皆様、キットレンズ抜きにして最初の一本で買った交換レンズを覚えておりますでしょうか?
約10年前、カメラを始めよう!!と思った私は、某カメラ量販店にて「EF50/1.8 II」を買った(買わされた?)のを覚えております。
ええ、覚えております。
そのままなんやかんやあって写真とカメラを続け、、、弊社に就職させて(拾って)いただきました、ナニワグループオンラインの山下です。
「EF50/1.8 II」おそらく買われた方も多いのではないでしょうか?
当時は新品でも1万円あればお釣りが返ってくる金額で買えたであろう、キヤノンの銘レンズです。
その後、後継の「EF50/1.8 STM」が発売され販売終了となりましたが、大変お世話になりました。ありがとうキヤノン。
さてさて、今回はキヤノン RFマウント版の 50/1.8 「RF50/1.8 STM」のレビューをしようと思います。
スペック
RF50/1.8 STM | EF50/1.8 STM | |
レンズ構成 | 5群6枚(内1枚非球面) | 5群6枚(非球面無し) |
絞り羽根枚数 | 7枚 | 7枚 |
最小絞り | 22 | 22 |
最短撮影距離 | 0.3m | 0.35m |
最大撮影倍率 | 0.25倍 | 0.21倍 |
フィルター径 | 43mm | 49mm |
質量 | 約160g | 約160g |
EF 50/1.8 STMのスペックと並べて比較表を作ってみました。レンズ枚数等は似たスペックとなっております。
しかし、特筆すべきは非球面レンズを採用しているところ。前モデルまで球面レンズのみでの構成でしたので、少しリッチになりました。
また、最短撮影距離も縮まっているためより近づいて撮影できるのもよいですね。
外観画像
最短撮影距離が縮まった分、レンズ繰り出しも多くなっておりますので、ご注意を。
フォーカスリングとコントロールリングが兼用となり、MFを使わない方は別の機能を割り当てできます。
山下はCONTROL側にして露出補正を割り当てております。
父親からもらったFD50/1.4 S.S.C.を使っていた頃を思い出します。
その時よりパープルとブルーの比率が上がったかな??
以下、作例
※作例はほぼすべて ピクチャースタイル「忠実設定」のパラメーターを変更・WBの色調変更して撮影しています。
大きくて柔らかいボケ味はさすが大口径単焦点。
開放付近で被写体に近づく事でふんわりした雰囲気での撮影も可能です。著者の撮影の腕がまだまだのため、少々ピントが怪しいです……。
建物を撮影する場合は全体の質感を見たいので絞って撮影するのですが、こちらは開放で中距離撮影したときの描写が見たくて撮影しました。
周辺光量落ち補正は無しで撮影をしていますが、やはり開放では四隅の周辺光量低下が見られます。
しかし深度範囲内でピントが合っている部分はしっかりと解像しており、開放でも十分素晴らしい。
※シャープネスの設定は割と高めにしています。
絞ると全体が引き締まった画像に変貌。
厚いガラス越しでも比較的抜けの良い画像が得られました。それにしても最近のデジタルカメラの暗部の再現性がすごい……。
本レンズ自体には IS(レンズ内手ブレ補正機構)は非搭載となっております。
しかし、今回使用した「EOS R5」等のボディ内手ブレ補正機能を搭載したキヤノン EOS RFマウント機では、7段相当の手振れ補正効果が得られます。
感度を必要以上に上げたくない時や夜間時に大いに効果を体感できます。
ちなみに著者はこのレンズとEOS R5で1秒になると毎回手振れを発生させてしまいます。はい……。
以下、フリー作例です。
まとめ
EF50/1.8 STMと同重量で取り回しがきき、ズームレンズのお供に一本バッグに忍ばせて置いたり、つけっぱなしで常用レンズにしても良い1本。
開放付近でのボケは少々ざわつく傾向にありますが、ピントの立ち上がりは非常に良く解像感の高い写真も撮れるレンズです。
ズームレンズ派のRFマウントユーザーの方にもおすすめの1本。
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以上、単焦点好きの山下でした!