こんにちは。カメラのナニワ 梅田中古買取センターの喜田です。
やっと、寒い冬が過ぎて春がやってきました。春の撮影と言えば、やっぱり桜ではないでしょうか。
今年はどこの桜を撮りに行こうか、迷われている方もいらっしゃると思います。沢山の桜の木が立ち並ぶ桜並木もいいですが、大きな幹、広く伸びた枝に生命力と神々しさを感じられる「一本桜」はいかがでしょうか。
今回ご紹介するのは、奈良県宇陀市大宇陀本郷にある「又兵衛桜」です。
今年はあいにく撮影に行くことができませんでしたが、2年前の2020年の画像とともにこちらのスポットの魅力をお伝えしてまいります。
今年の開花状況に関しては、以下の公式サイトをご覧ください。
・奈良県観光公式サイト
http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/02nature/06forest-tree/03east_area/matabezakura-hongonotakizakura/#link_01
・宇陀市 令和4年「桜」情報
https://www.city.uda.nara.jp/shoukoukankou/kankou/2022sakurajouhou.html
又兵衛桜は、樹齢300年と言われる立派な枝垂れ桜で、戦国武将の後藤又兵衛にちなんで名付けられた一本桜です。
後藤又兵衛は大坂の陣の後、生きながらえ宇陀のこの地で余生をひっそり暮らしたとされる逸話が残されています。
又兵衛の死後、地元の人々が守ってきた桜が又兵衛桜になります。
宇陀に向かう途中、人里離れた集落などに所々に桜が咲いており、つい寄り道をして撮影してしまいます。
長閑な田園が広がる様は、いかにも日本の原風景といった趣です。
こちらの又兵衛桜は、2000年のNHK大河ドラマ『葵 徳川三代』のオープニング映像で使用されたことでも一躍有名になりました。
花びらの滝のように枝垂れる枝は見事の一言で、真下から見ると桜が降ってくるように感じられ、一枚の写真には納まりきならない迫力は見事です。
車で向かう場合、周囲に有料の駐車場が沢山あるうえにキャパシティも大きく、満開の時期でも平日であれば駐車場待ちに並ぶことはなさそうです。
※満開シーズンの週末は、時間帯によっては注意が必要です。
複雑な枝の形は、寄って撮っても面白い画になります。 今回使用したカメラは、ニコンの高画素機D800Eです。
3,600万画素を超える画素機での撮影は、桜の花びら一枚一枚や複雑な枝葉を確実に写し取ります。
のどかな風景のなかに存在感を放ち立つ姿が印象的で目を引きます。石垣との組み合わせも、日本的な魅力を表現できます。
◆撮影のコツ
・構図を変えて撮ってみよう
定番構図からの撮影だけでなく、後ろから、下からダイナミックに覗き込んで撮影するなど、色々な視点と構図を考えて撮影しましょう。
・時間帯によって雰囲気も変わる
午前中や午後、夕方、夜間の時間帯で桜が醸し出す雰囲気や色が刻々と変化します。自分好みの桜を撮影できるよう時間帯を定めて、撮影に挑んでみては。
・ホワイトバランスを変えて色付け
桜には白色から薄ピンク色、ピンク色、桃色、紫色など光の状況に応じて、さまざまな色で楽しませてくれます。
自分好みの色で撮影してみたい時、少しだけカメラのホワイトバランスを好みの設定にすることで、より撮影意図にマッチした画が撮影できます。
設定を太陽光や蛍光灯などに設定をしてみましょう。ミラーレス一眼では、これらを簡単に確認することができます。
・三脚を使って撮影してみよう
手持ち撮影の利点は、様々なアングルからフットワーク軽く撮影できます。
三脚を使用すると撮影ポジションは固定されてしまいますが、被写体とじっくり向き合うことができます。
夜間の長時間露光や流し撮りなども三脚を用いてでしか撮影できない技もあります。
写真で撮ってもこのように美しいこの桜ですが、実際に見ていただければその姿は記憶に残ること間違いなしです。
今回は昼間に撮影した写真をお見せいたしましたが、夜に長時間露光で満点の天の川をバックに又兵衛桜を写したり、夜明けの又兵衛桜も大変人気があり神秘的な写真が撮れます。
夜景を撮るのがお好きという方も、ぜひチェックしてみてください。
今年の桜はすでに散り始めてしまっているようですが、雄大で生命力溢れる又兵衛桜の姿を見るだけでも力をもらえること間違いなし。
この春は、又兵衛桜のパワーに触れに行ってみるのはいかがでしょうか。
◆作例の使用機材
ボディ: フルサイズ一眼レフ ニコン D800E
レンズ: ニコン
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED(Fマウント)
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II(Fマウント)
お読みいただきありがとうございます。この記事についてのお問い合わせは、カメラのナニワ梅田中古買取センターの喜田まで。
今後もより良いサービスを提供できるよう日々努めてまいります。
引き続き変わらぬご愛顧を賜りますよう何卒宜しくお願いいたします。