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ニコン フルサイズ一眼レフの名脇役 D610 【兵庫の猫 撮影レビュー】

皆さま、こんにちは。 ナニワ商会の見崎でございます。

新型コロナに伴う行動制限のない3年ぶりの春休みを、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

筆者は、動物写真家 岩合光昭さんが訪ねた猫スポットを調べて、夫婦でカメラをぶら下げて訪ねています。

ところで、『いつかは欲しいフルサイズ。。。』の憧れをもっていた写真愛好家だけでなく、ファミリー層にまでフルサイズ一眼レフを一気に浸透させたバイプレイヤー(脇役)である【D610】も登場からいよいよ10年目を迎えました。

あらためて、現時点から見た場合の魅力について、筆者が撮影した猫写真を一緒にご紹介してゆきましょう。

【登場は平成25年(2013年)】

ニコンのフルサイズ一眼レフカメラとしては、第二世代に相当します。

当時のフラッグシップ機として、初めてXQDカードを採用した【D4】 有効画素数3630万画素の高画質を誇る【D800】【D800E】 フルサイズ入門機種・サブ機種として前モデルに【D600】がラインナップしていました。

当時、D610の標準販売価格は、ボディ単体で¥198.000 、AF-S 28-300mm F3.5-5.6 G ED VR付きキットで¥288.000でした。
ちなみに、【D610】と同様のポジションを現行のミラーレスカメラで守る【Z5】の標準販売価格は、ボディ単体で¥153.450円、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR付きセットで¥243.530

10年前のD610と比較すると、初めてのフルサイズ一眼カメラとしてもお買い求めやすくなっています。

【D600とD610の違いは?】

ネイムプレートを隠してしまうと、D600とD610の見た目が変わらない兄弟機種。D610では下記の通りのマイナーチェンジが行われました。

■連写枚数が、約5.5コマ/秒→約6コマ/秒へ高速化
■静音時の3コマ/秒連続撮影
オートホワイトバランスの精度向上

通常の記念撮影・旅行撮影においては、大きな差は体感する範囲ではありませんが、 劇場や博物館など、シャッター・ミラー動作音を抑えつつ連写したい方は、D610に軍配があがります

また青空における黄色かぶり低減、人工光下における色被り低減、顔における顔認識での自然な肌色再現など、オートホワイトバランスでも安定した色再現が可能になっています

風景撮影・ポートレート撮影・結婚式などでも、オートホワイトバランスで結果を残したい・初心者やファミリー層には、D610に人気があります。
特にスペック表では記載されていませんが、【D600】で問題になっていました「センサー保護ガラス表面に黒い汚れが付着(ダスト問題)」については、シャッターユニットの改良で解決しています。

筆者のD610についても、6年程度使用してきますが、上記のダスト問題は生じていません
基本性能については、【D600】でも完成度が高いので、ご予算に応じて、選択するも良いでしょう。

2023年時点での中古市場では、D600はおよそ¥45.000~¥55.000円前後、D610ではおよそ¥59.000円~¥65.000円前後と、登場当時から約1/3ほどの価格で入手できます。

【D610】については、2023年現在ではまだメーカーの修理受付対応可能機種なので、これからの長期使用にも安心感があります。

【現行機種・D780とほぼ同じ有効画素数2400万画素】

【D610】クラスの後継機種は途絶えてしまいましたが、現行機種【D780】とほぼ同じの有効画素数2400万画素を有します。

超高感度撮影・夜間撮影では画像処理エンジンの進化している現行機種【D780】をオススメしますが、【D610】でも無理な設定をしなければ、十分に通用する画質を得ることができます。

筆者は、ズームレンズ使用時にISO1600~3200をよく選択しますが、猫の毛並み・質感に耐える高画質に満足できています。

【老舗カメラメーカーに相応しい 質の高い光学ファインダー】

フルサイズミラーレスカメラが主力製品としているカメラメーカーの状況では、一眼レフの光学ファインダーを体験したことがないフォトグラファーもよく見かけます。

【D610】には、フィルム一眼レフ【ニコンF】の時代から培ってきた技術により 高品位なペンタプリズムを使用したファインダーが特長です。
ファインダー視野率はおよそ100パーセント、倍率0.7倍(50mm f1.4・∞)で35mmフルサイズ一眼レフならではの大きいファインダーは、ピントの山がつかみやすいのではじめての一眼レフカメラとして使いやすいです。

今回、猫と桜の撮影では、敢えて一眼レフで臨みました。 被写体への愛おしさをガラス越し(光学ファインダー)を通して体感しながら対峙できるのは、ペンタフリズムを使用したファインダーに優位性があがります。

【ミラーレスに負けず劣らずの扱いやすいボディ】

「フルサイズ一眼レフは重い!重い!」と店頭で耳にしますが、ボディ単体で比較した場合、重さに大きな差はありません。

フランジバックの長い一眼レフ用の超広角レンズや望遠レンズを装着した場合は、一眼レフの方が顕著に重さを感じます。

例えば、50mm単焦点レンズを装着した場合、ミラーレスカメラZ6II・Z5とD610を比較してみました。

■D610(850g)+AF-S 50mm f/1.8(185g)=1035g
■Z6II(705g)+NIKKOR Z 50mm f/1.8 S(415g)=1120g
■Z5(675g)+ NIKKOR Z 50mm f/1.8 S(415g)=1090g

予想外にD610の組み合わせが再軽量でした。 撮影用途・ジャンルによっては、一眼レフでも軽い装備で構成できます。

【最後に】

現在、空席のままとなっている入門・サブ機種クラスのフルサイズ一眼レフのためコストパフォーマンスに優れた【D610】は、生産完了後でも人気の高い商品です。

登場後、10年を迎えるなか、様々な状態のボディがあります。 中古カメラを1点1点動作確認・検品・クラス分けをしているカメラのナニワでは安心して、商品を選んでいただくことができます。



オンラインショップでお買い物する際も、ご不明な点がございましたら、お問い合わせいただくこともできます。

気になる商品がございましたら、是非ともカメラのナニワまでご用命くださいませ。
■敷地責任者・猫の飼い主の許可を得て撮影
モデル協力:ダズくん・エリザベスさん・チョビくん・ラッキーくん・コアくん・児島くん
にゃん吉くん・コウシくん・ミミさん・チロくん・てんさん・コサビくん・ボブくん
■露出:プログラムオート(一部、露出プラス補正)
■使用レンズ:SIGMA 28-300mm F3.5-6.3 DG MACRO




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