ぎみになってきておりますが、八重桜はこれからが見ごろ。
付近から見るだけでもきれいですので、ぜひ一度訪れてみていただければと思います!
そして何度も繰り返しで恐縮ですが、通り抜けの入り口は南門です! 決してほかの門から入ろうとしないでください!!
それでは今回も長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!
また次回のブログでお会いしましょう~!!
出店で買った変な色のチョコバナナ。おいしかった。