みなさんこんにちは!
レモン社池袋店の宮です(・v・)ノ
連載第4回目!
前回は「モノクロフィルム写真~撮影編~」と題しまして、同じ被写体をカラーとモノクロフィルム(ILFORD XP2 Super 400)で撮影し、写り方の違いを比較していきました。
暗室作業である「焼き込み」と「覆い焼き」についても触れているので、この先の印画紙プリントに向けて、ぜひ覗いてみてください( ´v`)
今回は「モノクロフィルム写真~現像準備編~」!!
現像に向けて必要な道具をご紹介していくので、本番前に焦らないようしっかり準備していきましょう!
それではスタート٩(・v・)و
【モノクロフィルム現像用品】 ・現像タンク、リール…現像本数分 ・フィルムピッカー…1つ ・ダークバッグ…1つ ・フィルムクリップ…現像本数分x2(2つで1組使用) ※洗濯用ピンチハンガーで代用する場合は+目玉クリップを現像本数分 ・かくはん棒(長めの棒でもOK)…2本 ・温度計…1本 ・大きめの計量カップ…4つ ・大きめのバット(洗面器でも可)…1つ ・ゴム手袋(使い捨てで薄手のもの)…1組 ・時計(秒針があるほうが見やすい)…1つ ・エプロン ・はさみ ・1L薬品保存タンク(定着液保管用)…1つ ・ネガファイル(スリーブ入り)…1冊 ・静電気防止手袋(白手袋でも可)…1組 |
用意するものがたくさんあるように見えますが、オレンジ色以外の道具は100円均一等で購入できるものもあります。
とりあえずやってみたい!という方は代用品でもOKです( ・∀・)
●現像タンク・リール
現像タンクにはプラスチック製(左側)とステンレス製(右側)のものがあります。
カメラ中古店やフリマサイトでも購入できますが、新品のものでしたらプラスチック製が比較的手に入りやすいと思います(*^_^*)
【ステンレスリール・現像タンク】
昔からあるタイプで、全暗(ダークバッグ)の中でらせん状のリールの隙間にフィルムを巻き込んでいきます。
巻き取りには少しコツがいるので、期限切れフィルム等で練習してからの方が本番焦らずに済むと思います……!
熱伝導率が良いので液温の管理がしやすく使用する液量も少なくて済むので、コスパを求める方はこちらがオススメです(・ω・)!
写真は135フィルム2本用ですが、1本用や4本用のものもあります。
【プラスチック製リール・現像タンク】
プラスチック製のものはステンレス製のものより大きくなり使う液量も多くなりますが、
リールにフィルムを巻くのが容易でコツ要らず!
作業環境は全暗(ダークバッグ)ですが、初めての作業に不安のある方はこちらをオススメします。
ベルト式現像タンク(透明なベルトにフィルムを挟みながら巻き込むタイプ)もリールの巻き込みが簡単なので、見つけたら要チェックです( . .)φ"
【リールの種類】
リールはステンレス製、プラスチック製共に現像タンクと同じメーカー(材質)のものがオススメです。
120フィルム用(右側)は135フィルム用(左側)より幅が広くなり、ステンレス製のものは専用サイズの購入が必要になります。
プラスチック製のものは兼用タイプがあるので、自分の使用するフィルムサイズも考えながら購入を検討しましょう('v')!
●フィルムピッカー
こちらは新品での購入が可能です。
写真を撮り終わった後カメラからフィルムを取り出すと、フィルムのベロ(端)がすべてパトローネの中に入っていると思います。
これだとリールにフィルムを巻きつけられないので、フィルムピッカーを使ってベロを出していきます(・o・)!
動画での使い方もレモン社池袋店のInstagramでご紹介しているので、こちらも是非チェックしてみてください!
お値段も1,000円前後くらいなので、うっかりフィルムを巻き込んでしまった時や多重露光(一度撮影したフィルムを再び撮影し像を重ねる技法)をする用にも1つあると便利です!
●ダークバッグ
簡単に言うと、明るい部屋で遮光しつつ手を入れてフィルムをリールに巻くことができる袋です。
フィルムは印画紙より感度(光の感じやすさ)が高いため、全暗での作業が必須となります!
全暗は完全に光の無い状態のことです。夜に作業すれば大丈夫では…?と思いますが、カーテンの隙間から街灯の光が入ってきたり、家電の光もあると思います。 これだとフィルムが感光してしまうので、ダークバッグは用意したほうが安全です。 どうしても用意が難しそうだったら、夜に部屋のカーテンを閉めて押し入れに入り、隙間から光が入らず、目が慣れても手元が見えないことを確認してから作業しましょう。 ※あくまでも自己責任となりますのでご注意ください! |
●フィルムクリップ
フィルムを両端で挟み、吊るして乾燥させる時に使います。
こちらも新品で購入できますが、フリマサイトで中古品が見つかる場合もあります。
無ければ洗濯ピンチハンガー(普段お使いのものでOKです)と、フィルム本数分の目玉クリップを用意しましょう!
●かくはん棒
かくはん棒は薬品を水で溶解する際に使うものです。
先端がらせん状で粉の薬品が溶けやすくなっていますが、とりあえず計量カップの底まで届く長い棒であればいいかと思います(・v・)
●温度計
現像は薬液の温度によって仕上がりや現像時間が変わってくるので、温度計は必須です……!
写真のものは現像用の温度計なのでステンレスで保護されており割れにくく、メモリも青いので、プリント時のセーフティライト(赤い光)下でも見やすくなっています。
もちろん専用のものでなくてもOK◎
●大きめの計量カップ
計量カップは現像・停止・定着・水洗促進剤用となりますので、最低でも4つ必要になります。1~2L用が使いやすいです(*・∀・)o"
とりあえずの間に合わせならペットボトルの空き容器(上部を切ったもの)でも良いですが、現像タンクに液を注ぐ時にこぼれないよう注意しましょう!
●ゴム手袋・時計・エプロン・はさみ
これらは家に使えそうなものがあればそれでOKです!
ゴム手袋は必須ではないので、手が荒れそうな方は用意しておくと安心です。
●1L薬品保存タンク(定着液保管用)
定着液は(保存状態にもよりますが)現像液に比べて劣化が少なく現像可能本数も多いので、保管して次回の現像に使いまわすことができます。
専用のタンクは遮光性のあるものですが、これも間に合わせなら空きペットボトルでもOKです(・ω・)
※誤飲防止のため、必ず中身がわかるようにラベリングをしてください。
●ネガファイル・静電気防止手袋
現像・乾燥し終わったネガは、埃が付着する前にネガファイルに保管しましょう!
スリーブは135㎜用や120㎜用がありますので、フィルムサイズに合った大きさを購入してください!
こちらは暗室用品の置いてあるお店や大型の文具店、ネットなどで買う事ができます。
フィルムを素手で触ると指紋が付いてプリント時写りこんでしまいますので、静電気防止手袋(白手袋)は必ず用意してくださいね(`・∀・)!
【最後に】
さて、次回はいよいよモノクロフィルムを現像していきます!
現像に必要な薬品、作り方についても詳しく説明していきますので、次回もどうぞお楽しみに~。
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「【白と黒で表現する】モノクロ写真入門」の連載は月イチ(目標)で更新中!
連載が打ち切りにならないよう頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします!
(`・ω・)φ”
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