カメラのナニワ京都店の阿部です。
前回のブログ(【GFX×35mm判レンズ!?】Planar T* 50mm F1.4 ZF)に引き続き、ラージフォーマットセンサー搭載の富士フイルム"GFX"シリーズに、あえて35mm判レンズを付けて撮影するシリーズです。
今回挑戦するレンズは「ペンタックス Super Takumar 55mm F1.8(M42マウント)」。
スーパータクマ―といえば、数が多く中古市場で手に入れやすいレンズで「安くて良く写る」ことで有名なレンズ。
オールドレンズの定番といえる人気の一本です。
例のごとく銘匠光学のライカM→GFX変換アダプターにK&F Concept のM42→ライカM変換アダプターを重ね付けしております。前回のプラナーを付けた時のような高級感は薄れますが、クラシックな外見で思ってたほど悪くないです。
コンパクトなスーパータクマーとレンジファインダースタイルのGFX50Rの組み合わせは、一見するとラージフォーマットのカメラだとわからないほど小型軽量。
ちなみに私の所持するスーパータクマー55/1.8は後期型です。
コンディションはカビあり、ややクモリ、ほんの少し黄変しております。
四隅が暗くなっているのは周辺減光。ケラレが全くないことに驚きます。
開放気味での撮影ですが、ほどよい立体感です。
夕焼けと合わされば映画ルックな仕上がりになってエモいですね。
ボケ味はクセが少なく非常に優秀で、ポートレートに良いでしょう。
しかし歪曲収差は結構気になったため、前回同様Lightroom Classicでレンズ補正をかけております。(なんとSuper Takumar 55mm F1.8用のプリセットが存在しておりました!)
このレンズは開放だと少しソフトな写りになるのですが、GFX 50Rの5140万画素と組み合わせているからか、いつものスーパータクマーよりシャープに写っている気がします。
逆光には弱く、ご覧の通り虹色のゴーストが出やすいです。
最近の優秀なレンズだと、あえてゴーストを出そうと思ってもなかなか難しいので、これもレンズの味としてうまく利用したいです。
しっかり絞るとオールドレンズと思えないほどシャープな写りに。
もともとのフォーマットでは使うことを想定していない周辺部に関しては描写がやや甘いですが、絞ってもケラレずに問題なく使用できます。
フルサイズ換算44mm程度と使いやすい画角でかつ小型軽量ですから、スナップに持ち歩くのも楽ですね。
動く被写体を置きピンしてなんとか撮ってみました。
なだらかに変化していく美しいボケで、中判のフィルムカメラを使ったような感覚になりました。
いつものスーパータクマーをGFXでも
前回のプラナー50/1.4と比べると、ケラレることがなく、周辺画質の低下も少なめででした。
GFXに装着しても、画角以外はいつもとほぼ同じ感覚で使用できる上、ラージフォーマットによる立体感を更に得ることができます。
これほど小さく、安価なレンズでGFXを楽しめるなんて驚きです。
オールドレンズの沼は深い。
ナニワグループオンラインにてGFX 50R・スーパータクマーともにお取り扱いございますのでどうぞお試しください。
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カメラのナニワ京都店 阿部