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今宮戎神社十日戎 2024【4年振りに宝恵駕行列が復活!】

こんにちは~。中村です。

だいぶ出遅れましたが、2024年も恒例の今宮戎神社 新年初祈祷および十日戎の様子をレポートいたします!

今年は4年ぶりに宝恵駕(ほえかご)行列も実施され、昨年までの十日戎と比べるとかなり華やかなイベントとなりました。

その様子をどうぞお楽しみください~。

【十日戎および今宮戎神社について】

まずは毎年のことながら「十日戎」についての説明です。この記事で初めてこの言葉に触れるかたもいらっしゃると思いますので。

大阪では古く江戸時代の昔から、毎年一月九日は宵戎に、雑喉場(ざこば)魚市場が戎様にゆかり深い大鯛(雌雄一対)を今宮戎神社に奉献して大漁と商売繁盛を祈願するのが吉例になっていました。

江戸期になると大阪は商業の町としてより一層の繁栄を遂げ、それと期を一にして今宮戎神社も大阪の商業を護る神様として篤く崇敬されるようになりました。十日戎の行事もこの頃から賑わいをみせ、延宝三年(1675)の現存する最も古い大阪案内の図「葦分舟」にも十日戎の状景が描かれています。

今宮戎神社公式HPより引用(https://www.imamiya-ebisu.jp/historyandvenerable
※太字強調は中村によるもの。

このように、江戸時代から続く新年のお祭りが十日戎でございます。

上の写真は昨年1月10日の今宮戎神社 境内の様子。

特に大阪 今宮戎神社の十日戎は「日本三大えびす神社」のひとつであるため、非常に賑わいます。
この今宮戎神社は弊社とも関わりの深い神社でもあり、毎年1月には年頭初祈祷を受けております。

こちらは今年(2024年)の初祈祷の様子になります。十日戎に縁の深いの画が飾られていますね。
こんな感じで2024年も新年初祈祷をやってまいりました。

今年もよろしくお願いいたします!

【十日戎 2024 宝恵駕行列が4年ぶりに復活!】

さて、わたくしがこの十日戎の記事を書くのは今年で3回目ですが、昨年までは従来よりも大幅に規模縮小したかたちで十日戎が実施されていました

そのなかでも、十日戎を象徴する宝恵駕行列がなかったため、例年までと比べると少し華やかさが無かった感は否めません。
2018年1月10日 カメラのナニワに宝恵駕行列招来

例年であれば、このように福娘さんをかごに乗せた一団がミナミの街を練り歩いていたのですが……。

感染症拡大防止の観点から、2019年を最後に宝恵駕行列は取りやめになっていました。

しかし、今年2024年はその宝恵駕行列が実に4年ぶりに復活するとのことで、「これは写真を撮りに行かねば!」と気合を入れて10日に臨みました!
1月10日、午前11時ごろの心斎橋の様子。

めちゃくちゃ閑散としているのだが??

なんも考えずにとりあえず心斎橋へ向かったのですが、ここでようやくタイムスケジュールをちゃんと見てみることに。

この時間帯はもう宝恵駕行列の一行はなんばから今宮戎神社のほうへ向かってしまっているとのことで……。
とりあえず南下してなんば駅前までやってきました。

午後になったらこの駅前広場に宝恵駕行列が来るらしい、ということでしばらく待ちます。
10日はあいにくの雨ということもあり、なんば駅前の広場もほとんど人影がなく……。

「これ本当に宝恵駕くるの……?」と疑念に苛まれながら待っていましたが……。
来た!

行列の先頭が見えました!!
あれよあれよという間に行列がやってきて駅前の広場がいっぱいになりました。

大阪転勤から3年、ついにはじめて宝恵駕を見られました~!
この後、こちらも毎年恒例 心斎橋本店での福笹授与がありますので、いったん心斎橋方面に戻ります。

道すがら、福笹を配りに商店街を回る福娘さんたちを撮影。

【心斎橋本店 福娘招来・福笹授与】

さて、こちらも例年記事にしておりますが、十日戎に際してカメラのナニワ 心斎橋本店に福娘さんたちが縁起物のついた福笹を持ってきてくださいます。

こちらも当然、今年も実施されましたのでその様子をご覧ください!
いちど心斎橋に戻ってしばらく待っていると、外から掛け声が聞こえてきました。

商店街のほうに出るともう行列が来ている!
今年は福娘さんたちに加え、芸妓さんたちもやってきました!

すごいお祭り感!!
お店の中にお迎えします。

ちょっ……人が多すぎて……!!

後ろからだと何も見えない!!!
こんな時でも小型軽量なZV-E1なら片手持ちハイアングルで撮れちゃうんだな~。

福笹授与の後、恒例の「大阪締め」の後に記念撮影を行いました!
そしてこちらがいただいた福笹になります。

今年もありがとうございました!

心斎橋本店での福笹授与は終了しましたが、宝恵駕行列はまだ続きます。

先ほど福笹を持ってきてくださった福娘さんの代表がかごに乗っていました。目線もいただけましてありがたや……。

【十日戎2024を振り返って】

という具合に、今年の十日戎は宝恵駕行列も復活して非常に賑やかなものとなっておりました。

天気はあいにくの雨模様ということもあり、「街中がお祭りムードに沸き上がった」という感じではありませんでしたが……。

話にきく「かつての十日戎」に近いスケールに戻ったのかなと。
とはいえ、すべてがすべて元通りになったわけではありません。

かつては道頓堀 戎橋のふもとに戎舞台がたてられ、そこで舞踊・お笑い・歌等の奉納が行われていたとのことですが……。

今年はこちらの戎舞台の設置はありませんでした。

おそらくそう遠くないうちに復活するのではないかと思うので悲観はしておりませんが。
ちなみに、「宵戎」の1月9日に今宮戎神社の境内にも行ってまいりましたが、前年までの笹を返納・新しい笹を受け取りにくる方で非常に賑わっておりました。
ですが、十日戎には裏参りというしきたりがあるのですが、こちらで使う銅鑼は残念ながら今年も設置されておりませんでした。

この裏参りは「戎様は耳が遠いから表で一度お参りした後に裏で銅鑼を鳴らして念押しする」という非常にユニークな参拝手順になります。

これは混雑防止のための処置としては仕方ないのかな、と思いつつ一度も現物を見れていないことに寂しさを感じますが……。
一方で今年は境内でおかぐらが披露されていました。

2年前に京都ゑびす神社を訪れた際にはお神楽が披露されているのを見ましたが、今宮戎神社では直近数年は実施されていなかったと記憶しています。

こちらも規模を従来通りに戻しつつあるということなのでしょう。
また、屋台・露店販売も今年から中止が解かれ、付近には様々なお店が出ておりました。

こちらも「かつての十日戎」のかたちに戻りつつあるようで、非常に多くの方で賑わっていましたね。
突然のコロナ禍によって、ここ数年は十日戎を「続ける」ことすら容易ではなかったと思いますが……。

こうして無事にまた賑やかなイベントができるようになったことは非常に喜ばしいことなのではないかなと思います。
「いきなり何の前触れもなく何かが起こって、取り返しがつかない形でいろいろなものが引き裂かれる」ような経験は、いつでも起こり得ます。

だからこそ、「新しくやってきた1年が、未来が、幸多いものでありますように」とひとは願うのではないでしょうか。

そういう「願いの場」としてのお祭りが、また今までと変わらずに執り行われるようになったこと。

そのありがたさを、今年の十日戎で改めて感じた次第でございます。
3年も取材していると、関西とも「十日戎」とも全然縁がなかった関東民のわたくしでもかなり愛着がわきます。

来年も、楽しく賑やかなえべっさんになりますように!
十日戎関連の記事 「ナニワ歳時記」一覧

ちなみに、昨年までの十日戎関連の記事は「ナニワ歳時記」タグでまとめておりますので、ご興味ある方はぜひともご一読くださいませ。

十日戎についてもっと詳しく解説している記事もあります。毎年けっこう頑張って書いてますので。

それでは今回も長くなりましたが最後までお読みいただきましてありがとうございました!

また次回のブログでお会いしましょう~!!

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