突然ですが、どんなレンズが好みですか?
と問われた時に言葉に詰まってしまう、ナニワグループオンラインの山下です。
どんなレンズが好みかは人それぞれと言ってしまえば終わってしまうのですが、言葉にして言えば、絞り値の変化で顔を変えるレンズでしょうか。
前は21mm~28mmくらいの広角レンズやろ!と思っていたのですが、最近は50mm・85mm・105mmくらいの標準や中望遠が面白い。
ほんで小さいやつがええな。
ということで、今回は OLYMPUS「G.ZUIKO AUTO-S 50/1.4」の使用レビューを致します。
レンズ構成 6群7枚 最小絞り f16 最短撮影距離 0.45m
と、いたって普通のレンズ性能となっております。
(ご存知の方も多いですが、G.ZUIKOのGはアルファベット順で7のため、7枚と分かります。現在のOM SYSTEMレンズ、M.ZUIKO DIGITALのMは関係ありませんが、、、)
ただしカメラ自体が小型な フィルム一眼レフ OMシリーズ に合わせて、レンズは小さく軽い部類に入るので、携帯性に優れる明るい単焦点というのが魅力。
絞り開放でピント合わせ後、レンズマウント部の絞り込みボタンを押し込み、被写界深度の把握(ピントが合って見える範囲)が簡単にできるのもいいですね。(押しやすいから間違って押してしまうことも……)
昔のフィルム一眼レフのカメラとレンズのセットといえば、50mm f1.4付き。
そして各メーカーが競って設計してきた焦点距離と明るさなだけあって、このレンズも欠点を見つけるのが難しいレンズです。
という事で、話だけだとどんなもんか分からんので、
以下、作例
絞り開放の被写界深度の浅さはさすが大口径。
周辺光量落ちと少々フレアっぽい描写をしますが、これも個性なのかな。
OLYMPUS OM-2N + G.ZUIKO AUTO-S 50/1.4 Kodak Gold 200 絞り優先A f1.4
フィルムとの相性もあるかと思いますが、色を思ったよりも濃く出してくれる。
開放でもピントの合った部分は良く解像しますね。
曇天時の写真なのであまり伝わりませんが、絞り込むことでシャープネスも高まり引き締まった描写に変わってきます。(レンズ中心付近を使うので当たり前か……)
画像周辺の境内の階段やたばこの吸い殻入れ、霧に覆われた山もしっかり描写しております。
研修で半年間大変お世話になった レモン社 銀座教会店。行き帰りに通っていた道も、朝と夜で別の顔になるのが東京のすごい所。
朝方の絞って撮影した画像は、高コントラストにくわえ高いシャープネス。
夜方は絞り開放のため、高輝度部分に収差、滲み等が発生しておりますが……。
大口径レンズの特権の一つ、明るい街頭やネオンが有れば夜手持ちでも対応可能。これはありがたい。
なんてこった、、このレンズも別の顔見せてくれるやん。
君もいい顔してるやん。
kako AUTO-2200 ストロボ マニュアル発行
まとめ
絞りf1.4~2.8付近までは柔らかく、ピント部分のシャープネスが高い写り。
f4以降になると解像力とコントラストがぐっっっと高くなり引き締まった描写になり二面性を見せてくれます。
いい顔してますね~。標準レンズ好きの皆さん、1本いかがですか?
ナニワグループオンラインはこちらより。
今回はフイルムのみでの試写でしたが、前期型・後期型・コーティングの違いや、デジタルとの組み合わせではまた違った描写傾向をするとのこと。
余裕があれば試してみたい……。
以上、物欲が納まらない山下でした!