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LAOWA 24mm T14 2x Macro Periprobe 製品レビュー【未体験の視点をお届け】

こんにちは~。編集長の中村です。

今回は話題の新製品、LAOWA 24mm T14 2x Macro Periprobeのご紹介です~。

販売代理店であるサイトロンジャパン様よりデモ機をお借りいたしましたので、実際に撮ってみた作例も交えつつ解説してまいります!!

【スペック解説】

まずはスペックを簡単に表へまとめました。

ちなみにこちらのレンズはシネマレンズとして扱われており、絞りの数値はF値ではなくT値での表記になっております。

焦点距離 24mm
T値 T14-40
レンズ構成 19群28枚
絞り羽根枚数 7枚
最短撮影距離 レンズ先端から2cm
最大撮影倍率 2倍
長さ 408mm
※Arri PLマウントの数値。マウントにより異なります
質量 約770g
※Arri PLマウントの数値。マウントにより異なります

マウント展開は7種類となっております。(Arri PLマウント・Canon EFマウント・Canon RFマウント・Nikon Fマウント・Nikon Zマウント・Sony FEマウント・Lマウント)

ちなみに、2019年に発売されたLAOWA 24mm F14 2X MACRO PROBEとスペック的にはほとんど変わりません

通常のマクロレンズが等倍撮影(実物の被写体と同じ大きさに撮影すること)までしかできないところ、常識外れの2倍マクロを実現しています。

しかも先端部は防水加工が施されており、水中撮影が可能! 小さな水生生物などを撮るのに打ってつけ、極めて「尖った」スペックのレンズになりますね。

それでは今回、何が新しくなったのでしょうか?

【90°モジュールで今までにない視点を!】

その答えは、この90°モジュールです!

先端をこの潜望鏡のような90°モジュールに交換できるようになり、今までにない角度で撮影を行うことができるようになりました。

この先端部は自由に回転させることができます。LAOWA公式の動画作例がすごいのでまずはご覧ください……!!



スピニングショット」というらしいのですが、これはなかなかインパクトがありますね~。
旧製品は先端部を取り外すことができなかったのですが、今回このように先端モジュールを2種類切り替えて撮影できるようになりました。

なので、旧製品をお持ちであっても、「90°モジュールのみ購入して先端を交換」ということができないのでご注意ください。
2種類のモジュールはいずれも先端にLEDライトが内蔵されており、マクロ撮影で問題になりがちな光量不足を補うことができます。
モジュールの付け根付近にUSB-Type-Cを挿すことでLEDライトを点灯させることができます。

スマホ用のモバイルバッテリーなどでも電源として使用できますので気軽に使えますね。

と、いう具合になかなか奇抜なレンズになりますが、少々作例を撮ってまいりました。

あまり上手く使いこなせず拙い作例しか用意できませんでしたが、ぜひご覧ください!

【作例:2倍マクロ】

今回、EFマウントのものをお借りいたしましたので、EOS R6にEF-RFマウントアダプターを装着して撮影いたしました。
※比較画像:X-S10+Touit 32/1.8にて撮影

たとえば普通のレンズで撮るとこんな感じのウツボカズラですが……。
中をマクロ撮影してみるとこんな感じになってます。

開放T14と極めて暗いレンズですので、光量確保できないとなかなか難しかったりしますね。
そんなときは先端のLEDライトの出番!

近接撮影だと背景が真っ暗に落ちて不思議な写真が撮れます。
※比較画像:X-S10+Touit 32/1.8にて撮影

ほかの例。ふつうのレンズで撮ったらこんな感じのを、右下の花を目いっぱい寄って撮影すると……。この通り! アリまでこんなに大きく写せちゃいます!!
※比較画像:X-S10+Touit 32/1.8にて撮影

こんな小さな花でも……。
この通り! 
※X-S10+Touit 32/1.8にて撮影

また、細長い形状を活かせばこういう木の洞(うろ)の中でも……。
奥まで入って撮れます!

これでなんか動物とか虫とかいてくれたら取れ高最強だったんですけどね……。

【作例:水中撮影&90°モジュール】

さて、こちらのレンズは防水加工によって水中も撮影できるとのことで、実際に撮ってみました。
※X-S10+Touit 32/1.8にて撮影

デモ機をお借りしている手前、道頓堀とか汚い水に突っ込むわけにもいかず……。京都の上賀茂神社まで行ってまいりました。
※X-S10+Touit 32/1.8にて撮影

夏にはホタルも鑑賞できるほど水のきれいなこちら。水中には小型の貝がたくさんいました。(おそらくカワニナ?)

こいつらをこちらのLAOWA 24mm T14 2x Macro Periprobeで撮っていくと……。
かなり小さな貝なのですが、支障なく撮影できます!!



それでね、この貝たちが動くんですわ……。動画も撮ってきました。

本当ならもっと分かりやすく珍しい水棲生物とか撮れたらいいんでしょうけど、この程度でご勘弁いただければと。
これは90°モジュールを使って水中と陸上を両方写しこんでみた写真です!

けっこう収差は強めに出てしまうので、このように木々がバックだったりするとちょっと目立ちます。

しかし、背景が単純な海などで同じように撮ってみたらもっといい感じになるのではと!

90°モジュールを使えば、自分は陸上にいながら足元の水場を撮影することなども可能です。
また、真上を向けてローアングルから撮影することで、24mmという画角を活かしたダイナミックな撮影もできる!

アイデア次第でさまざまな写真・動画表現のできる、すさまじいレンズですね~。

【フリー作例】

そうは言ってもなかなか使いこなしの難しいレンズです……。少しばかりフリー作例もご覧ください。
……ちなみに今回の作例はISO感度をゴリ上げして無理やり手持ち撮影しましたが、こちらのレンズで撮影される際は三脚の使用を強く推奨いたします。

【まとめ】

と、いうわけでなかなか癖の強いレンズですが……。

今回、90°モジュールに先端を交換可能となったことで、すさまじく自由度の高い撮影ができるようになりました!

こちら受注生産品になりますが、もちろんナニワグループ各店・オンラインショップでご注文承ります!!



特に動画分野ではかなりインパクトのある映像表現が可能になると思いますので、ご興味あられる方はぜひご検討ください!
ちなみに、レンズ本体と交換モジュールは専用ケースに収納して持ち運び可能です。

こいつを持っていると完全にヒットマンにしか見えないのでその点もおススメです。


それでは最後までお読みいただきましてありがとうございました!

また次回のブログでお会いしましょう~。

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