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【春のPEN祭り】オリンパス PEN FV + H.Zuiko Auto-S 42/1.2 【新世界 編集部】

こんにちは~! 編集長の中村です。

「春のPEN祭り」3番手やらせていただきます! よろしくどうぞお付き合いくださいませ~。

【使用機材】

まずは機材のご紹介から。今回使うのはこちらでございます。
オリンパス PEN FVH.Zuiko Auto-S 42/1.2です!!

ハーフサイズ一眼レフのPEN Fシリーズとしては、初代 PEN Fや露出計内蔵のPEN FTが有名かと思いますが……。
こちらのPEN FVは、FTから露出計とシンクロ接点を外した廉価モデルとして発売されたものです。

しかし、ファインダー内に露出計がないぶん見やすくなっております。

モノが少なく、なかなか中古市場に出回らないのがネックですが……。

せっかくファインダーが見やすいモデルを使うのだから、PEN Fマウントでもっとも明るいレンズ・H.Zuiko Auto-S 42/1.2をつけてみました。

じつはわたくし、今までハーフサイズのカメラを使ったことがありませんでしたので今回が初PENでございます。

通常の35mmとどう違った写りになるのかしら? とビビりながら撮った写真をお見せしてまいります!!

【作例:Lomography COLOR NEGATIVE 100】

シャッタースピード:1/500 絞り:F1.2

挨拶代わり、開放F1.2での撮影。

ほわっほわです。ってか後ピンになってます。下手くそなのがバレますね。

開放で撮りたいがためにわざわざ感度100のフィルムを夕方に使ってみました。

撮影地は毎度おなじみ中之島バラ園。若干終わり際ですが、まだまだ綺麗にバラが咲いています。
シャッタースピード:1/500 絞り:F1.2

ふんわりヴェールを被ったような前ボケがいい感じ……。やはり大口径レンズは開放で使ってこそ!!
シャッタースピード:1/60  絞り:F4

堅実にF4まで絞ると全体的にシャープに写ります。

ハーフサイズということで通常よりも小さいフォーマットでの撮影、画質はどうなの? とかちょっと心配してましたがまったく問題なさげですね!
シャッタースピード:1/250  絞り:F2

少しだけ絞ってF2での撮影。とろけるようなボケとピント面のシャープさを味わえる美味しいところです。
シャッタースピード:1/125  絞り:F2.8

ハーフでのボケ感が分からなかったので、思い切って絞りを開けるか、無難に絞ってF4でばかり撮ってました。

上の写真はF2.8ですが、後ボケのざわつきも少ないですし安定した描写です。

上がってきた写真を見た感じ、ほどほどにボケを活かしつつ堅調に撮りたいときはF2.8ぐらいが良いのかなと。
シャッタースピード:1/60  絞り:F5.6

適正露出から1段ほど暗くなってしまうけどちょっと無理してF5.6で撮影。カラーネガなら多少の融通ききます。

今回はやや光量不測の状況だったのできっちり絞った場合の描写は詳しくチェックできませんでした……。

開放付近の甘い描写とはうって変わって破綻のないクリアな描写。

特に大口径レンズは絞り値ごとにいろいろな表情を見せてくれるので楽しい!!
シャッタースピード:1/60  絞り:F4
シャッタースピード:1/60  絞り:F4

こちらのH.Zuiko Auto-S 42/1.2、最短撮影距離0.35mと接写にも強いレンズですのでかなり思い切った近接撮影もできます。

フォーマットが小さいぶん被写界深度を稼ぎやすく、ボケ過ぎず適度にピントの合った写真を撮りやすいのもいいところ。
シャッタースピード:1/60  絞り:F4

対岸の喫茶店を撮ってみた。

水面の反射もいい感じに質感が出ていますし、35㎜用のレンズとまったく遜色のない写りは流石のひとことです。

ちなみにこちらの喫茶店「北浜レトロ」はめちゃくちゃ雰囲気の良い喫茶店でよく行っています。

まぁ人気店でいつも混んでるのからなかなか入れないのが難しいところですが……。
シャッタースピード:1/60  絞り:F2.8

いよいよ暗くなってきて感度100では限界が……。

いい感じにバラが咲いていて快調にシャッターを切り続けていたらあっという間に1本分72枚撮り切ってしまった。

【作例:Kodak ULTRAMAX 400】

シャッタースピード:1/60  絞り:F1.4

フィルムを2本目、Kodak ULTRAMAX 400の24枚撮りを入れました。これでさらに48枚撮れます!

申し訳程度絞ったF1.4での撮影、強烈な収差で幻想的な写真になりました。

やっぱり大口径レンズはたまらねぇぜ!!
シャッタースピード:1/60  絞り:F2

光量が足りないと分かりやすくボケがざわつきがち。

Kodak ULTRAMAX 400はもともと青が強めに出るフィルムですが、夕方で太陽が出ていないこともあってかなり青色がのってる写真になってます。
シャッタースピード:1/60  絞り:F2

ちょっと花びらの手前側ボケちゃってる?

PEN FVのファインダーは見やすいとはいえ、若干ピント外してるカットがちらほら……。

たぶんFとかFTだともっと悲惨な取れ高になってただろうなぁ……。
シャッタースピード:1/60  絞り:F1.4

35㎜判サイズだと「最低でもレンズの焦点距離と同じくらいのシャッタースピードで撮れば手振れしない」とよく言われます。

1/30だとちょっと不安だったので1/60で撮影。
シャッタースピード:1/60  絞り:F2

強めの光源を撮ってみてもF2ならフレアはそこまで出ていません。

この感じだとコーティングはけっこう優秀で、逆光耐性はそんなに悪くなさそう。
シャッタースピード:1/60  絞り:F1.4

わざと玉ボケだけの写真撮ってみたり。

フィルムだともったいなくてなかなかこういう写真撮る気おきませんが、ハーフサイズだと枚数に余裕があるので気軽にできます。
シャッタースピード:1/60  絞り:F1.4

絞りを開けて遠景を撮るとどこにピントあってるかぜんぜん分からん……。
シャッタースピード:1/60  絞り:F1.2
シャッタースピード:1/60  絞り:F1.4
シャッタースピード:1/30  絞り:F2

夜のほうが分かりやすいかなと思いましてF1.2・F1.4・F2で比較撮影。

画像が小さくて分かりづらいかと思いますが、ほんのわずかでも絞ってF1.4にしたほうがふんわり感は減ります。

完全にすっきり写したい場合はF2推奨です。
シャッタースピード:1/60  絞り:F1.4
シャッタースピード:1/60  絞り:F1.4

よく分かんないところにピント合ってしまっていますが、光源の滲みが良い感じ……。シャッタースピード:1/30  絞り:F1.4
シャッタースピード:1/30  絞り:F1.4

夜のオフィス街。茫洋とした写りがなんとも非現実的……。
シャッタースピード:1/60  絞り:F2.8

地下鉄で梅田まで戻ってきました。

大阪駅の駅ビルですが、これぐらい光量あれば多少絞ってシャープに写せるぐらいにはなります。
シャッタースピード:1/125  絞り:F2.8
シャッタースピード:1/125  絞り:F2.8

けっこう枚数余ったのでショーウィンドーを撮りながら帰りました。

メガネにもZEISSのレンズが入ってるのか~。

【まとめ】

今回初めてPENシリーズのハーフサイズカメラを使ってみて、思ったこと。

ファインダーが横フォーマットではなく縦になっているため、当然ながら縦位置の写真を撮ることが多くなります。
普段は横で撮るのが「自然」で、「ここは縦で撮ろう!」と思って意図的に縦位置で構えるものが、「縦で撮るほうが当たり前」になる。

これだけでかなり見える景色・撮れる写真が変わってくるなぁと。
縦長のファインダーで見てみたら、いかに自分が「写真は横長がふつう」と思い込んでいたのかを実感できる、貴重な体験でした。

それに今どきだとスマホも縦長で撮るほうが一般的でしょうし、もっと縦の写真をうまく撮っていきたい所存。
そして相変わらずだけど大口径レンズは良い。

レンズのF値は低ければ低いほうが良い!! つまりはそういうことです。

ちなみに今回使った機材の関連情報は以下のブログをどうぞ。
【フィルム初心者におすすめ】オリンパスPEN-FT 【作例多数】
【PEN Fマウントで一番明るいレンズ】Olympus H.Zuiko Auto-S 42mm F1.2 使用レビュー

それでは皆さま、今回もお付き合いいただきましてありがとうございました~!

また次回のブログでお会いしましょう!!

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