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カメラだってカビ生えます【日頃の機材管理はしっかりと】

こんにちは。編集長 中村です。

梅雨は明けましたが、夏らしいジメっとした日が続きますね。不快指数が極めて高いです。

こんな季節、写真機材の管理でもっとも気になるのがカビ

特にレンズにはカビが生えやすく、ナニワグループBLOGS『新世界』でも「カビの生えたレンズで撮ってみた」系の記事は数多く公開しております。

しかし……カビるのがレンズだけだといつから錯覚していた?

今回は、「こんなものだってカビるんだぜ!」という実例をお見せしていきたいと思います。

【イメージセンサーにカビ!?】

こちら、先日ナニワグループ宅配買取センターに届いたデジタルカメラ、LUMIX G2でございます。
イメージセンサーになんかついてる……?
この糸状のやつ、実はカビなんですよ……。

レンズのカビに比べるとお目にかかれる機会は圧倒的に少ないですが、実はカメラのイメージセンサーもカビます。

ミラーレスカメラの場合、交換レンズを外すとすぐそばにイメージセンサーが露出しているため、空気がこもりづらくカビが生えることはあまり多くありません。

しかし、後玉がカビたレンズをつけっぱなしにしたまま放置したりすると、このようにカメラのイメージセンサーそのものがカビてしまうという事態に!

【カビた状態で写真を撮るとどうなる?】

さて、皆さま気になるのはこの状態で写真を撮ったらどうなるのか?というところだと思います。

センサーにゴミやキズがある場合、絞り込んで撮影すると写真に映りこむことがよく知られていますので、テストしてみました。

分かりやすいよう、白い撮影ボックスの中での撮影です。
F4
F5.6
F8
F11
F16
F22

わりと分からないなこれ???

右下の一番目立つやつがF8ぐらいからかすかに見え始めてきますね。

F16以上に絞り込むとかなり鮮明にカビの形がはっきり見えるようになります。

とはいえ……F8でも注意深く見ないと分からないレベルです。

はっきり見えてしまうF16ぐらいまで絞り込むシーンもそう多くないでしょうし、割と普通に使えてしまうんじゃないでしょうかこれ……。

【センサーカビ 実写テスト】

せっかくなので、ちょっとだけ梅田周辺で写真撮ってみました。使用したレンズはM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 IIです。

絞りはとりあえずF8固定で撮影してみました。
絞り:F8 シャッタースピード:1/4000 感度:800

ふつうに撮れるんだが??

右上の空のあたりがちょうどいちばん大きいカビが出ているところです。

若干ハイライトが飛んでるのもあり、言われなければほとんどの人がカビの写りこみに気づかないのではないでしょうか?
絞り:F8 シャッタースピード:1/500 感度:800

そもそもこのカメラ、LUMIX G2自体が2010年に発売されたカメラでかなりスペック的に古い機種です。

それでしかもセンサーがカビてる!ときたら「どんな酷い写りなんだろう……」と思うところですが……。

わりと違和感なく写真撮れますね、これ。

とはいえ古いカメラなので若干ノイズを感じる……。感度は400ぐらいで撮っといたほうが良かったかもしれません。
絞り:F8 シャッタースピード:1/320 感度:800

これとかぜんぜん大丈夫じゃない???

思った以上に実用レベルでビビります。
絞り:F8 シャッタースピード:1/160 感度:800

若干ふんわりした写り?

センサーカビの影響なのか、もともと古いカメラでそこまでシャープな写りではないからなのか……。
絞り:F8 シャッタースピード:1/250 感度:160

光が強いシーンだとなんか起こるかな?と思って逆光気味で撮ってみましたが、目に見えるような画像の破綻は見られませんね。
絞り:F8 シャッタースピード:1/400 感度:800

こちらのLUMIX G2は1210万画素と今どきの基準からすると控えめのスペックですが、けっこういい写りするじゃん!とか思ったり。
絞り:F8 シャッタースピード:1/4000 感度:800

カビてるカメラで撮った写真だよ」って言われなかったら分からないんじゃないでしょうか?
絞り:F8 シャッタースピード:1/500 感度:800

水滴の質感もきれいに写せています。悪くない……。
絞り:F8 シャッタースピード:1/4000 感度:800

これも特に問題なさそう……。とりあえずF8程度で撮る分には特に問題なさそうです。

【まとめ】

けっこう普通に使える!!

イメージセンサーによる画像への悪影響に関してはこういう強烈なやつがあったりするので、ある程度は予想ついていましたが……。

以下参考にどうぞ。センサー剝離したライカMモノクローム(CCD) を使ってみた

とはいえ、「ぱっと見での画質劣化は見当たらない」というだけで、光線状況が変われば予期せぬ悪影響が出る可能性もあります。

そして、こういう状態のカメラを使う際に一番考えられるリスクとして、「レンズをつけっぱなしにしといたら後玉にカビが移る」という可能性も……。

なので、基本的にはカビが生えた状態のカメラを使うことは非推奨です。

迂闊にクリーニングもできませんし、センサーにカビが生えたらそのカメラを使うことはほぼ諦めたほうが良いです。
とはいえ、こんな酷い状態のカメラでも意外と影響なく写真が撮れるわけです。

大事にカメラを使っている身としては、イメージセンサーにちょっとゴミが着いただけでも嫌な気分になるもの。

しかし、ここまで酷い例を見たら「意外となんとかなるんだな……」みたいにちょっと安心したり。

基本的にイメージセンサーはきれいな状態を保っておくことにこしたことはありませんがね……。

まだまだ湿度の高い季節がしばらく続きますので、大事な機材にカビを生やさないよう、湿度管理を怠らないようご注意ください!

そして、センサーがまるっきりきれいでなくとも写真は撮れるので諦めないでください!

ちなみにレンズにカビが生えまくるとこんな感じになります。ご参考までに。
【写ルンですより写らないマジで生理的にムリなレンズ】ZOOM-NIKKOR Auto 1:4.5 f=50mm ~ f=300mm (大カビ強クモリ)
【コラム】レンズのカビとかキズって実際写りに影響あるの(゚Д゚)?


さて、今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました!

また次回のブログでお会いしましょう~。

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