こんにちは。カメラのナニワより移動してきましたレモン社銀座教会店 の山下です。
それまでは「カメラのナニワ 神戸元町店」「ナニワグループオンライン」にも在籍しておりましたので、以前の若気の至りのブログはご興味がある方はご一読くださいませ。
※なぜはるばる関東の銀座店に移動してきたのか気になる方は店頭でお尋ねください。
今回はレモン社でのブログという事で、ライカレンズのレビューを、
さて、ライカレンズの有名どころと言えばズミクロン!(もちろん異論は認める)
特にライカM用のズミクロンの50mmと言えば種類が豊富で、初代の沈胴式・固定鏡筒・DR(デュアルレンジ)・第2世代・第3世代・第4世代・APO・その他いろいろ限定版……たくさんありますが、今回は第2世代をご紹介いたします。
ズミクロン M50/2 第2世代の簡単なスペック
レンズ構成 | 5群6枚 |
絞り羽根枚数 | 10枚 |
絞り | f2.0~16(半段クリックあり) |
撮影距離 | 0.7~∞ |
フィルター径 | E39(39mm) |
主なフード | 12585(スリット数3) 12538(スリット数2) |
質量 | 約260g |
1969年に販売開始され、約10年間販売されたこのレンズ。
第2世代以前の50mm M用ズミクロンは最短撮影距離が1mです(ヌーキー付のDR除く)が、第2世代から0.7mまで撮影可能となりました。(限定Lマウント版の第4世代は除く)
50mm標準レンズのため、普段使いでの最短撮影0.3m分の短縮は当時大きかったのではないでしょうか。
また、50mm M用ズミクロンの中でもコンパクトな部類に入るので、常用レンズとしてもおすすめです。
それでは、文章だけだとつまらないので、
以下、作例
ライカ M5 1/125 f4 kodak GOLD 200
ズミクロンはコントラスト、解像力が高いものが多いと言われておりますが、このレンズもコントラストの高い描写。ピント部分は十分シャープです。
最近は柴又の帝釈天の通りが人気のようです。懐かしい雰囲気が楽しめるからでしょうか。江戸時代から続くお店は必見です。
いかにも雨が降ります的な空模様。微妙な雲の形も捉え、しっかり雨も降ってくれました。
絞り開放・ピント部分最短撮影距離での撮影となります。
ピントの合った部分は、開放と言えどシャープで実用的ですが、ボケは硬め、カイジ風に言うと ざわ..ざわ.. とするため背景によってはうるさくなるかと思います。
フードを使用していませんが、逆光時はフレアやゴーストが発生しやすくなっています。ただし解像力は流石です。
白黒フィルムにも相性の良いレンズかと思います。
フィルムの話になりますが、筆者は学生時代、100ft缶のTX400を暗室でデイロールに入れて缶パトローネに詰め替えて使用しておりました。
感度は250か320くらいで測光して、D-76で現像時間を切ったりしてましたが、今やTX400も高級フィルムになりました。
今回の価格改定で下がってくれたのはありがたいですね。100ft缶はありませんが。。
また使ってみよう。
あ、もちろん学生時代にライカなぞ買えませんでしたよ。学生時代は。
購入時のポイント
1.レンズに過度な傷やカビ・クモリ・バルサム切れは無いか
製造から40年以上も経っているため、完全に傷やカビ・クモリが無い物というのは恐らく無いに等しいかと思われますが……。
レンズに無数の傷やカビがあったり、濃くクモリのある物は避けるのが良いかと思います。特にバルサム切れは修理できないところが多いため、要注意です。
2.絞り羽根に油の浮きがないか
経年変化により絞り羽根に油が付着している物も多いのが現状。
多少の浮きであれば使用時にクリック動作が重い等の多少の難で済むかもしれませんが、将来的に絞り羽根の固着も考えられます。
絞り羽根に油浮きがある物をご購入の際はメンテナンスも視野に。
3.ピントリングの回転はスムーズか
こちらも経年変化により、ヘリコイドに使われているグリスが固着や劣化している物が多くなってきました。
ピントリングが回転できないくらい重い物、逆に軽すぎる物はやめておいた方が良いでしょう。
まとめ
コントラスト・解像力も高く、小型で使いやすい一本。
速射に便利と言われるフォーカスノブは有りませんが、身体に回転角と距離感覚を覚えさせればいけるはず、です!
後は最近見ることはまるっきり無くなりましたが、初代固定鏡筒ズミクロンに似た鏡筒のレアな第2世代も有りますので、人と違った物を使われたい方にオススメです。私も欲しいです。
以上!レモン社新参者の山下でした!
また次のブログで!