読者の皆様初めまして! レモン社 銀座店のカナと申します。
写真を撮ることと観ることが好きな新人スタッフです。
今回私がレビューするのは高感度タングステンフィルム AMBER T800です。
スペックと作例をまとめてみました!
【特徴】
現在出荷されているAMBERのフィルムは、デーライトとタングステンに分かれています。
一般的に、デーライトは日中屋外での、タングステンは白熱電球での発色にあわせたフィルムとして知られています。
AMBERシリーズは映画用フィルムをスチル(写真)向けに流用したもので、独特の色味を楽しむことができます。
この説明から、同じタイプのCinestill 800Tを思い浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。
他スタッフが作成した記事を貼りますので、今回のAMBER T800と比較してみてください*^^)
また、同じくAMBERのT200の作例もありますので、参考にどうぞ。
上記のT200と同様、27枚撮りタングステンフィルムでございます。
また、DXコード化されていないため、外付けシールが同封されています。そして、フィルムケースの蓋が……死ぬほど固いです。ご注意くださいませ。
AMBER T800の特徴としては、
・全体的に青っぽくなる
・街灯の光が滲みやすい
・高感度ゆえ夜間での撮影が可能
・粒子が粗い
などが挙げられます。
【作例】
まず、画像が青っぽくなる件について。
以下の例をご覧ください。
華金の渋谷にて撮影した1枚。全体に青味がかっているのがわかります。
画像の上部分にも注目してみましょう。看板の文字や店のショーウインドウの光が滲んでいます。ネオンやモニターでは白飛びも見受けられました。
ネット上に出てくるCinestillやAMBERの作例は、同じように青っぽい写真の仕上がりが多いです。
しかし、撮影地の条件が変わることによって、上記の例とは対照的な写真も撮ることができました。
以下は、浅草酉の市にて撮影した写真です。
屋台が隣同士で密接し、多くの電球や提灯が飾られていることで、橙系の光がひしめき合う状況でした。
暖色系の電球が密集している酉の市では、渋谷のネオン街とは対照的な写真に仕上がりました。
ただ、上記写真の天井の暗い部分は青っぽいので、わずかにそうした特徴は残るようです。
どのくらい照明の効果があったかというと……。
↑のように、色々な場所に照明が密集している感じでしたね(マブシイ)
電灯の効果が相まって、対照的な仕上がりになるのは面白いですね。
ただし、高感度フィルムゆえ粒子の粗さが目立ちます。
↑の写真でも、天井の暗い部分は青味が残っています。
映画用高感度フィルムは幻想的な青い写真の作例が多いため、今回は対照的な作例を挙げてみました。撮影地の条件によって、写りの影響も様々です。
クセの強いフィルムですので好みは分かれると思いますが、参考になれば幸いです(^^)
また色々なフィルムや写真機を試したいと思います!
使用機材
・ボディ PENTAX KM
・レンズ SMC PENTAX-M ZOOM 2.8 35mm~ 3.5 70mm
・フィルム AMBER T800
レモン社 銀座店 カナ