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【Nikon Z 30で撮る】今宮戎神社 十日戎2023【動画あり】

こんにちは~。編集長の中村です。

突然ですが2023年の抱負を述べたいと思います。

「動画をやってみる」

わたくし、レモン社に入社した時点では写真歴2年ほどでしたが、その頃から「これからの時代は動画だ!」と再三言い聞かせられたものでした。

その頃は「いや、まだ写真もカメラも全然分からないんですけど……」みたいな状態でしたので……。

静止画以上に様々な要素が絡んでくる動画にいきなりチャレンジするのは、根本的に無理でした。

しかし、すでに入社3年が経過し、「編集長」という大仰な肩書をいただいてメーカー各社様よりいろいろなカメラを使わせていただいておりますと……。

さすがにもう「わたし動画は分からないんです~」なんて悠長なことは言っていられなくなります

なので、一念発起して今年2023年は動画にチャレンジする1年にしていきたいと思います!

最初は呆れるような素人クオリティのものばかりお見せする羽目になりそうですが、なんとか1年で成長していきたいと思いますので……。

どうかお付き合いくださいませ!!

さて、本題に入ります。今年も大阪の新春恒例行事・十日戎が行われました。

せっかくこういう賑やかなイベントに立ち会えるのだから、写真と文章だけではなくて動画も撮ってみるいいきっかけになるのかなと思いまして……。
そこで今回はこちらのNikon Z 30で動画と静止画を交えつつ十日戎の様子をレポートしていきたいと思います! 

こちらのZ 30、Zシリーズ最小・最軽量動画撮影を意識したモデルになっています。

ちょこちょこ動画についての勉強は進めていましたが、きちんと撮ってまとまったカタチに仕上げるのは今回が初めての機会です。

まぁ分からないけど「動画撮影に向いたカメラなんだから何とかなるっしょ!」という心構えで試してみましたので、どうぞお付き合いくださいませ~。

【まずは簡単に十日戎を解説】

特に関東圏では「十日戎?」という方も少なからずおられるでしょうから、まずは簡単に概要をご説明しておきます。

昨年も載せた、今宮戎神社公式HPよりの引用です。

大阪では古く江戸時代の昔から、毎年一月九日は宵戎に、雑喉場(ざこば)魚市場が戎様にゆかり深い大鯛(雌雄一対)を今宮戎神社に奉献して大漁と商売繁盛を祈願するのが吉例になっていました。

江戸期になると大阪は商業の町としてより一層の繁栄を遂げ、それと期を一にして今宮戎神社も大阪の商業を護る神様として篤く崇敬されるようになりました。十日戎の行事もこの頃から賑わいをみせ、延宝三年(1675)の現存する最も古い大阪案内の図「葦分舟」にも十日戎の状景が描かれています。

今宮戎神社公式HPより引用(https://www.imamiya-ebisu.jp/historyandvenerable
太字強調は中村によるもの。

約350年もの歴史を持つ伝統行事でありますが、現在は新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から規模を縮小して開催されています。

かつては1月9日の宵戎(よいえびす)・1月10日の本戎(ほんえびす)・1月11日の残り戎(のこりえびす)の3日間で100万人もの人々が今宮戎神社に参拝するほどの規模だったようです。

十日戎の詳しい解説および昨年の様子は下記のブログをご覧いただければと。
今宮戎神社 十日戎 2022 大阪の初春を彩る祝祭【日本三大えびす神社】

また、例年では華々しく飾り立てた宝恵駕(ほえかご)がミナミ一帯を練り歩き、街全体がお祭りムードに包まれたとのこと。

今宮戎神社よりカメラのナニワ 心斎橋本店への福娘招来は例年の恒例行事となっており、過去の様子は「ナニワ歳時記」のタグで記事をまとめております。「ナニワ歳時記」記事一覧

という具合に、大阪および弊社と関係の深い、新春の風物詩となっているお祭りが十日戎でございます。

【2023年も心斎橋店に福娘招来!】

さて、先ほども述べました通り、十日戎の際には毎年 カメラのナニワ 心斎橋本店に福笹を持った福娘たちがやってくるのが例年の恒例行事となっております。

昨年の十日戎ブログでは、わたくしは今宮戎神社の境内へ向かったため、心斎橋店の様子は現場のスタッフが撮影したものを掲載いたしました。

今年もメインで撮影担当のものがおりましたが、福娘招来の一部始終をわたくしがZ 30+NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRにて収めたものをお見せしていきます!

まずは静止画と文章でどうぞ。
10日の14時ごろ、心斎橋本店の付近の商店街の様子。

昨年に引き続き、今年も宝恵駕巡航は行われませんでした。平日ということもあり、心斎橋の賑わいも控えめです。
各所に福笹授与しにいくためか、今宮戎神社の方や福娘さんたちの姿を商店街でちらほら見かけました。
しばらくして、今宮戎神社からのご一行が心斎橋本店に到着!福娘さんたちは4人もお越しくださいました。
福笹授与の後、恒例の記念撮影を行いました!

記念写真の担当が撮影しているあいだ、一部始終を横で動画収録しております。こちらは後ほど動画お見せいたしますね。

ちなみに、「打~ちましょ」という独特のフレーズではじまる大阪締めをはじめて生で見たのですが……。

RECミスで動画を撮れていなかったという……。

これに関してはもう本当に申し訳ございません……。

……それはさておき、今宮戎神社の境内にも行ってまいりましたので、そちらの様子もまずは画像と文章でお楽しみください。

【今宮戎神社 境内の様子】

昨年は明るいうちに境内へいきましたが、今年は福娘招来に立ち会ってから訪れたので日が落ちてからの参拝となりました。

当日、今宮戎神社周辺の様子も交えつつお伝えしてまいります。
南海電鉄・新今宮駅付近の様子。ブレ気味ですが。

わたくしは地下鉄の大国町駅から神社へ向かいましたが、参拝に向かう人々が大勢いらっしゃいました。
いよいよ神社が近くなってくると多くの参拝客でにぎわっていますね!

ちなみに、ホワイトバランスを蛍光灯に設定して撮影してみましたが、夕暮れの空が独特の青紫色になっていい感じ~。
せっかくなのでピクチャーコントロールを変えていろいろ遊んでみました。

まずこちらは「09 メランコリック」です。

暗い場所でブレや高感度ノイズが目立ち気味だったので、あえてカラーバランスの崩れた写真にすることでムーディーなテイストになりました(ような気がする)
続いて「08 ブリーチ」です。彩度低めで落ち着いた雰囲気。
「16 ピンク」です。個人的にはこれが一番気に入りました!

怪しい雰囲気がお祭りの非日常感を際立たせてくれている……感じがする!!Nikonのクリエイティブピクチャーコントロール、とても種類が多いのでもっといろいろ試してみたいですね~。
さて、ピクチャーコントロールをオートに戻して撮影していきましょう。ホワイトバランスは蛍光灯のままです。

今年も境内は多くの参拝客で賑わっておりました。
福笹を配るお兄さん。こいつをもらって今年も縁起物をくっつけてもらいましょう。
動画からの切り出し画像です。福娘さんに縁起物をつけてもらっているところ。

よく見たら指先に絆創膏をバッチリ貼って作業してくださっています。

寒い中、指先を酷使して対応していただき本当にありがたい限りです……!!
えべっさんこと戎(えびす)様は耳が悪いことから、正面で一度お参りした後に念押しできちんと聞こえるように銅鑼を鳴らすのが十日戎の習わし。

ですが、混雑防止のため昨年も今年も銅鑼は設置されませんでした。残念……!
出口付近で安めの縁起物をつけてくれるお姉さんたち。ノリノリで撮影に応じてくれました。感謝~!!
という具合で今年も福笹をいい感じにデコってもらいました!

今年一年、良いことがありますように……。

【十日戎2023ダイジェスト動画】

さて、心斎橋本店への福娘招来の様子と今宮戎神社 境内の様子をあわせてダイジェスト動画にしてみました!

ちなみに動画の構成上、時系列とは逆に境内→心斎橋本店の順番につなげています。



拙い出来なのは承知のうえですが、とにかく作って人に見せていく機会がないと成長はありえませんので……。

あれこれ言い訳ししてやらないより、恥をかいてでコンテンツを作っていく」ことが大事だと自分に言い聞かせていく!!

神社の境内は非常に混雑しておりましたので、すべて手持ちで撮影しています。しかも福笹を左手に持ったまま片手で!

よく言えば「現場の臨場感を大事にした」感じの映像です。素人くさいとか言ってはいけません。

……いや、わたくしは紛れもなく動画素人なので、出来上がった動画が「素人くさい」のは当然なのですが。

とりあえず、私物のPC(M1チップ搭載MacBook Air)がどれくらい動画編集に耐えられるのか分からなかったので……。

今回は無理せずフルハイビジョンで撮影しました。結果的には後ほど試してみて4K動画編集も特に問題なかったのですがね……。

編集ソフトはAdobe Premiere Proを使用。

月額2,728 円はなかなか痛いですが、他の定番動画編集ソフト・DaVinci ResolveはUIが難しくて挫折したのでいったんこちらでやってみようと思います……。

BGMに合わせてカットを繋ぎ、トランジション(カットのつなぎ目にかけるエフェクト)を入れただけ。

ごくごく単純な編集を施しただけですが、それだけでもだいぶ見栄えがします。



ちなみに、動画編集に関しましてはこちらのAdobe公式動画を参考にしました。

非常に分かりやすかったので、これからPremiere Proで動画編集を始めよう!という方は見てみて損しないと思います。

というわけで2023年、動画撮影&編集がんばります!!

まだまだ勉強が足りない~!!!


【Z 30を使ってみた感想!】

Z 30を使って今年の十日戎を撮影してみた感想もちょっとまとめて書いてみましょう。

まず、「軽くて取り回しが良い」のは無条件で良い!

Z 30 + NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRであわせて540gとレンズ交換式ミラーレスカメラにしては極めて軽いため、気軽に使える感じがとても良い~!
グリップは握りやすく、AFや操作のレスポンスも良好。

ファインダーがなくなったぶんコンパクトになったので、いつでもスッと取り出してサッと撮れるカメラです。

コンデジよりかはちょっと大きいですが、コートとかならポケットに入れて持ち運ぶこともギリギリできるサイズです。
今回はNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRのみで撮影しましたが、キットレンズと侮るなかれ

シャープでスカッとした画が撮れる、なかなか優秀なレンズです!
沈胴式でコンパクトなうえに最短撮影距離も短く「寄れる」レンズなので使うシーンを選びません。

Z 30にはボディ内手ブレ補正機構が内蔵されていませんので、そこをレンズ側の手ブレ補正で補えるのも好相性です。
スナップカメラとしての優秀さだけでなく、本題の動画性能についても解説していきましょう。

まず、Z 30はZシリーズAPS-C機では現状唯一30分以上の動画撮影が可能な機種となっております。

フルハイビジョンであればUSB給電をしながら約125分まで収録可能。

さらに4K 30pがクロップなしで収録できますので、家庭用のビデオカメラ代わりの役目も十分果たせるでしょう。

録画中はタリーランプが赤く光りますので、そのあたりもきちんと動画ユーザーに配慮した仕様になっています。
レバーで動画・静止画をすぐさま切り替えて撮影できるのもよいところ。

この静止画・動画切り替えレバーはZ 50・Z fcにはついていませんので、動画もちょこちょこ撮りたい方でZシリーズAPS-C機を検討している方にはなおのことZ 30をおススメしたいです。

また、動画モード中はシャッターボタン全押しで静止画を切り出し可能。

この機能、ブログを書いてる途中で知ったものなのですが、動画を撮りながら静止画も撮れるのでなかなか便利です!
フルハイビジョンでも1920×1080ピクセルの画像が得られます。

大きなモニターで見るとちょっと画質が荒く見えますが、このようにブログに載せたりSNSに投稿したりするぶんにはそこまで困らない程度ではありますね。
今回は内蔵マイクにて録音を行いませんでしたが、軽く試した見た感じでは十分クリアな音が録音できますね。

「歩きながら撮影して自分の声も収録したい」といったシーンであれば特に外付けマイク等を用意しなくても記録用としては十分かと。

ただし、シーンによっては前方への志向性を持つ外付けマイクを使用したほうが余計な音を拾わなくて良い場合もありますので、用途に合わせて使用してみてください。

ちなみにトレードマークの「ハハッ!」という高笑いが聞こえてきそうなウインドマフはZ 30本体の付属品には含まれておりませんのでご注意を。SmallRig製ですので。

Vlog撮影を意識したカメラとして打ち出されていますが、ベースのZシリーズAPS-C機がいい感じにまとまったスペックなので日常的な記録用としてシンプルに使いやすいです。

……まぁ、今回は慣れない状態で条件の悪い動画撮影を行ったため、Z 30のポテンシャルを十分に引き出せなかった感が否めません。

公正を期して、別途もう1本ブログを作成したいと考えておりますが……。

予定は未定、いつになるかはまだ決まってません……!!

【最後に】

さて、機材紹介で若干脱線しましたが、今年も新春恒例行事を無事に終えることができました。

ちなみに、今年も今宮戎神社では宝恵駕巡航を中止したほか、神社周辺への屋台出店もありませんでした
こちらは11日夜の堀川戎神社付近の様子。

梅田に近いので仕事終わりに寄ってみましたのですが、屋台の出店がOKになったため凄まじく混雑していましたね……。

3年ぶりに規制なしで十日戎を開催した箇所も多いようですが、今宮戎神社のほうで今後どのように十日戎を開催していくのかは分かりません。

「お祭り」として見るなら屋台があって街中を宝恵駕が練り歩いて……というほうが当然ながら賑やかなムードになりますが……。

混雑することで本来の目的である「参拝」がしづらくなるだろうなぁというところです。実際、堀川戎神社は混みすぎてて参拝を諦めざるを得ませんでしたし。
これからのことは分かりませんが、十日戎という行事・文化が今後も続いてくれるといいなぁと思います。

「根無し草」のわたくしからすると、こういう地域に根付いたユニークなイベントがあるのがちょっと羨ましかったりするのです。

今宮戎神社の方々にも去年のブログを読んでいただいたようで、年頭初祈祷の際にお礼の言葉をいただきました。

誰かが自分のコンテンツを見てくれているのが分かるとやっぱりモチベーションが上がるものですね~!!

続く限り、これからもずっと十日戎の様子を皆様にお伝えしていきたいと思います。

それでは今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

また次回のブログでお会いしましょう~!!

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