こんにちは、タカチホカメラ天神店の長島です。
かつて、2014年頃にCanon EF8-15mm F4L フィッシュアイ USMを貸りて夜景撮影に行ったことがあります。
今回はその時の写真をお見せしていこうと思います。
当時、私は某家電量販店のデジカメコーナー担当していたのですが、当時のCanon担当営業さんから「何か撮ってみたいレンズがあれば、貸出出来るよ」と言われ、このEF8-15mm F4L フィッシュアイ USMを借りてみました。
こちらのEF8-15mm F4L フィッシュアイ USM、フルサイズであれば全周魚眼と対角線魚眼での撮影が可能なレンズ。
生憎フルサイズのボディが用意できず、APS-C機であるEOS 70Dに取り付けて撮影に行くことになりました。(撮影後の画像は自由に使ってOKと許可ももらっていました)
APS-Cサイズのセンサーでは対角線魚眼での撮影しかできず、広角端の8mmでは周辺部にケラレが発生しますがご了承ください。
【若戸大橋にて夜景撮影】
せっかくの魚眼ズームなので「夜景でも撮ってみるか」と赴いたのが、北九州市の若戸大橋。
目を引く赤いカラーリングと長さ627mにも及ぶ長大さで、北九州市の中でも有数のランドマーク的存在となっています。
開通当時の1962年の時点では「東洋一の長さ」を誇ったとのこと。2022年に国の重要文化財に指定されています。
なお、若戸大橋周辺で夜景撮影するにあたって、三脚NGの箇所もありますので事前に確認してください。
今回は特に禁止の設けられていない区域でしたので、三脚とレリーズケーブルを使用して撮影しました。
なお、レリーズケーブルが無い時は、ピント合わして、ミラーアップし、セルフタイマーで撮影する方法などもあります。参考までに
たま~に警察から職務質問されることもあるので、念のため本人確認書類は持っていた方が良いでしょう。
魚眼ズームの望遠端・15mmで撮影してみました。35mm換算で24mm相当になります。
APS-Cサイズでクロップして撮影していることもあり、「魚眼」というわりにはそこまで歪みを感じない写りです。
なお、今回の画像は全てフォトショップにて画像編集を行っております。撮って出しではありませんのでその点ご了承ください。
絞りF4 シャッタースピード バルブ2秒 ISO200
広角側の8mmですと、魚眼レンズらしい撮影ができます。35mm換算で12.8mm相当。ダイナミックで面白い構図ですね。
冒頭でもお伝えした通り、APS-Cでの撮影では完全にまん丸の全周魚眼撮影はできず、周辺部にケラレが発生します。
絞りF4 シャッタースピード バルブ8秒 ISO200
広角側8mmで橋を中央に配置して撮影。両サイドに風景を凝縮できます。
絞りF4 シャッタースピード バルブ2秒 ISO200
これも広角側8mmで撮影。橋脚の脚から地上へのアプローチ部を入れて撮ってみました。
弧を描くように橋が伸びていく感じが面白いです。
絞りF4 シャッタースピード バルブ4秒 ISO200
13mmで撮影。35mm換算で20.8mm相当になります。
若松区と戸畑区の間を結ぶ若戸大橋ですが、その周りにはレトロな建物がちらほら見られます。
上の写真は戸畑側のランドマーク・日本水産のニッスイパイオニア館です。
絞りF4 シャッタースピード バルブ8秒 ISO200
絞りF4 シャッタースピード バルブ8秒 ISO200
10mmで撮影。35mm換算で16mm相当。これも戸畑の漁港付近から撮影しました。
手前に漁船を絡めてみると、雰囲気が違って撮れます。
【まとめ】
APS-Cで使っても広角側12.8mmと非常に画角の広いレンズとなりますので、欲張りな風景写真を撮りたい時にお勧めの一本かと思います。
できればフルサイズのボディとこのフィッシュアイ USMで再撮影してみたいと思っているのですが、なかなか機会に恵まれていません……。
まん丸に写る全周魚眼で撮影できるのはフルサイズでのみですので、ぜひとも試してみたいです。
まだRFマウントで同様の魚眼レンズは発売されていませんので、マウントアダプターを経由してミラーレスのEOS Rシリーズで使うのも良いでしょう。
新品・中古でお探しの際はナニワグループオンラインをご覧ください。
なお、冬季は若戸大橋の若松側・戸畑側の両側でイルミネーションが点灯しており、よりいっそう華やかな夜景が楽しめます。
詳細は以下をご覧ください。
若松イルミネーション
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/wakamatsu/w4100150.html
戸畑イルミネーション
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/tobata/file_0082_00006.html#SUB1
ちなみに、夜間の海岸は海風で冷えますので、撮影時の防寒対策はくれぐれも忘れずに。
【参考:魚眼レンズではないもので撮影したサンプル】
こちらはEF24-70mmF2.8LUSMで撮影しています。広角側・24mmでの撮影で、5mm換算で38.4mm相当。
広角端でもこの画角ですので、EF8-15mm F4L フィッシュアイ USMの画角がいかに広いかを感じます。
絞りF2.8 シャッタースピード バルブ3秒 ISO200
こちらも広角端24mmで撮影。
換算38.4mmの準広角域では部分的に切り取って写すようなかたちになってしまいますので、橋の全景をおさめたい方はもう少し広角のレンズを用意することをおすすめします。