こんにちは。梅田中古買取センターの池田です。
さて今回は、鉄道ファンの間で、今もっとも注目されているであろうJR西日本の伯備線の撮影地をご紹介したいと思います。
ここ数年の間に撮りためた写真とともに、各区間ごとにどういう写真が撮れるのかを解説してまいります。
【伯備線とは】
【なぜ今注目されているのか】
・理由その①
・理由その②
・理由その➂
【撮影ポイント紹介】
①総社~豪渓
②木野山~備中川面
③備中川面~方谷
④方谷~井倉
⑤新見~布原
⑥布原~備中神代
⑦足立~新郷
⑧黒坂~根雨
【マナーを守って撮影を楽しみましょう】
【伯備線とは】
岡山県倉敷駅と鳥取県伯耆大山駅を結ぶ約138kmの路線です。山陽地方と山陰地方を繋ぐ重要な路線と言えます。
沿線には山や渓谷、田んぼなどが広がり、絶景路線と言っても過言ではありません。
【なぜ今注目されているのか】
理由その①
伯備線を走る特急列車「やくも」号は381系という国鉄型車両を使用して運転されており、来春には順次新型車両への置き換えが決まっています。
理由その②
その注目の「やくも」号の2編成のカラーリングが、昔懐かしの国鉄色やスーパーやくも色に塗り替えられ、リバイバル運行されていることです。
国鉄色の編成には国鉄を示す「JNR」のロゴも再現されています。
理由その➂
伯備線を走る普通列車や貨物列車を牽引する機関車も、ほとんどが国鉄型であり、近い将来に車両の置き換えも予想されます。
撮影するなら今がチャンスなのです。
【撮影ポイント紹介】
それでは、これまで私が訪れた伯備線沿線の撮影ポイントを、写真とともに南から順番にご紹介していきたいと思います。
①総社~豪渓
豪渓駅から徒歩5分程度とアクセス抜群の場所で、通称セリカカーブと呼ばれているポイントです。
この場所での上り列車の撮影は難しいですが、豪渓駅方面へ少し戻ったところに踏切があり、後追い撮影になりますが撮影は可能です。
②木野山~備中川面
この駅間には撮影ポイントが点在いたします。まずは、第2高梁川橋梁の木野山駅側ポイント。
私もこの列車を撮影するため、3時間前からスタンバイしてました。
来年の桜の開花のタイミングに、この組み合わせが撮影できるかはわかりませんが、新型車両に置き換わっても撮影してみたいポイントではないでしょうか。
このポイントは線路脇からの撮影となります。くれぐれも線路内・敷地内に入らないようにご注意ください。
続いては、第2高梁川橋梁の備中川面駅側のポイント。
第2高梁川橋梁の堤防沿いからの1枚。
桜シーズンは列車メインというより、桜メインの構図で撮りたい場所です。桜シーズン以外でも、川と鉄橋を入れて伯備線らしい写真が撮影できます。
ここでご紹介した場所は備中川面駅から徒歩圏内にあり、鉄道でのアクセスも便利です。
また、この他にも第3高梁川橋梁周辺には多数の撮影ポイントがありますので、その時の光線などの撮影状況を考えて、お気に入りの場所で撮影してみてください。
③備中川面~方谷
備中川面駅の北側にも撮影ポイントが点在し、バリエーション豊かな写真が撮れます。
まずは、伯備線の超有名ポイント、第3高梁川橋梁の備中川面駅側のポイント。
上り列車の撮影がメインとなりますが、後追いで下り列車の撮影も可能です。
1枚目は曇りの日の午前中、2枚目は晴れた日の午後4時頃に撮影しています。
2枚目の夕方近くに撮った写真は、先頭車両の面は影になってしまいますが、後ろの車両には夕陽が当たり、雰囲気ある写真を撮ることができます。
続いて第3高梁川橋梁の方谷駅側。
早朝の「サンライズエクスプレス出雲」号の撮影もオススメです。また、夕方の光線もなかなか良い感じです。
そして、第3高梁川橋梁を渡りきったところに小さな集落があり、そこには田んぼもあり、変化に富んだ撮影が可能です。
駐車スペース、トイレもあり個人的には好きなポイントです。
田んぼの畔には彼岸花が咲き、少しですがコスモスが咲いていることもあります。田植えシーズンも捨てがたいですが、来年は車両がどうなっていることやら……。
集落のすぐ近くにはトンネルから飛び出して、鉄橋を渡る列車を撮影することができるポイントもあります。
集落内にある踏切での撮影。
逆光で夕陽に輝くレールがキレイだったので、それを強調しつつ狙ってみました。
ここでご紹介した場所も、備中川面駅から徒歩圏内です。
④方谷~井倉
この駅間は、山間部を高梁川沿いに伯備線が走り、まさに絶景区間と言えるのではないでしょうか。それだけに撮影ポイントも多数あります。
お立ち台と呼ばれる有名ポイントだけでなく、自分の気に入った場所で撮影するのも良いかもしれません。
まずは並走する国道180号線と伯備線がクロスする超有名ポイント。
2、3年前に車で通った時は、手前の木々が成長していて撮影しにくい状況でしたが、今年通った時は見通しが良くなっていたように思いました。
この場所は歩道のない国道からの撮影となりますので、車の通行の邪魔にならないよう注意が必要です。
さらに国道を新見方面へ北上すると、右手に絹掛けの滝が見えてきます。
そこには駐車スペース、トイレもあり、休憩するにも丁度良いと思います。また、この滝周辺でも伯備線の撮影が可能です。
滝駐車から少し方谷駅側へ戻ったところから、高梁川沿いに走る列車を撮影できます。
木々が少し邪魔ですが、川の流れがキレイでしたので、スペースを見つけてタイミング良くシャッターを切りました。
ここも国道からの撮影となりますので、注意が必要です。交通量の多い道路で、歩道もありませんので、三脚の使用はオススメできません。
滝の近くより、河原の下りて撮影した1枚。
黄色に色づいた木が印象的で、それと特急「やくも」を絡めて撮りました。
続いては超有名ポイント。井倉洞近くにある第7高梁川橋梁の方谷駅側です。
伯備線で編成写真を撮るならここでしょ!って感じの場所です。人気の場所ですので、いつも賑わっています。
第7高梁川橋梁の井倉駅側もポイントです。
伯備線の鉄橋の後ろには国道の橋があり、鉄道の鉄橋で国道の橋を隠すがポイントです。
キャパもあるので、ゆっくり撮影できます。
➄新見~布原
新見駅から北はさらに山深くなっていきます。布原駅近くの新見駅よりにある鉄橋。
ここは編成写真向きではなく、鉄道風景写真のポイント。
美しい風景を多く取り入れた構図も良し、鉄道を少し強調した構図も良し。自分の好みで構図を決めてみてください。
この場所で一番難しいのが、トンネルの飛び出しの瞬間を写し止めること。
近くに踏切など列車の接近を知らせるものはなく、とにかく集中するのみです。
ですから、ここのポイントは三脚があったほうが便利です。
⑥布原~備中神代
この区間は阿哲峡と呼ばれる絶景ポイントを列車が走り抜けます。
この写真を撮影していた日は晴れていたものの、白い空でしたので、空は構図の中に入れずに撮影していますが、晴れていれば空も入れて秘境感を出すのも良いと思います。
この撮影場所、林道から山道を5分程度歩けば撮影ポイントに到着できるのですが、その5分の道程が少々危険を感じるアプローチなのです。
雨や雪の日は足を滑らせて滑落なんて事もありますので、行かれる際は十分にご注意ください。
⑦足立~新郷
カーブを走り抜けて、鉄橋を渡る列車が撮れる有名ポイント。
対象は上り列車ですが、後追い撮影で下り列車も撮影可能です。
道幅の広くなっている場所に駐車は可能ですが、トラックも走る道ですので、通行の妨げとなる駐車はやめましょう。
⑧黒坂~根雨
この駅間にも撮影ポイントは点在しています。まずはトンネルからの飛び出しが撮れる有名ポイント。
対象は下り列車ですが、後追いで上り列車も撮影可能です。
続いて、先ほどの場所から少し北上すると田園風景の中を伯備線が走っています。
岡山方面へ上り列車を狙う際は、後方が少しカーブをしていますので、貨物列車等の長い編成の列車は最後尾まで写すことができません。
5月の田んぼへの水入れのシーズンには水鏡になりキレイな場所なんですが……。
踏切の近くから南西へ伸びている舗装路があります。そこからだと、貨物列車などの長い編成の写真もキレイに撮影できます。
画面に右端に白いガードレールが見えますが、そこが上で紹介した踏切のある場所です。
道幅は広くはありませんので、無理な駐車はしないようにしましょう。
また、田んぼの中に入ったり、畦道を歩くのもやめましょう。
【マナーを守って撮影を楽しみましょう】
いかがでしたでしょうか?
伯備線は絶景路線で、今回ご紹介した場所以外にも多くの撮影ポイントがあります。
有名撮影はやっぱり良い場所なのですが、同じ場所でも視線を変えてみたり、車を走らせて自分の目で撮影ポイントを探すのもおもしろいと思います。
最後に、近年鉄道ファンによる撮影マナーが問題となっています。
この伯備線も同じで、以前撮影できた場所が今では撮影できないなどの情報もあります。
今年6月に伯備線へ行った際も、駐車に関する注意事項の書かれた看板を見かけました。鉄道会社だけでなく、地域住民に迷惑のかからないよう注意いたしましょう。
※なお、この撮影地紹介は2023年6月時点で私が確認した範囲での情報です。その後、ご紹介した撮影地が撮影禁止になっている可能性もあります。その際はご容赦くださいませ。
撮影機材
カメラ:フジフイルムX-T3 キヤノンEOS 7D MarkII
レンズ:フジフイルムXF18-135/3.5-5.6 OIS フジフイルムXF100-400/4.5-5.6 OIS
キヤノンEF24-105/4L IS キヤノンEF70-300/4-5.6L IS
この記事に関するお問い合わせは・・・梅田中古買取センター 池田まで
こちらの記事を読んで鉄道写真に興味を持たれた方は、私の書いた過去ブログもあわせてご覧ください。