皆さま、こんにちは。2月22日の「猫の日」を祝日に昇格を熱望する見崎です。
さて、最近、カメラ情報誌などでは、ミラーレスカメラやVLOG機能付きカメラに関する記事を多く占めるなか、円安・原油高の影響で、新品のミラーレスカメラも税込み10万円超えが当たり前になりつつあります。
そのような厳しい景気ですが、「デジタル一眼レフ」は中古カメラ業界においては、お買い求めやすい機種の選択肢が多いため、まだまだ人気があります。
さて、今回は、ミラーレスカメラを意識して、大きさ・重さを極限まできりつめた人気一眼レフ キヤノンEOS Kiss X7について、筆者の愛猫にモデルになってもらい、作例とともに主な特徴をご紹介してゆきましょう。
【発売当初の2013年を振り返る】
EOS Kiss X7発売当時の競合他社の製品を振り返ってみましょう。
■OLYMPUS OM-D E-M5(ミラーレスカメラ)・PEN E-PL5(ミラーレスカメラ)
■SONY NEX-6(ミラーレスカメラ) ・α58(一眼レフタイプ・Aマウント)
■Panasonic DMC-GH3(ミラーレスカメラ)・DMC-G5(ミラーレスカメラ)
■Nikon D5200(一眼レフカメラ)・J3(ミラーレスカメラ)
■PENTAX K-30(一眼レフカメラ)・Q10(ミラーレスカメラ)
現在、デジタルカメラの主流は一眼レフからミラーレスへと移行しつつありますが、2013年当初はまだ一眼レフのほうがメインストリームでした。
SONYは、当時の海外市場では根強い人気のあった一眼レフを意識してSLTA-A58(α58)を新製品として発表しています。
NikonとPENTAXでは、現在、事実上消滅したミラーレスマウント、「Nikon1マウント」「PENTAX Qマウント」のカメラを発表しています。
当時、多くのカメラメーカーはミラーレスカメラに小さいセンサーサイズ(1型・1/2.3型)を用いることで、一眼レフカメラの下位機種として差別化を計っていました。
その後、フルサイズミラーレス・SONY α7シリーズの躍進があり、後にCanonもNikonもフルサイズミラーレスカメラを開発・発表していきます。
【2023年現在でも最小・最軽量クラスのデジタル一眼レフ】
そんな状況のなか発売されたEOS Kiss X7は、APS-Cサイズのデジタル一眼レフとしては世界最小・最軽量のカメラとして当時大ヒットした機種になります。
現行のEOS Kiss X10(2019年発売)と比べても、外寸も重さもEOS Kiss X7の方が優位にたっています。
■EOS Kiss X10
外寸:約122.4(幅)×92.6(高さ)×69.8(奥行)mm
重さ:/約402g(本体のみ)
■EOS Kiss X7
外寸:約116.8(幅)×90.7(高さ)×69.4(奥行)mm 世界最小
重さ:約370g(本体のみ)世界最軽量
【ペンタダハミラー採用の軽くて見やすいファインダー】
こちらのKiss X7はファインダーにペンタプリズムではなくペンタダハミラーを採用しています。
Canon公式サイトより画像引用です。左がペンタダハミラー、右がペンタプリズムの仕組みです。
ペンタプリズムはガラスの塊のため、どうしても大きくて重くなってしまいます。
その代わりに、ペンタバタミラーを配置することで、軽量化と絞りの暗いレンズ(EF-S18-135/3.5-5.6・EF-S18-55/4-5.6など)を装着しても、構図の確認が見やすい明るいファインダーを実現しています。
【今でも実用度の高いライブビューオートフォーカス】
EOS Kiss X4で始まったライブビューオートフォーカスですが、通常撮影でもピント合わせに時間を要することでシャッターチャンスを逃すことが度々ありました。
EOS Kiss X7では、メージセンサーの画素の一部を用いた位相差方式のAFと、従来からのコントラスト方式のAFを組み合わせたハイブリッドAFを採用しています。
これにより、猫の欠伸などを咄嗟に撮影できるレスポンスを実現しています。
【デジタル一眼レフなのに、オールドレンズで愉しめる】
ペンタックス スーパータクマー50mm f1.4の作例を検索すると、8割以上で、ソニーαシリーズ・フジXシリーズ・オリンパス PENシリーズのミラーレスカメラをボディとして選ばれています。
ですが、実はキヤノンEFマウントを採用しているデジタル一眼レフのEOS Kissシリーズでも、マウントアダプターを装着することで以下のマウントのレンズも使用できるようになります。
■ニコンFマウント
■オリンパス OMマウント
■ペンタックス スクリューマウント(M42)
■コンタックス・ヤシカマウント
筆者はNikon Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8Dを用いて、愛猫のマクロ撮影を好んでいます。
Kiss史上最大のファインダー倍率「0.87倍」を誇るEOS Kiss X7であれば、フィルム一眼レフと同じように光学ファインダーでマニュアルフォーカスでゆったりと愉しむことができます。
【最後に】
このブログを執筆中に、ミラーレスカメラ「EOS R50」の新製品発表がありました。
スペック表を確認すると、EOS Kissシリーズの名称を冠していても良さそうな機種です。
しかし、本製品を機会に、日本国内向け製品を海外向け製品と同じ名称で展開していくとのアナウンスがありました。
そのため、EOS R50にはKissシリーズの名はつけられなかったようです。
1993年(平成5年)9月に「簡単・きれい・コンパクト」三拍子でスタートした「EOS Kiss」シリーズ。
ですが、誕生30周年を目前にして、時代の変化・カメラへのニーズの多様化に応えるよう全世界統一名称に変わります。
これからのエントリーモデルを担う機種でも「簡単・きれい・コンパクト」にさらに高画質に磨きがかかり続けるでしょう。
ナニワグループでは、キヤノン製品のデジタルカメラは勿論、他社の新製品のカメラ・中古カメラ・マウントアダプター・フィルム現像サービスまで各種お取り扱いしています。
また、ご自宅で居ながら、スマーフォンやパソコンから簡単にお買い物ができます。是非ともご利用くださいませ。
EOS Kiss X7 中古在庫状況
■モデル協力:見崎家の愛猫
モコちゃん・リコくん・アイちゃん・ライちゃん・ズマロンくん・ぶーやんさん
■使用レンズ
キヤノン EF 50mm f1.8 STM
ニコン Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D(マウントアダプター併用)