こんにちは、小倉店 長島です。
昨今のオールドレンズブームでいろんなレンズが世に紹介されてい今日この頃。
店頭でお客様から「エキザクタマウントのレンズってどうなんですか??」と聞かれることがたまにあり、小倉店に3本ありましたのでSONYのα7IIに装着してお写ん歩してみました。
【撮影準備編】
まずカメラ(α7II)の設定からしていきましょう。
まず一番大事な設定ですが、デジタルカメラでオールドレンズを使う際は、「レンズなしレリーズ」を許可しないといけません。
これを忘れると、電気接点が無いレンズアダプターは使用できません。シャッターを切ることができない状態になります。
次に電子先幕シャッターの無効化を推奨します。
なぜかというと、有効にしておくと、画面の一部に黒い影がかかったり、ボケが欠けたりする現象が発生することがあります。
絞り開放で使用する際、1/4000~1/8000秒付近の高速シャッターで起こりやすいです。
とはいえ、気にしない方もいらっしゃいますので設定はお好みで。余談ですが、メカニカルシャッターのみにするとシャッター音が心地よいです。
つぎに手ブレ防止の設定をしてください。
ミラーレスのカメラにはボディ内手ブレ防止が付いている機種が多いです。
手ブレ補正の効き方に左右しますので、必ずレンズ焦点距離を設定しましょう。
スナップ撮影などでスピーディーに撮影したい場合は、ピーキング機能を使いましょう。
ピーキング機能はピントがあっている部分に色を付けて、ピント位置を知らせてくれる補助機能です。
マニュアルフォーカスでのピント合わせが楽になりますので、素早いピント合わせがしたい時は設定してみるといいと思います。
なお、今回の撮影は、街を散策しながらブラブラ撮影していたので、ISO設定はオートにしています。F値はメモしてません。
一部電子先幕シャッターオフにせずに撮影しています。街を散策しながらブラブラ撮影ということで、お写ん歩ってことです。
【TOPCON RE. AUTO-TOPCOR 28mm F2.8】
まずは東京光学 トプコンのレンズです。エキザクタマウント互換のトプコンマウントを採用しています。
25mm・35mmが販売された後に登場したレンズで、流通量はやや少なめなレンズです。
トプコン製のレンズはマニアの人気が高く、コアなファンがいます。
北九州市八幡西区黒崎の商店街にいる猫さんたちにモデルになってもらいました。
このあと、モデル料(おやつの餌)あげなかったので、逃げちゃいました。
今回試用レンズ中でも一番クセが無くて使いやすい1本でした。
【Steinheil München Auto-Quinon 55mm F1.9】
旧西ドイツSteinheil München製レンズです。1956年に発売された初期型になるのかな。
銀鏡筒がスマートでおしゃれです。
このレンズは一度メンテナンスに出し他個体ですが、前玉の状態が悪く……。
本来ならばシャープな写りのレンズらしいのですが、ふんわりソフト気味な仕上がりになります。
ソフト気味ですが、それもまた良い味付けになってるのかな~。
【P.ANGENIEUX Retrofocus Type R11 28mm F3.5】
フランスの「Angenieux」(アンジェニューと読む)今も現存する総合光学メーカー。映画用レンズで一世を風靡した由緒ある老舗レンズメーカーの1つです。
こちらのレンズは1950年代に発売されたそうで、淡く繊細な色合いが印象的で他のレンズとは違った独特な描写だと思います。(おそらく前期型?)
レトロフォーカスと銘記されてますが、レトロな雰囲気って訳ではなく、レンズ構成の種類のことです。
「レトロフォーカス」は、「レトロ = 後ろ」「フォーカス = 焦点」で、焦点を後ろへ移動させた(つまり光学系を前に移動させた)構成という意味合い。
前玉に大きな凹レンズを置く非対称なレンズ構成にすることで、バックフォーカス(レンズ後玉から撮像素子までの距離)が長く取れるため、一眼レフ用広角レンズでは多く採用されています。
このレトロフォーカス構成のレンズを世界ではじめて製品化したのがアンジェニューでした。
描写としては淡い感じかな~他のレンズとは違った描写ですね。
【個性的なレンズが揃うエキザクタマウント】
エキザクタマウントは変わったレンズが多く、いろいろと面白いのでぜひお試しください。
なお、撮影画像は一部(散乱した生ゴミ消した)以外は、撮って出しです。
最後にマウントアダプターを使用しますが、カメラピントがあわない、レンズによっては無限が出ないのもあります。
これは、フィルム時代のレンズをアダプターを介して使ってるわけなので、仕方ないと思います。
本番撮影前にテスト撮影は忘れずに。