キヤノンオーナー様再確認! 2023~2024年版 キヤノンEFレンズ現行品リスト 〈単焦点レンズ編〉

皆さま こんにちは。 ナニワグループ 猫写真担当 見﨑です。

新型コロナウイルス感染症の5類移行後、初めての秋を迎えますが、皆さまは撮影の計画はされていますか。

筆者は、コツコツ集めてきたキヤノンのマイナーなオールドレンズ(FLレンズ)で秋色の似合う猫名所を訪ねようと考えています。

ところで、2023年10月25日に誕生5周年を迎えるRFマウントレンズ

2018年10月登場時はRF24-105mm F4 L IS USMRF50mm F1.2 L USMのわずか2種類で、ミラーレスカメラへ気軽に移行ができない状況でした。

今では、RFマウント32本・RF-Sマウント 3本 合計35本と競合他社と遜色のないラインナップに成長しました。

一方、フィルム一眼レフEOS650・EOS620と共に登場したEFマウントレンズは世界初の技術を惜しみなく投入し、オートフォーカスの写真史発展に貢献してきました。

しかし、近年はEFレンズ群に関する明るい話題はなく EF600mm F4L IS III USM(2018年)が事実上の“最後の新製品”となっています。

現在の一眼レフカメラからミラーレスカメラのシステム移行過渡期おいて、マウントアダプター“EF-EOS R”を利用すれば、RFマウントでも性能を活かせるキヤノンEFレンズのうち、今回は現行品(2023.9時点)の「単焦点レンズ」について掘り下げて確認してゆきましょう。

【2019年以降 生産完了になったEF・EF-Sマウント用単焦点レンズ】

□EF14mm F2.8L II USM
□EF20mm F2.8 USM
□EF24mm F2.8 IS USM
□EF24mm F1.4L II USM
□EF28mm F1.8 USM
□EF28mm F2.8 IS USM
□EF35mm F2 IS USM
□EF35mm F1.4L USM
□EF40mm F2.8 STM
□EF85mm F1.2L II USM
□EF100mm F2 USM
□EF100mm F2.8 マクロ USM
□EF135mm F2L USM
□EF180mm F3.5L マクロ USM
□EF200mm F2L IS USM
□EF300mm F2.8L IS II USM
□EF300mm F4L IS USM
□EF400mm F4 DO IS II USM
□EF400mm F5.6L USM
□EF500mm F4L IS II USM
□EF800mm F5.6L IS USM
□EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM
□EF-S60mm F2.8 マクロ USM

筆者が趣味で保管している2019年カタログと比較してみました。上記の通り4年間で23製品が生産完了しています。

広角28mm以下はすべて生産完了にしているにもかかわらず、50mmレンズについて3種類、85mmレンズについては2種類が重複して現行品となっており、廃番にする明確な基準が見えてきません。

今後、EOS 1DX Mark III ・EOS 5D Mark  IV ・EOS 6D Mark II ・EOS 90Dなどを新規撮影機材として導入をお考えのカメラマン・写真館の皆様は、検討している焦点距離レンズの現行か確認する必要があります。
尚、競合他社の1社でもあるニコンも、Zマウント拡充と併せてFマウントの縮小は進めていますが、現行機種である最上位機種のD6・高画素機種 D850・プロ予備機種D780など一眼レフ志向のユーザーがまだ多いため、ラインナップの縮小はキヤノンより緩やかです。

【参考】 2023年10月時点 ニコンFマウントについて
単焦点レンズ 21種類・ズームレンズ 13種類が現行品です

一方、既に一眼レフカメラから撤退したオリンパス・ソニー・パナソニック・シグマについては、ボディ生産完了後も対応の交換レンズの販売継続をしていました。

そのため、生産完了になった一眼レフボディを購入しても、現状のキヤノンほど慌てて交換レンズを探し求めるお客様はあまり見かけませんでした。

【参考】 オリンパス デジタル一眼レフ販売終了後の対応交換レンズについて
ボディ出荷完了:2013年 <オリンパス E-5>
レンズ出荷完了:2016年

【参考】 パナソニック一眼レフ販売終了後の対応交換レンズについて
ボディ出荷完了:2009年 <LUMIX DMC-L10>
レンズ出荷完了:2015年

【参考】 ソニー デジタル一眼レフ販売終了後の対応交換レンズ(Aマウント)について
ボディ出荷完了:2020年〈ソニー α77II〉 2021年〈ソニー 99II〉
レンズ出荷完了:2022年

【参考】 シグマ一眼レフ販売終了後の対応交換レンズ(SAマウント)について
ボディ出荷完了:2017年<SD1 Merrill> 2023年<SD Quattro>
レンズ出荷完了:販売継続中

【現行品の広角域単焦点レンズ】

■EF-S24mm F2.8 STM
■EF35mm F1.4L II USM

フルサイズ用・APS-C用それぞれ1種ずつ現行品です。風景や建築物撮影で人気があった広角EF20mm・EF24mm・EF28mmの単焦点レンズはすべて完了品です。
使用レンズ:EF-S24mm F2.8 STM 1/125秒 f/2.8

EF-S用単焦点レンズとして、最後の現行品であるEF-S24mm F2.8 STMは、スナップ・ルポルタージュ・記念撮影で構図の考えやすい対角画角59°を採用。

本体厚み約23mmでパンケーキ型レンズに分類され、EOS Kiss XシリーズやEOS90Dを愛用の方には、おすすめしたい交換レンズです。

EF35mm F1.4L II USMは、5000万画素~有する高画素・高解像度機材に対応できるよう2015年にリニューアルされました。

RFマウントでは、存在しない35mm f1.4Lレンズのため、ミラーレスカメラEOS R5・EOS R6 Mark II 愛用者にも支持の高い製品です。

【現行品の標準域単焦点レンズ】

■EF50mm F1.8 STM
■EF50mm F1.4 USM
■EF50mm F1.2L USM

交換レンズのモデルチェンジは、カメラボディと比較して頻度が少なく、10年以上もマイナーチェンジすら行われない製品も多々あります。

EF50mm F1.4 USMは、今年6月で発売30周年を迎えた超寿命製品です。

シグマART 50mm f1.4DG HSMと対称的に解像度もコントラストもあまり高くなく、フィルムカメラがよく似合う「現行オールドレンズ」と呼べそうです。

しかしながら、純正レンズなので、カメラ内のレンズ補正(歪曲収差・周辺光量・色収差など)にて、足りない性能をフォローすることは可能です。
使用レンズ:EF50mm F1.8 STM 1/160秒 f/1.8

EF50mm F1.8 STMは、従来製品(EF50mm F1.8 II)をベースに、デジタルカメラに最適なコーティングを施しています。

最短撮影距離は35cmで、従来の50mm単焦点レンズと比較して、さらに10cm近づいて撮影できます。

EF50mm F1.2L USMは、New FD50mm F1.2(1980年)以来、27年ぶりの50mm F1.2レンズです。

EF50mm F1.4 USMと比較して、1/2段明るいだけでなく、素早いオートフォーカスを可能にした「リングUSM」 マウント接合部やボタン類から水滴や粉じんの侵入を防ぐ「防塵防滴仕様」・各収差を抑制する「非球面レンズ」の採用など、描写性能・操作性能・耐環境性能にプロ仕様を兼ね備えているのが特長です。
使用レンズ:EF50mm F1.8 STM 1/160秒 f/2.2

【現行品の中望遠域単焦点レンズ】

■EF85mm F1.8 USM
■EF85mm F1.4L IS USM

1992年登場以来、発売継続するEF85mm F1.8 USMおよび光学式手振れ補正を搭載したLレンズEF85mm F1.4L IS USMの2製品が現行品です。

最近、廃番になったEF85mm F1.2L II USMと比較して、EF85mm F1.4L IS USM は1/2段暗くなっていますが、2017年登場で、最新の光学設計と改良されたAFアルゴリズムにより、高画素・高解像度機材の性能をさらに発揮できる点が特長です。

【現行品の望遠域単焦点レンズ】

■EF400mm F2.8L IS III USM
■EF600mm F4L IS III USM

望遠レンズの定番アイテム「サン・ニッ・パッ」のEFマウントでは完了品ですが、RFマウントでは、RF100-300mm F2.8 L IS USMという単焦点Lレンズに匹敵する画面全域の高画質を実現したズームレンズに発展しています。

EFマウントで300mmが必要な場合は、EF70-200mm F2.8L IS III USMにエクステンダーを併用するか、EF70-300mm F4-5.6 IS II USMを使用する方法があります。
EF400mm F2.8L IS III USMおよびEF600mm F4L IS III USMは、2018年に光学系一新・フォーカスリングの電子化と共に大幅な軽量化も達成した製品です。

キヤノン独自の特殊コーティング「ASC」を新規採用し、フレアー・ゴーストの発生を極力抑えています。

それぞれの光学系については、 RF400mm F2.8 L IS USM ・RF600mm F4 L IS USMに活かされているなど、RFマウントと遜色のない作りが特長です。

【現行品の単焦点マクロレンズ】

■EF100mm F2.8Lマクロ IS USM

30年以上発売されたEF50mm F2.5 コンパクトマクロが終息後、唯一のフルサイズ対応のマクロレンズがEF100mm F2.8Lマクロ IS USMです。

APS-C用2製品も終息しているので、EOS 90D・EOS Kiss X10iなどのAPS-Cユーザーの方にもオススメできます。

EF100mmマクロレンズの3代目で初めて「Lレンズ」に昇格。近接撮影時においても効果のある光学式手振れ補正「ハイブリットIS」を採用。

三脚の使用が難しい昆虫撮影などの撮影効率が向上しています。

マクロレンズですが、描写に目立つ悪い癖はありませんので、ポートレート撮影でも高い実用性を誇ります。

【最後に】

インターネット・SNS等では、キヤノンEFレンズの生産完了・終息予測について、話題になっています。

SONY フルサイズ用FEレンズ誕生10年に対して、EFマウントは36年

累計の出荷本数で最多を誇るEFレンズユーザーのなかには、マウントアダプターEF-EOSR経由でミラーレスカメラにて継続使用している商業写真家・ハイアマチュア層を含めると、今でもキヤノンユーザーがデジタルカメラ市場もメインを支えていると言えます。

現時点では、上記でご紹介しましたEFレンズはメーカーより完了案内は届いていませんので、お取り寄せは可能です。

カメラのナニワでは、EFレンズをはじめ、EOSデジタル一眼レフもお得な価格でご案内しています。

ご興味・ご関心をお持ちの方は、是非とも弊社オンラインサイトでお買い物をお楽しみくださいませ。