こんにちは。梅田中古買取センターの池田です。
さて、今回も鉄道写真の撮影地のご紹介です。 今回ご紹介するのは、かつてより特急街道と呼ばれている北陸本線です。
なぜ、このタイミングでご紹介するのか……。
皆様もご存じの通り、来春2024年3月に北陸新幹線が福井県敦賀駅まで延伸されます。
それにより、敦賀駅以北の並行在来線(現北陸本線)は第三セクター(ハピラインふくい・IRいしかわ鉄道)となり、大阪や名古屋を発着する特急列車は敦賀駅止まりとなる予定です。
すなわち、北陸地方の長閑な風景の中を走る特急列車を見ることができるのは、もうわずかな期間となっています。
現在、定期運行されている特急列車「サンダーバード」「しらさぎ」は廃止になることはなく、延伸後も東海道線や湖西線などでは撮影は可能です。
しかし、北陸地方で特急列車を撮影するなら、今しかありません。
今回は、これまでに私が訪れた福井県内の撮影地を南から順番にご紹介したいと思います。
・南今庄駅
駅のホームから撮影できるお手軽ポイントです。
北陸トンネルから出てくる下り列車がメインの被写体となります。
迫力を出すには、400mm以上の望遠レンズでの撮影がオススメです。
ここ南今庄駅は、北陸本線内で一番雪深い所と言っても過言ではないでしょう。
ですから、雪の降る日は多くのカメラマンで賑わいます。
雪煙を上げてやって来る特急列車はかっこいいの一言です。
下り列車の撮影がメインのポイントですが、上り列車も撮影することができます。
上り方面はカーブしていて、少し架線柱が邪魔するものの、特急列車でも最後尾までおさめる事ができます。
上り方面(敦賀方面)行きのホームから上下線が撮影可能です。
駅なので、トイレもあり長時間の撮影でも安心です。
なお、南今庄駅構内には三脚禁止の看板がありますので、マナーを守って楽しく撮影しましょう。
・湯尾駅~南条駅
湯尾カーブと呼ばれる有名ポイントです。
ロケーションの良さだけでなく、湯尾駅より徒歩で行けること、近くに駐車できるスペースがあることから、人気の撮影ポイントとなっているようです。
手前には田んぼが広がり、背後には山があります。
曇り空で白い空を構図内に入れたくない場合も、背後に山がありますので、上手くフレーミングできます。
このあたりも雪の多いところですので、雪景色との組み合わせも期待できるでしょう。
・南条駅~王子保駅
このあたりは北陸らしい田園風景となっています。そこを疾走する特急列車はかっこいいものです。
南条駅と王子保駅のちょうど中間あたりにあるポイントで、大阪方面へ向かう上り列車を狙う事ができます。後追いになりますが下り列車を撮影することもできます。
上り列車に対しては、午後が順光となります。
周辺は田園地帯が広がっており、車両メインで撮影したり、風景写真的に撮影する事も可能です。
お気に入りのポイントを見つけて、撮影を楽しむのが良いでしょう。
・北鯖江駅~大土呂駅
大土呂駅から徒歩5~10分程度で行けるお手軽ポイント。
この駅周辺も田園地帯が広がり、北陸らしい風景を撮影できます。
下り列車がターゲットとなるポイントですが、もちろん後追いで上り列車の撮影が可能です。
午後からは車両側面に太陽が当たりますが、南向きのポイントですので先頭車両には光がまわりません。
前でご紹介しました湯尾カーブ同様、背後に山が入るため曇りの日でも、白い空を入れずに撮影できます。
季節にもよりますが、夕方の時間帯は列車に夕陽が当たり、絶好の撮影タイムとなります。
この写真は9月前半に撮影したものですので、半年後の3月にも同じような光線になるでしょう。
2023年9月現在、付近では道路工事が行われており、一部立ち入り禁止場所があります。
撮影に行かれる際はご注意ください。
・丸岡駅~芦原温泉駅
この区間には広大な田園風景が広がり、その中を北陸本線が走っています。
直線区間が多く、編成写真を撮影するのに適した場所も多くあります。
この場所は丸岡駅より芦原温泉方面へ約10~15分程度歩くと到着できるポイントです。
ここは決して有名なポイントではありませんが、田園風景とともに列車が撮影できます。
背後には福井県のブランド米「いちほまれ」と書かれた建物を入れて撮影することができます。いかにも福井県らしい風景です。
上り列車に対して、午後が順光となります。
近くには踏切があり、そこからは上り列車を狙うことができます。
線路にはタイガーロープがありますが、それさえ気にしなければキレイな編成写真が撮影できます。
また、ここより芦原温泉駅寄りには「丸岡ストレート」と呼ばれる有名ポイントもあります。駅からの徒歩となりますと少し遠いですが、キレイな編成写真が撮影できます。
・芦原温泉駅~細呂木駅①
芦原温泉駅よりの田園地帯のポイント。細呂木駅から歩くと約30分はかかります。
障害物も少なく、ストレート区間を行く列車をスッキリと撮影できるポイントです。
対象となるのは下り列車。
ここもたまたま見つけたポイントで、光線状態は詳しくはわかりませんが、方角的に逆光になる時間が多いと思われます。
ただし、季節によっては列車に夕陽が当たり「夕陽ギラリ」な写真が撮れるかも知れません。
私が訪れた日は太陽が雲に隠れてしまい、「夕陽ギラリ」は叶いませんでした。
・芦原温泉駅~細呂木駅②
通称「細呂木首カックン」として有名なポイントです。
細呂木駅より線路沿いを芦原温泉駅方面へ10分程度歩いた高架橋の下あたりがポイント。
その名の通り、先頭車両がカーブに差しかかり、車体を少し傾ける瞬間を狙うことができます。
対象は上り列車で、基本的には午後が順光になりますが、遅い時間帯は写真のように影落ちしてしまいます。
このような状況でしたので、あえてアップで撮影しています。
ここでは望遠レンズが必須ですのでお忘れなく。
その場所から、反対方向を向けば下り列車を撮影することが可能です。
こちらは標準系のズームレンズの出番です。
・細呂木駅
全天候型の超有名ポイント。
撮影場所は細呂木駅の自転車置き場で、屋根もあり雨や雪が降っても安心のポイントです。
上り列車をキレイに撮影できるポイントとして人気が高く、多くのカメラマンが訪れます。
来春までは混雑必至の場所となりそうですので、平日が狙い目かもしれません。
午後が順光となり、望遠レンズの圧縮効果で迫力ある写真が撮れます。
・細呂木駅~牛ノ谷駅
牛ノ谷駅から細呂木方面へ10分程度歩いた田園地帯がポイント。
ここは上り列車に対して、午前中が順光となります。
撮影ポイントは自由に選べ、線路脇に寄って望遠レンズで車両メインで撮るも良し、少し離れて風景的に撮るも良し。
バリエーション豊かな撮影ができるポイントです。
上り列車がメインの場所でもありますが、下り列車を狙えるポジションもあります。
ここは、福井県と石川県の県境に近いことから、冬型の気圧配置で寒波到来時には積雪の可能性がありますので、寒波にタイミングを合わせて訪れるのも良いでしょう。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
福井県、石川県内を走る特急列車は、まもなく見納めです。特急街道と呼ばれた北陸本線が消滅してしまうのです。
さぁ、今のうちに北陸本線の記録をしておきましょう!
加賀温泉駅にある特急街道らしい号車札。ダイナスター号は廃止のようですので、これも見納め。
最後になりましたが、列車の運行の妨げになる行為や、一般のお客様、沿線住民の方に迷惑をかける事のないよう、マナーを守って楽しく撮影しましょう。
撮影機材
カメラ:フジフイルムX-T3 X-H2S
レンズ:XF100-400/4.5-5.6 R LM OIS WR XF18-135/3.5-5.6 R LM OIS WR
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