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【初心者向け】ポートレートをドラマチックに撮る5つのポイント

今回は、ポートレート撮影がはじめての方でも簡単にドラマチックに撮れるポイントを5つご紹介します。

「これからポートレートを撮るけど、どうすればいいかわからない」、「ポートレート撮影したけどなんかイマイチ」という方も、この記事を一読いただければドラマチックに撮れるようになります!

早速ですが、今回お伝えしたいポイントは以下の5つ

1. カメラの設定
2. オススメのレンズ
3. 光の当たり方を意識する
4. 色んなパターンでとにかく沢山撮る
5. 編集をする

この5つのポイントを意識することで、ドラマチックなポートレートが撮れるようになりますので、それぞれ詳しくご説明していきます。

  1. カメラの設定   
撮影モード:マニュアルモード
ISO感度:【明るい場所=100~400】【暗い場所=800~3200】
絞り値(F値):F1.4~F2.8
シャッタースピード:最適な明るさになるように調整(シャッタースピードを遅くすると明るく、早くすると暗くなります)

◆絞り値(F値)については、F値が小さいと背景が大きくボケて、F値が大きいと背景までクッキリと写すことができます。

シーンによって調整が必要なF値ですが、最初は背景をボカして被写体を際立たせる撮り方から始めてみるのが楽しいのでオススメです!

上記でご説明した数値だけではイメージが湧きづらいので、いくつか作例と設定を記しておきます。
絞り値 F1.8 / シャッタースピード 1/125秒 / ISO感度 800

絞り値 F1.4 / シャッタースピード 1/400秒 / ISO感度 1600


設定する順番は・・・
①ISO感度を設定
②絞り値を小さく設定
③明るさを確認しながらシャッタースピードを調整する

*シャッタースピードが遅くなりすぎると写真がブレてしまう事があります。

その際はISO感度を少しずつ上げていき、その分シャッタースピードを速くしてブレが起こりにくいように設定します!


ちなみに絞り値を大きく設定すると下の作例のような、背景までクッキリと写るポートレート撮影ができます。
絞り値 F9.0 / シャッタースピード 1/400秒 / ISO感度 200

絞り値を大きくして背景もクッキリ写す場合、ゴチャゴチャした背景だと被写体の印象が薄くなってしまうため注意が必要です。


  2. オススメのレンズ  
ポートレート入門者の方にオススメなのが、焦点距離35mm~50mmの単焦点レンズです。

写る範囲もほどよく、そこそこ背景もボカすことが出来るので扱いやすく最初の一本にオススメです。

キヤノンEFマウント=EF50mm F1.4 USM
キヤノンRFマウント=RF50mm F1.8 STM
ニコンFマウント=AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
ニコンZマウント=NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
ソニーEマウント=FE 50mm F1.8
フジXマウント=XF35mmF1.4 R
マイクロフォーサーズ=M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
オールドレンズ=Super Takumar 55mm F1.8

レンズによって画角やボケ量、描写はそれぞれ違うので撮りたい作風に合わせて選ばれると良いのですが「どれが良いのか分からない!」という方には、上記のレンズがオススメです!


  3.光の当たり方を意識する  

ポートレートで最も重要になるのが、光の当たりかたです。

被写体に当たる光の角度・強さで写真の印象が大きく変わってきます。

そこで本章では、ドラマチックに撮りやすい時間帯と場所をご紹介します。


まず時間帯ですがズバリ、夕方です(^^)/

夕方の撮影のコツは、背景に明るさを合わせるか被写体に明るさを合わせるか意識して撮影する、という事です。以下の作例2枚をご覧ください。

同じ夕方の逆光で撮影した作例ですが被写体に明るさを合わせるか、背景に合わせるかで大きくイメージが変わります。

逆光とは何ぞや、というかたは是非こちらの記事をご覧ください→ドラマチックに撮れる!?逆光撮影3つのポイント


くりかえしになりますが、夕方の撮影の場合は、被写体or背景どちらに明るさを合わせるか、しっかり意識をして、どっちつかずの明るさにならないよう注意が必要です。


続いてオススメの場所は屋内での撮影です!とくに窓際であれば、なお良しです。

上の作例は、被写体の左側(写真上では右側)に窓があり、一つの方向からしか光が当たらない”屋内の窓際”で撮影しています。

このように、一方からしか光が入らない窓際では、陰影が強くなる為、立体感を感じる写真が撮りやすい場所になります。

窓際の撮影も露出(明るさ)の選択が重要なポイントとなります。

陰影をしっかり出したいのか、陰影を薄くして明るい印象で撮りたいのか、しっかりとイメージして撮影に挑みましょう!



  4.色んなパターンでとにかく沢山撮る   
距離・ピント位置・明るさを変える、等々……時間の許す限り、とにかく沢山パターン変えて撮ることがドラマチックなポートレートを撮るコツになります。

具体的には、どのようなパターンがあるのか一部をご紹介します(^^)/
〈ピントを外してみる〉
普段ピント合わせをオートフォーカスで撮影している方は、ぜひ一度マニュアルフォーカスに設定して撮影してみましょう!

ピントがあっていないことも”味”に感じる写真が撮れることがあります。
〈離れて撮る〉
被写体の表情がわからなくなるほど、離れて撮ってみると面白みのある写真が撮れることがあります。

特に周りの風景が綺麗な場所での撮影でオススメの撮り方です。
〈寄りで撮る〉
被写体の手や脚など、パーツにフォーカスして撮ってみると、おしゃれな写真が撮れることがあります。
〈モノクロで撮る〉
背景がすっきりしている場所で、被写体にあたる光と影のバランスが良い所では、モノクロにすることで写真の情報量が減り、被写体の存在をより際立たせることができます。
〈道具を使う〉
この作例は三角プリズムを使ってゴーストを出して撮影しています。

プリズムの他にもレンズフィルターにワセリンを塗って撮ってみる等、道具を使って写真のバリエーションを増やすことが出来ます。
〈リフレクションを狙う〉
リフレクションでポートレートを撮る場合は、露出は暗めに設定すると反射した風景の彩度が上がり映える写真が撮れます。

また、姿勢を低くして水面に近づくことでダイナミックな印象の写真を撮ることができます。


  5. 編集をする   

まずはコチラをご覧ください。
編集前

編集後

編集をすると、パッとしない写真もドラマチックな雰囲気の写真になることがあります。

もちろん、撮ったままでも良いのですが、理想とするイメージに近づけたいといった場合はぜひ、試していただきたい作業になります。

フィルムライクな編集をしてみたい方はコチラの記事をご覧ください→
【まるでフィルム!?】オールドレンズ×レタッチでフィルム風に仕上げてみた!

私自身が編集の際に気を付けている事は、被写体の肌の色がわるくならないように注意するという事と、レタッチをかけすぎないように注意するようにしています。

いつの間にか気が付くとやり過ぎてしまっているという事がよくあります(+_+)

最近は、パソコンだけでなくスマホのアプリでも簡単にドラマチックな雰囲気に編集できるものもありますので、ご自身に合った使いやすいものを探してみてください。

撮ったままで、イマイチだなーって写真も色味を変えるだけで、なんとなく良い感じの写真になることもありますので、パッとしない写真がある方は、ぜひチャレンジしてみてください!


今回は、ポートレート撮影を上手に撮影するための設定やコツをご紹介しました。

撮影の際には、頭の中でどんな雰囲気の写真にしたいか、しっかりイメージをすることも重要です。

4つ目でご説明した”色んなパターンでとにかく沢山撮る”ことでバリエーションを増やすように意識して、撮影しまくるという事が良い写真をとるコツになります。

ピントが合ってなかったり、露出を外している写真も”味”のある良い写真になることもありますので、時間の許す限りシャッターを切りまくりましょう!

鹿児島天文館店・・・吉冨



 

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