こんにちは。カメラのナニワ 梅田中古買取センターの喜田です。
夏が近付き、日中はすっかり暑くなってきましたね。
まもなく全国的に梅雨の季節もやってきますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
雨の日に撮影機材の問題等々で撮影はやめておこうと思われる方が多いかと思いますが、雨の日にしか撮れない写真もあります。
今日は、そんな雨の日の写真の作例を交えてレンズレビューを書かせていただきたいと思います。
本日ご紹介するレンズはこちら。
中一光学│ZHONG YI OPTICS 単焦点レンズ SPEEDMASTER 50mm F0.95 III
中一光学(ちゅういちこうがく)は中華系の光学機器メーカーで、低価格でも写り、ならびに質感も良いと評判のメーカーです。
創業は意外にも2000年より前の1984年創業。
ソニー・キヤノン・ニコンなど一眼レフ用からミレーレスカメラ用まで、様々なレンズマウントがあるので取り入れやすいと思います。
SPEEDMASTER 50mm F0.95 III は3型より、ソニーEマウント以外にも、ニコンZマウント、キヤノンRFマウントを発売しています。
レンズ鏡胴は金属を主に用いており、重さも約770gとずっしりとした質感。古き良きヴィンテージレンズ風のデザインも魅力的。
絞りリングは320度回転をし、クリック感の無い無段階式を採用。シビアなピント合わせに適しています。
このレンズの特筆すべき点はなんといっても、開放F値0.95という驚きの明るさです。
フルサイズ用の大口径標準レンズとして、同じ50mm帯のレンズである、NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct と比較してもほぼ同等の明るさを持ち合わせています。
それでいてこのレンズは、非常にリーズナブルな価格で手に入れることができます。
それでは作例を交えてご紹介します。
気になるボケ味はこの通り。
ベーシックな標準レンズといった画角のレンズですが、スナップ写真を撮影するのに取り回しが良いです。
また、320°回転でピント位置の微調整がしやすく、シビアなピント調整も可能。
ピントの山も掴みやすく、大口径のレンズにも関わらず、扱い易いレンズであると感じます。
このレンズ1本をお持ちのレンズ群に追加すると、表現の幅が格段に広がるような印象を抱きました。
雨の日は濡れた路面やガラスの反射が面白いですよね。
普段の晴れの日では見ることのできない、雨粒、路面の反射による視覚の世界が広がります。
グラデーションのあるボケ味は勿論のこと、そのグラデーションがハイライト部とシャドー部の両方にもいかされており、カラー写真・モノクロ写真ともに階調表現の豊かさを感じます。
店内で異なるF値で撮り比べをしてみました。
開放F値0.95では流石のボケ味です。ボケの質感も上々でなだらかなグレデーションが出てます。
周辺光量落ちなどもそれほど見られず、質感の高さを感じます。描写性能の部分で甘さが出ています。
線がぼやけて見えますが、これはこれで柔らかなボケ感であると思えば良い範囲です。F0.95だと考えれば納得。
F1.4までは柔らかなボケを最大限生かしたレンズ。F2.8から大きい数値にしていくと段々と描写性のが格段に上がり、線が細くなっているのが見て取れます。
F5.6を境に、ボケ味を生かしたポートレートレンズから、繊細な描写を求められる風景写真に向いた被写界深度の仕様変化が見て取れます。
このSPEEDMASTER1本でF0.95の柔らかなボケ感から、繊細な描写までをこなすことの出来る大口径単焦点レンズです。
◆作例の使用機材
レンズ: 中一光学│ZHONG YI OPTICS 単焦点レンズ SPEEDMASTER 50mm F0.95 III (Zマウント)
ボディ: フルサイズミラーレス一眼 ニコン Z 5
いかがでしたでしょうか。
中一光学のレンズは使ったことが無いという方も多いかと思いますが、気になった方はご来店いただければ実際にお手にとって見ていただけますのでぜひ当店までお越しください。
きっとレンズの質感、描写に驚かられるでしょう。いつもと違う雰囲気の作品が出来上がるのではないかと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございます。この記事についてのお問い合わせは、カメラのナニワ梅田中古買取センターの喜田まで
今後もより良いサービスを提供できるよう日々努めてまいりますので、引き続き変わらぬご愛顧を賜りますよう何卒宜しくお願いいたします。