こんにちは~。編集長の中村です。
飽きもせず凝りもせず、CP+レポートです。今回は動画関連の企業さんの情報をお伝えしてまいります!
イベント後にいろいろ調べたら思ったよりすごいものがいっぱい展示してあったようで、CP+で展示されたものがちょうど今ごろになって正式公開になったりしています。
終わったイベントの内容ですが、かなり濃い目の情報が詰まってますのでぜひご覧ください!
【ATOMOSブースの様子】
まずはATOMOSブースの様子です。
最近では、スチル用のミラーレスでもこのATOMOS製品のモニターレコーダーを接続して、高度な動画出力ができる機種が増えてきております。
おそらく最もポピュラーなのはこちらのNINJA Vでしょう。
5.2インチ(約13cmほど)の大きくてきれいなモニターでしっかり映像を確認でき、しかもこのモニター単体で最大4Kp60 10bit HDRで動画記録が可能!
さらに最近では、こちらのNINJA Vで圧縮RAWフォーマットのProResRAWを外部出力できるミラーレスも増えてきております。
ミラーレスカメラの液晶モニターも総じて綺麗なものばかりになっていますが、どうしても大きさに限界があります。
大きいモニターでしっかりフォーカスを確認できるだけでもメリットなのに、カメラ内で収録できない高度な動画形式での記録ができるのですから素晴らしいアイテムですね~。
まぁすでにミラーレスで動画を撮られている方は当然のように使っているデバイスでしょうし、こんな話は「釈迦に説法」でしょうけど。
無料ベータ版が公開されていたATOMOSのクラウドサービス・ATOMOS Cloud Studioですが、このブログ執筆時点の3月23日にサブスクリプション版がリリースされました!
CP+のブースでは、ATOMOS Cloud Studio経由でデータを共有したり配信したりするためのデバイスが展示してありました。
NINJA Vに装着してライブストリーミング機能を付与するATOMOS CONNECTや、単体で配信機能を持つZATO CONNECTなどが展示されており、ATOMOSのクラウドサービスに対する積極的な姿勢を感じられます。
現状、弊社のYouTubeアカウントがほとんど動かせていない状況で、わたしも配信関連まだぜんぜん分からないのですけど……。
こういう気軽にライブストリーミングができるツールが出てきているのであれば、積極的にライブ配信とかやっていきたいですね~。
ひとまず、ATOMOS製品の代理店であるメディアエッジさんに依頼し、NINJA Vのデモ機をお借りいたしました!
こちらも近日中にレビューブログを公開いたしますのでどうぞお楽しみに~!!
【Angelbirdブースの様子】
続いて、Angelbirdブースのご紹介です。
とは言っても、そもそも「Angelbird」というブランドをご存じの方は意外と少ないのではないでしょうか?
こちら、SDカードなどの記録メディアをオーストリアで設計・生産しているブランドになります。
日本国内では、老舗楽器店・銀座十字屋のディリゲント事業部が取扱いをしています。
楽器を取り扱う販売ルートからAngelbird製品を取り扱うきっかけがあり、そこから代理店になったとのこと。
先ほどご紹介したATOMOS製品専用のSSDや、シネマカメラ・RED用のCFexpressなどの製造も行っておいます。
わたくし、CP+以前にオンラインで銀座十字屋 ディリゲント事業部の方にお話を伺う機会があり、そこでこのAngelbirdブランドを知ったのですが……。
動画業界ではかなり有名で愛用している方も多く、NINJA V専用のSSDもAngelbird製のものがかなりシェアを占めていると伺いました。
一貫してオーストリアで製品設計・生産して徹底的な品質管理を行っており、安価かつ高性能の記録メディアを販売しています。
CP+当日、わたくしが取材で使ったSDカードももちろんAngelbirdのやつ!
7700円で購入できましたが、64GBのSDXCIIがこの値段というのは正直安いです。
しかも、独自のStable Stream技術を用いて、データの断片化なく安定した読み書きができるので信頼性も高いです。
おすすめです!
【Nextorageブースの様子】
続いて、同じく記録メディア系企業であるNextorageブースの様子です!
展示のメインは豪華なゲストを招いてのプレゼンテーションでした。
わたくしがブースに行ったときは、「光の魔術師」ことイルコ・アレクサンダロフさんがプレゼンテーションを行っておりました。
昨年7月のフォトアクセサリーフェア 2022にて名刺をお渡ししてご挨拶差し上げましたが、颯爽としていてすごくかっこいい方でした。
会場ではNextorage製品のSDカードやCFexpressカードなどの貸し出しも行われたようです。
2019年に発足した会社であるにもかかわらず、いろいろなイベントにも精力的に出展して着々と規模を拡大していますね~。
ちなみに延々とNINJA Vの話をしてて恐縮ですが……。
ATOMOS純正であるかのごとく販売されているNINJA V専用のSSD、こちらもNextorage製品になります。
NINJA Vにそのまま装着して使えるSSDはNextorage・Angelbird・SONYのものが一般的ですね。ご参考までに。
【SIRUIブースの様子】
続いてSIRUIブースの様子です~。
動画系の用品、三脚や交換レンズなどなどが有名なメーカーですね。
わたくしはちょろっと覗いただけであまり詳しくはお話を聞けなかったのですが……。
こちらのフルサイズ用シネマレンズ「Jupiter」は、日本ではまだ発売されていないレンズらしいです(記事を書いている最中に調べました)
SIRUIといえば定番のアナモルフィックレンズも展示されていました。
「シネマスコープ」という映画独自の横長なフォーマットの映像を撮るために用いられる特殊なレンズですね。
一度は使ってみたい。
ラモスがブースでお話を伺ってきたところによると、LEDライト製品にも最近は力を入れているとのことです。
自動でディフューザーが膨らむやつとか、ライトが自由に曲がるやつとか、20セット分の照明情報が記録できるやつとか、面白そうなものがたくさんあったらしいです!
【動画業界の未来に期待】
静止画しか撮らないわたくしですが、さすがにアカンやろということで少しずつ動画にもチャレンジし始めている今日この頃。
最近では新製品が出るたびに「モニターレコーダー経由でRAW動画出力可能!」みたいなのを頻繁に見るので、今回ワクワクしながらATOMOSブースに行ってみたのですが……。
ATOMOS Cloud Studio、およびそれを支えるATOMOS CONNECTなどのデバイスは素晴らしいソリューションだなと感じました。
容量が大きくて動かすのが大変なデータをクラウドベースでシェアし、作業を進めていけるというのは、映像制作のワークフローを大幅に効率化してくれるはずです。
NINJA Vで収録した300GBの動画データをローカルに移すのが一向に終わらなくて、心底うんざりしながらいまブログを書いている自分が言うのだから間違いないです。
えぇ、ほんとに。何時間かかるの???
SONYの新しいクラウドサービス・Creators' Cloudや、FUJIFILMブースでのX-H2S・X-H2のAdobe Frame io対応もそうですが、動画業界はクラウドの有効活用が今まさに進展している最中。
静止画・写真の世界だけ見ていると「カメラなんてもうオワコンだ……」と言わんばかりの論調の方が多く見られますが……。
新しい製品やサービスが続々と登場して、画像や映像を使って「誰かに何かを伝える」ということがやりやすくなる時代がもうすでにやって来ているのを感じます。
カメラはどんどん高性能で便利なものが出てきていますし、ATOMOSのように便利な周辺機器やサービスをどんどん展開してくれている企業もいます。
特に動画系の企業のパワフルさを見ていると、「我々の世界はむしろこれからじゃないか!」と思いますね~。
だからわたくしも頑張ってもっと動画を勉強していこうと思います!
とりあえずはNINJA Vのレビューですね。こちら、鋭意製作中ですので少々お待ちくださいませ。
それではちょっと暑苦しい終わり方になりましたが最後までお読みいただきましてありがとうございました!
また次回のブログでお会いしましょう~。