みなさまこんにちは、そしてご無沙汰です!!
【白と黒で表現する】モノクロ写真入門 第5回目でございます。
前回は「モノクロフィルム写真~現像準備編~」と題しまして、現像に向けて必要な道具をご紹介させていただきました。
今回はいよいよ現像編!フィルムのリール巻き取りと現像処理の2回に分けて説明していきますね(`・v・)!
今回はまず、フィルムのリール巻き取りから説明していきます。それではスタート٩(・v・)و
【フィルムのリール巻き込み】
●用意するもの ・リール ・現像タンクと蓋(とプラスチックリールの場合はリール芯棒) ・フィルム ・はさみ ・ダークバック |
前回ご説明したとおり、現像タンクとリールにはプラスチックとステンレスの2種類がありますが、どちらを使用してもOKです(・v・)d
それぞれ写真と動画で巻き方を説明していくので、ご自身で手に入りやすい・やりやすい方でトライしてみてください!
そして、リールにフィルムを巻き込む前に下準備としてフィルムピッカーでフィルムのベロ出しをします。(ベロの出し方は第4回を見てみてください^^)
ベロの先端をハサミで切り取り、フィルムの端を直線にしておきましょう!
★切り取った先端も、後ほど定着液の疲労度テストで使えますので保管しておきましょう!
●ステンレス製リール・タンク Ver. ステンレスリールの中心軸を見ると、フィルムの差し込み口の右側にパーフォレーション(フィルムの両サイドの穴)を引っ掛ける爪が2ヵ所あります。(写真青〇部分) フィルムを巻き込むのはダークバックの中で手探りの作業になるため、差し込み口手前には目印の突起が1か所あります。(写真赤〇部分) ①ダークバックの中に蓋をした現像タンクとリール、はさみ、フィルムを(軸の凸を上、ベロを左に出した状態で)ダークバックに入れます。 ★リールは、上から見て巻き終わりの端が右側に来るように置き、フィルムを差し込む位置、爪の位置を左手で確認しておきましょう。 ======================================= ここから先はダークバックの中で行いますが、説明が分かりやすいように明所、テストフィルムでご説明します↓↓ ======================================= ②右手の人差し指と親指でフィルムがアーチ状になるように両端を軽く挟み、残りの指でパトローネ(フィルム本体)を持つ。 ③左手にリールを持ち、フィルムの先をリール中心軸の隙間に奥まで差し込む。 ④パーフォレーションにリールの爪を引っ掛け、フィルムのアーチを保ったままリールの溝に沿ってフィルムを巻いていく。 動画での説明はこちら↓↓ ★手先で巻こうとするとフィルムがズレて曲がりやすいので、手首はキープしたままリールとフィルムを平行に保つよう意識する(腕の動きで巻いていくイメージ!) ★フィルムを巻き締めすぎたり引っ掛かったまま巻いてしまうと、フィルムの重なった所が未現像になったり折れ跡が付いてしまいます。 上手くフィルムが進まないと思ったらその都度戻り、まずはゆっくり・確実に巻けるよう何度もトライしましょう! ★フィルム面を触ると指の油で現像にムラができてしまうので、極力端を持つように注意しましょう! ↓↓慣れたらトライ↓↓ リールを立てて(左手は添えるだけ)右手のフィルムだけで素早く巻き込むようにすると、より早く巻きとることができます(`・∀・)! ⑤無事に最後までフィルムが巻けたら、予めダークバックにいれておいたハサミでフィルムの根本をギリギリで切って、切った先端をリールの溝に沿うよう収める。 ★フィルムはリールのギリギリまで巻けますので、終わったと思ってフィルムの途中で切ってしまわないよう注意してください!(経験あり) 現像タンクにフィルムを巻いたリールを入れ、蓋をしたらフィルムの巻き取りは完了です^^ ⑥リールを現像タンクに収め、蓋をしたら完了! ★現像タンクにフィルムが入っている時は現像が終了するまで絶対に蓋を開けないでください! フィルムが全て感光してダメになってしまいます……! ※今回は右利きでのやり方をご紹介しました左利きの方は、先の手順を左右逆にするとやりやすいと思います |
●プラスチックリール Ver. まずはベロの先端をハサミで切り取り、巻き取り時引っ掛からないようにフィルムの両角を斜めにカットしておきましょう! プラスチックリールはステンレスリールより簡単です( ´v`) ①ダークバックの中に蓋をした現像タンクとリール、芯棒、はさみ、フィルムを(軸の凸を上、ベロを左に出した状態で)ダークバックに入れます。 ★リールは両サイドにある凸の位置を合わせておきます。 上から見てフィルムの差し込み口が右側に来るように置き、フィルムを差し込む位置を左手で確認しておきます。 ======================================= ここから先はダークバックの中で行いますが、説明が分かりやすいように 明所、テストフィルムでご説明します↓↓ ======================================= ②フィルムをリールの差し込み口に奥まで差し込み、フィルムのパーフォレーション(両端の穴)がリールのボールに引っかかったら、あとはリールを往復運動させて巻き込んでいきます。 動画での説明はこちら↓↓ ③無事に最後までフィルムが巻けたら、予めダークバックにいれておいたハサミでフィルムの根本をギリギリで切って、切った先端をリールの溝に沿うよう収めます。 ④リールを現像タンクの中の芯棒に差し込み、蓋をしたら完了! ★現像タンクにフィルムが入っている時は現像が終了するまで絶対に蓋を開けないでください! フィルムが全て感光してダメになってしまいます……! ※今回は右利きでのやり方をご紹介しました左利きの方は、先の手順を左右逆にするとやりやすいと思います |
【最後に】
フィルムのリール巻き込み、いかがでしょうか?
私が初めて一人でステンレスリールに巻き込んだ時は1本で1時間近くかかり、暗室の真っ暗闇で泣きそうになりながらフィルムを詰めた思い出があります……。
本数をこなしていけば3分もあれば巻けるようになるので、期限切れのフィルムなどで何度も練習してみましょう(*・∀・)o"
次回はいよいよ薬品を使ってフィルムを現像処理していきます!
お楽しみに~!!
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「【白と黒で表現する】モノクロ写真入門」の連載は月イチ(目標)で更新中!
連載が打ち切りにならないよう頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします!
(`・ω・)φ”
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