タカチホカメラ天神店 長島です。
暑い日もいつの間にか過ぎ去って徐々に涼しくなり、木々も徐々に色づいてきて、秋らしくなってきました。
今回は、コロナ前に撮影してきた過去の写真をお見せしながら、大分県の耶馬渓をご紹介して参ります。
耶馬渓は大分県でも屈指の景勝地で、奇岩の連なる不思議な景色が広がっていることで有名です。日本三大奇勝のひとつとしても知られています。
また、紅葉の名所としても知られています。今年の紅葉状況はまだ色づき始めくらいのようですが、もうしばらくすれば見頃を迎えるでしょう。
なお、今回はかなり前の2008年に撮影した写真をお見せしながらアクセスルートを解説いたします。撮影機材はキヤノンEOS40D+EF24-70/2.8L USMを使用しております。
途中の撮影スポットもいくつかご紹介して参りますのでお付き合いください。
【宇佐市周辺からスタート】
市街地から離れた山中に位置する耶馬渓へ向かうため、大分県宇佐市方面より国道500号~大分県道27号を福岡方面へ向かいながら移動していきます。
まずはスタート地点である宇佐市周辺の撮影スポットを軽くご紹介しておきましょう。
途中、大分県道27号から少し逸れて「宇佐のマチュピチュ展望台」に立ち寄りました。
山々の連なる雄大な風景を一望することができます。
ペルーアンデス山脈にある古代インカ帝国の遺跡の実物は当然見たことはありませんが、Webで検索して出てきた画像を見ると確かに似たような感じに見えなくもないです。
院内町は石橋がたくさんある地区でもあり、75基もの石橋が残っているとのことです。上の写真は分寺橋という石橋です。
昭和20年の第二次世界大戦中に架設された橋だそうです。このような石橋が各地に点在しており、興味がある方はいくつか巡ってみてもいいと思います。
院内町の石橋について詳しく知りたい方はこちらの宇佐市公式観光サイトもご参考にどうぞ。
https://www.city.usa.oita.jp/tourist/touristspot/touristspot2/touristspot3/10178.html
【色づく山々の景色を堪能】
さて、ふたたび大分県道27号に戻り、目的地を目指します。
紅葉が始まったばかりの山々。ところどころ岩がむき出しになっています。
道路のど真ん中に生えた銀杏。鮮やかな黄色が目を引きます。
県道を走っているとやがて真っ赤に燃えるモミジ並木が姿を現しました。
晴れたり曇ったりと天気に振り回されながらも、紅葉撮影を楽しみながら進んでいきます。
【奇勝・耶馬渓へ到着】
やがて、山肌にそり立つ奇岩たちが目立つようになってきます。いよいよ耶馬渓エリアに到着です。これらの奇岩は、太古の火山活動によってできた台地が侵食されてできたものだそうです。
やがて、耶馬渓エリアでも特に有名な競秀峰へとたどり着きました。
この一帯はかの福沢諭吉に関わりのある土地としても知られています。
この付近の中津市で幼少期を過ごした福沢諭吉は、この競秀峰の山々が売却されそうになった際、私財を投じてこの一帯を購入して景観を守ったとのこと。
ところどころ穴が開いているのは、青の洞門という手掘りのトンネルです。
江戸時代、危険な山道を通って命を落とす人々に心を痛めた禅海和尚という人物が、雇った石工たちとともに30年かけてノミと鎚だけで掘ったのだそうです。
明治時代に拡幅され、完成当初の原型はかなり失われてしまいました。
しかし、トンネル内の一部や明かり採り窓などに、当時の面影を残す手掘り部分が残っています。
青の洞門は、日本初の有料道路とも言われています。「人は4文、牛馬は8文」の通行料を徴収して工事の費用に充てたそうです。
青の洞門の少し中津寄りには立派な石橋・耶馬渓橋があります。
こちら、日本で唯一の8連石造アーチ橋であり、日本百名橋の一つにも数えられています。
山々の広がるのどかな光景に石橋のレトロな雰囲気が調和して素晴らしい眺めです。
【かかしを使ったユーモラスな展示】
さて、耶馬渓を堪能したので福岡県へ帰ります。道中、道の駅やまくにに立ち寄りました。
道の駅やまくに付近では、「やまくにかかしワールド」が開催されていました。
2022年、こちらのイベントはやまくにフェスティバルとして開催される予定です。撮影してきた時と同様、かかしを使った展示・かかしアトリエも見らます。
2022年は10月30日~11月20日の期間で開催される予定です。詳しくは以下をご覧ください。
https://nakatsuyaba.com/?p=10050昭和の思い出、田舎の日常風景、運動会や演芸会などユニークなかかしが登場します。
かかしを楽しみ、福岡県へ向かうため、国道500号線を走り始めました。
しかしこの時、テレビの「ポツンと一軒家」に出てくるほどでもないのですが、対向車が来るとすれ違うのが難しい峠を超えるとは思ってもいませんでした。
ちなみに、こちらの道路は12月から3月まで冬季全面通行止めとなります。
運転慣れしていない方は、中津市方面または日田市方面へ抜けることをお勧めします。
【最後に】
耶馬渓エリアには、今回ご紹介しなかったさまざまな観光スポットがあります。
中津耶馬渓観光協会のWebサイトでは耶馬渓エリアの様々な名所を紹介していますので、ご興味ある方はこちらも参考にどうぞ。
また、中津耶馬渓観光協会のwebサイトには「2022年 中津耶馬渓 紅葉・黄葉情報」も掲載されていますので、今年訪れる皆さまはご参考にされてください。
https://nakatsuyaba.com/?news=kouyou2022
それでは皆さま、秋の観光を存分にお楽しみください。