みなさんこんにちは、新宿店 とさです。
春のPEN祭りも後半戦、今回はPENシリーズの末裔、「オリンパスPEN EF」のお話です。
どうぞお付き合いくださいませ。
【PENシリーズの系統図(ざっくり)】
オリンパスPENシリーズ(デジタルは除く)は、初代PENから20年以上のあいだに渡ってさまざまに派生しつつ販売されたハーフサイズカメラです。
機種によって「6000円で売れるカメラ」、「誰にでも写真が撮れるカメラ」というコンセプトのもと設計されたオリンパスPENシリーズは、今でなお愛されるカメラとなりました。
系統図をざっくりまとめるとこんな感じですかね?
この枝分かれするPENファミリーで、最後に発売されたのが今回の記事の主役、EFさんです。
【オリンパスPEN EF スペック紹介】
- ペンシリーズ最終モデル
- D.Zuiko 28mm F3.5(3群4枚)の固定焦点
- シャッタースピードは 1/30と1/250が明るさに応じて自動で切り替わるプログラムシャッター方式
- レンズ周りのつぶつぶセレンで露出を測る
- プラスチックボディのため軽い
- 蝶番方式で裏蓋が開く
- ピッカリコニカことコニカC35EFにダイレクトアタックを食らったのでペンシリーズ唯一のストロボ内蔵器機
- 単三電池一本でストロボを発光させる。ストロボを使わないときは電池不要
- 最短でも1mくらい離れないとピントが合わない
【作例】
さて、スペック紹介も終わったので早速作例をば。
もう自分ですることなんて入れたフィルムの感度を設定するだけなので、あとはシャッターを切るばかりです。
折角のフラッシュ内蔵カメラなので、一日ゆったり写真を撮ってみました。入院とかしてたから体力落ちてるし、のんびり歩くことにします。
これは赤ベロ出るかな〜ってセレン部分を手で覆ってシャッター切ったら撮れてしまった一枚。
初っ端からこれで大丈夫なのかと一抹の不安を抱きましたが、色が綺麗なのでよし。
この世の平行を疑う。いや斜めってるけど。
縦写真ばかりになるのは許してください。ハーフカメラはデフォルトが縦位置なものですから……。ハーフカメラだから普通に現像するとニコイチになります。こんな感じ。
この中に雀がいます。さていずこ。明らかに陰を歩いていたはずなのに、地面に現れていた光の落書き。
なして?塗料なの?お洒落。さかさまさ。回文のようでいて普通の文章。陽が傾いてきました。肉眼だとまだまだいける気がするんだけど、そろそろフラッシュがないと厳しいみたい。夜だ!今こそフラッシュを解き放つ時!って勇んで光らせたら距離が近くて生々しくなってしまった。浮き出て見えるね。このくらいが適正距離だったのかな。後ろの空が綺麗なグラデーションになりました。もう限界です、って現像機くんの悲鳴が聞こえるよう。
ちょっと遠かったねえ。よく頑張ってくれました。
使用したうちの在庫品にはセレン受光部にヒビが入っていたのですが、現像から返ってきた写真を見るにそんなに影響なかったようです。僥倖。
使用フイルムはKodak Gold200。色味がね、好きですね。
【まとめ】
1日手に持って歩いたけど小さいし軽いしいっぱい撮れるし、気楽でした。
手軽に楽しくフィルムカメラを始めたい人にはおすすめのカメラです。なんたって「ボタンさえ押せば誰にでも写真が撮れるカメラ」ですからね!
何も考えずにシャッターを切れて、その上ハーフサイズだから通常の二倍写真が撮れる。
デジタルカメラでたくさん写真撮ってる人が、なにも気にせず気楽に写真を撮りたいとか、本当に何もわからないけどフィルムカメラを初めてみたいとか、あるいは構図に全力を注ぎたいとか、そういうひとにおすすめだと思います。
つまり万人におすすめってことですかね。
フラッシュがあるのでもう一日中使えますよ。夜にフラッシュ焚くのちょっとどきどきしました。
近所迷惑とかで訴えられないといいな。みなさんもフラッシュの使用には気をつけてくださいね。
ちょっと凝りたい、ってなったら別シリーズのPENを使うのも楽しいかもしれません。
どこに重きを置くか、この春のPEN祭りでぜひ自分にあった一台を見つけてみてください。
それではまた。