こんにちは、鹿児島天文館店の吉冨です。
EOS Rシステム初のAPS-Cセンサーを搭載したミラーレス一眼、EOS R7/R10。
新しく出たばかりの為、まだまだAPS-Cサイズ用RF-Sレンズのラインナップが少なく、レンズ選びで迷われている方も多いのではないでしょうか。
これから数多くのRF-Sレンズが発売されると予想されますが、これまでに発売されてきたEFレンズ・EF-Sレンズもマウントアダプター「EF-EOS R」を装着することで使用することが出来ます。
そこで今回は、APS-CセンサーサイズのEOS R7/R10の小型軽量というメリットを十分に生かすことができる、APS-Cサイズ用のEF-Sレンズからオススメの5本ご紹介します!
単焦点レンズ「EF-S 24mm F2.8 STM」
主な仕様
焦点距離 | 24mm (35mm換算判換算:38mm相当) |
最短撮影距離 | 0.16m |
最大撮影倍率 | 0.27倍 |
最大径×長さ | φ68.2mm×22.8mm |
重量 | 約125g |
フィルター径 | 52mm |
手振れ補正 | - |
☆オススメ理由
- 単焦点レンズ、ならではの大きなボケ味で撮影ができる
- 狭すぎず、広すぎない見た目に近い自然な画角で撮影ができる
- 小型軽量で持ち運びがしやすい
「小型軽量で高画質、ボケも楽しめる使い勝手のよいレンズ!」
単焦点レンズを使用すると、大きく美しいボケ味で、立体感があって印象的な写真を簡単に撮ることが出来ます。
EOS R7/R10についてきた標準ズームレンズしか持っていない方に、次に手にしていただきたいのが単焦点レンズです。
オススメしたい理由は先述の通り、高画質・コンパクトでボケも楽しめるといったポイントの他に、なんといっても中古相場が1万円台とお手頃な価格でコスパに優れており、初めての単焦点にオススメのレンズです。
※在庫状況によってはお取り扱いがないこともございます。
広角ズーム「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」
主な仕様
焦点距離 | 10-18mm (35mm判換算:16-29mm相当) |
最短撮影距離 | 0.22m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
最大径×長さ | φ74.6mm×72mm |
重量 | 約240g |
フィルター径 | 67mm |
手振れ補正 | 約4.0段分 |
☆オススメ理由
- 超広角のダイナミックな撮影ができる
- コスパに優れていて、超広角を気軽に楽しめる
- 手振れ補正4段分で暗所でもブラさず撮影ができる
「超広角を気軽に楽しめる高コスパなオススメレンズ!」
現在(2022年8月)RFレンズの広角ズームレンズは、14mm/15mmワイド端のレンズが3本発売されていますが、APS-C専用設計であるRF-Sレンズからは今のところ発売されていません。
今回、オススメする「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」は、EOS R7/R10の小型軽量といったメリットを生かしつつ、ワイド端16mm(35mm判換算)から超広角で撮影することができます。
しかも、中古相場も2万円代と超広角ズームレンズの中ではお手頃な価格で、カメラを購入されたばかりの初心者の方にもオススメです。
その他、EF-Sレンズで「EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM」といった広角ズームもあります。
こちらのレンズの方がズーム域が広く、開放絞り値もF3.5と明るいので良いレンズではあるのですが、今回オススメの「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」の方がコンパクトで軽くEOS R7/R10とのバランスが、より良いこちらのレンズをご紹介しました!
※在庫状況によってはお取り扱いがないこともございます。
マクロレンズ「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」
主な仕様
焦点距離 | 35mm (35mm判換算:56mm相当) |
最短撮影距離 | 0.13m |
最大撮影倍率 | 1倍 |
最大径×長さ | φ69.2mm×55.8mm |
重量 | 約190g |
フィルター径 | 49mm |
手振れ補正 | 約4.0段分 |
☆オススメ理由
- コンパクトなサイズながら、本格的なマクロ撮影ができる
- レンズ先端にLED内蔵で、近接撮影時も明るく撮影ができる
- 開放絞り値F2.8で美しい大きなボケ味で撮影ができる
「等倍撮影ができるコンパクトマクロ!」
最大撮影倍率1倍と本格的なマクロ撮影ができるのはもちろん、焦点距離が35mm判換算で56mmと、人間の視野角に近く自然な画角で撮影ができます。
スナップや風景など通常撮影もカバーできる使い勝手のよいマクロレンズです。
RFマウントからも同焦点距離のマクロレンズ「RF35mm F1.8 MACRO」が発売されており、こちらも美しく大きいボケ味で描写力にも定評のある良いレンズです。
しかし、今回ご紹介の「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」の方が最大撮影倍率が高く(RF35mmは最大撮影倍率0.5倍・EF-S35mmは最大撮影倍率1倍)、より被写体を大きく写すことができる性能となっています。
手振れ補正や等倍撮影、LEDライト内蔵とマクロレンズとして優れた性能を持っています。
EOS R7/R10ユーザーの方で本格的な扱いやすいマクロレンズをお探しの方は候補の一つとして検討してみてはいかがでしょうか!
※在庫状況によってはお取り扱いがないこともございます。
標準大口径ズーム「EF-S17-55mm F2.8 IS USM」
主な仕様
焦点距離 | 17-55mm (35判換算:27-88mm相当) |
最短撮影距離 | 0.35m |
最大撮影倍率 | 0.17倍 |
最大径×長さ | φ83.5mm×110.6mm |
重量 | 約645g |
フィルター径 | 77mm |
手振れ補正 | 約3.0段分 |
☆オススメ理由
- 汎用性に優れたズーム域でこの1本で様々な撮影に対応できる
- F2.8と明るい上に、手振れ補正内蔵と低照度の環境で手持ちでも撮影を行いやすい
- 非球面レンズを3枚、UDレンズを2枚と贅沢なつくりで高い描写力を誇っている
「大口径・標準ズームをお探しの方にオススメ!」
現在(2022年8月)RF-Sレンズで発売されている、標準ズームレンズ「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」は小型軽量で気軽に持ち運べる使い勝手の良いレンズではありますが、開放絞り値F4.5と明るいレンズとはいえません。
今回オススメのレンズは、35mm判換算27mm-88mm相当の使用頻度が高い焦点距離をズーム全域で開放絞り値F2.8で撮影ができる大口径の標準ズームレンズです。
大きなボケ味を生かした撮影や低照度での撮影もワンランク上の描写性能で撮影ができます。
「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」の方が小型軽量で持ち運びしやすいので、携帯性に重きを置く方はRF-Sレンズがオススメです。
しかし、星景写真などの出来る限り明るいレンズの方が良い被写体がメインの方や、大きく美しいボケ味を活かした写真を撮りたい方は、こちらのレンズがオススメです!
※在庫状況によってはお取り扱いがないこともございます。
望遠ズーム「EF-S55-250mm F4-5.6 IS USM」
主な仕様
焦点距離 | 55-250mm (35判換算:88-400mm相当) |
最短撮影距離 | 0.85m |
最大撮影倍率 | 0.29倍 |
最大径×長さ | φ70mm×111.2mm |
重量 | 約375g |
フィルター径 | 58mm |
手振れ補正 | 約3.5段分 |
☆オススメ理由
- ステッピングモーター(STM)により静かで高速・高精度なAF性能
- 約375gと望遠レンズではかなり軽量な部類で持ち運びがしやすい
- 中古相場も1万円~2万円台と望遠レンズの中で比較的、お手頃な価格帯
「望遠レンズ入門におすすめ!」
一眼レフのダブルズームキットのレンズということで、あまり注目されることのないレンズですが、実は結構良い写りをしてくれる名レンズです。
EF-S 55-250は、これまで3本発売されていまして、その中で一番新しいのが、今回のオススメレンズ「EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM」です。
これまでの、EF55-250から新たに光学系が見直され最も高画質で描写力に定評がある為、最新機種のEOS R7/R10で使用する場合、STMがオススメです。
RFマウントやEFマウントからも、いくつか望遠ズームは発売されています。
しかし、今回オススメの「EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM」はキットレンズでもあることから中古市場で数が多く、価格も1万円~2万円代と望遠レンズの中で比較的、入手しやすく写りも良いため、気軽に試せるハイコスパなオススメのレンズです!
※在庫状況によってはお取り扱いがないこともございます。
最後に
今回は、EOS R7/R10の小型軽量といったメリットを活かせるように、レンズ自体もサイズの小さく軽いものを選びました。
また、APS-C専用設計のレンズはフルサイズ対応のレンズと比べると価格が安いものが多いので、比較的お手頃な価格帯で気軽に購入しやすいといったポイントで選考をしました。
レンズを揃えていく中で迷っている方や、今のレンズでは物足りないなと感じている方の参考になれば幸いです。
「どんな被写体が撮りたいのかわからない」という方や「こんな被写体撮りたいけどレンズはどれがいいのか分からない」という方は、ぜひカメラのナニワにご来店ください。
普段から写真撮影・カメラに親しんでいるスタッフがベストなレンズをご案内いたします!
鹿児島天文館店 吉冨
※追記
EOS R7の製品レビューを後日公開いたしました。こちらもご参考にどうぞ。
EOS R7で撮る京都の野鳥【動体撮影はこのカメラにお任せ!】