こんにちは~。編集長の中村です。
CP+で取材してきた内容の発信も終わっていない段階ですが、会場のSIGHTRON JAPANさんブースで見てきたヤツのデモ機が届いたので先にこいつの話をしようと思います。
軽くて小さい「パンケーキレンズ」は根強い人気を誇っていますが、それをさらに超える薄さと軽さの「クッキーレンズ」ということでなかなか興味深い一品ですね~。
作例等をふまえながら、こちらのレンズの魅力をお伝えしてまいります!
【クッキーサイズの衝撃的なコンパクトさ】
さて、まずこのレンズのウリは何と言ってもその小ささ。
高さ25mm、重さ約130gという凄まじいコンパクトさが魅力ですね~。
SIGHTRON JAPAN公式オンラインショップに載っているサンプル画像ですが、ほぼクッキー2枚分のサイズです。
ハローキティの身長が「リンゴ5コ分」みたいなノリですが、この画像はなかなかインパクトがあります。
より具体的にサイズ感が伝わってくれるといいのですけど。
【換算15mmのワイドな画角も魅力】
こちらのレンズのもう一つのウリは、フルサイズ換算で15㎜相当という超広角レンズであるところ。
2022年10月の時点では、魚眼レンズを除けば世界で最も広角なAPS-Cミラーレスカメラ用レンズとのこと。
絞り値を変えて4枚撮ってみました。開放F4では周辺部の光量落ちや像の流れがやや目立ちますが、絞るにつれ改善していきます。
広角レンズというと歪曲収差(ディストーション)がどれくらい抑えられているかが皆さん気になるところだと思いますが……。
皆無ではないものの、画角とコンパクトさを考えればかなり良好に補正されており、実用に困らないレベルに仕上がっているのではないでしょうか?
周辺減光が強めなので、カラーよりも白黒のほうが似合いそうだなということでフィルムシミュレーションをACROS+Rフィルターに変更。
超広角でどうしても画面上下に無駄なスペースが生まれがちなのでアスペクト比を16:9の横長に変更しています。
建造物が多いエリアですので、15㎜の超広角で空間的な広がりを上手く写真のなかにおさめることができたように思います。
お手軽にいい感じの写真が撮れるので広角レンズを使うときはおススメの撮り方です。
さすが15㎜の超広角、大きな建物と周辺の様子を1枚の写真に詰め込むという芸当もできますね~。
若干水平のとり方が甘いですが、ディストーションの少ない整った写りを実感します!
超広角の被写界深度ならば基本的にパンフォーカスになるのですが、その気になったらボケも作れるという。
画角も広いのでどうしても光が斜めに入りやすく、仕方がないところですね。
とはいえ、フレアで写真全体が真っ白になってしまうようなことはありません。最低限の逆光耐性はきちんと担保されていると感じました。
LAOWA製品は広角のラインナップが多いためか、絞った時に光条が綺麗になるかどうかを毎回アピールしている印象がありますね。
5枚羽が綺麗な10本の光条を生み出してくれますので、この辺りもうまく使えば一味違う表現になりそうです。
【ワイドな画角で見慣れた日常を再発見!】
軽くて小さく、なおかつ換算15㎜相当の超広角という非常にユニークなレンズでございます。
換算15mm、109.3°の画角はほぼ人間の視野角の限界に近い範囲が写るかたちになりますので、見慣れた「ふつう」の景色でも違った印象の写真になるでしょう。
同じくLAOWAから発売されているZero-Dシリーズの超広角などに比べるとだいぶお手頃価格になりますので、手頃な価格で超広角を使ってみたい方にもおすすめです。
ナニワグループオンラインでもお取り扱いございます!!
LAOWA 10mm F4 Cookie 商品ページ
どうぞご検討くださいませ。
それでは今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました~。
また次回のブログでお会いしましょう!