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DJI Osmo Pocket 3 使ってみた【これは売れるのも分かる!】

こんにちは~。編集長の中村でございます。

CP+でとあるブースに行って馴染みの営業さんにご挨拶したとき、出し抜けにこう言われました。

「中村さん、いま一番人気のカメラ何だか知ってますか? これですよ」

そう言ってその方が掲げたのが、今回ご紹介していくアイテム。DJI Osmo Pocket 3でございます。

ちょうど運よく中古品も店舗に入ってきたので、こちらを使ってみた感想をお届けして参りたいと思います。

【ジンバル一体型カメラのニューモデル】

このDJI Osmo Pocket 3とは一体どんなカメラなのでしょうか?

世情に疎いわたくしでも、「なんか流行ってるらしい」ぐらいの認識は持っていたのですが、まずは簡単にスペックを確認していきましょう。

こちらのOsmo Pocket 3は、2023年10月に発売されたポケットジンバルカメラです。

前モデルにあたるDJI POCKET 2が2020年に発売されていますが、手持ちで気軽に歩き撮りができるスタイルからこちらも人気を集めていました。
モデルチェンジされたこちらのOsmo Pocket 3、従来機種とは何が変わったのかと言いますと……。

まず、従来までの1/1.7インチセンサーよりも大きなサイズの1インチセンサーを搭載しています!

さらにこの新型センサーは積層型となっており、読み出し速度が向上したことで4K 120Pでのスローモーション撮影も可能となりました!!

このサイズ感の機材で4K 120P撮影ができるのはいくら何でも凄すぎないか……??

ただし、静止画モードは約9.4MP(940万画素)での記録になりますが。
センサーが良くなったのもさることながら、モニターが2インチになって大きくて見やすくなったのも見逃せないポイント。

ポケットカメラ・アクションカメラ系はモニターが小さくて見づらいので、個人的に小さいカメラを敬遠していたのはそのあたりが原因だったりもするのですが……。

撮影中はもちろん、あとで撮った画像や動画を再生・視聴もしやすいのでこれは本当にありがたいですね~!この2インチモニターは回転式となっています。

上の写真では電源OFFの状態ですが、モニターを回転させて横にするだけで起動可能なのも手軽でよい。

なにより、モニターをカシャッってやると起動する「ガジェット感」がいいですよね。これだけでお腹いっぱいになれる。

モニターを再度縦にすることで縦長の静止画・動画撮影も可能ですので、ショート動画系の撮影にも使いやすいです。

【実写作例:静止画編】

それでは実際に撮影したものをお見せしながら、使用感について詳しく解説していきましょう。jpg未編集の状態で掲載しています。

半逆光での撮影なので左上のほうにフレアがでてしまっていますが、1インチセンサーのおかげで明暗の諧調は良好なのではないでしょうか?
最短撮影距離の0.2 m付近で撮影。近接撮影による画質の劣化も見当たりません。

レンズの開放絞り値もF2と明るめですので、寄って撮れば思ったよりもちゃんとボケを作ることができます。
とはいえ、後ボケを作った時に若干ながらガサガサした感じがありますので、背景処理には要注意かもしれません。

デジタルズームによるクロップも可能ですので、シーンにあわせて撮り方を少し工夫するのが良いかと。
逆光での撮影です。かなり厳しい光線状況ですので、フレア・ゴーストはそこそこ目立ちますね。

とはいえ、あまり嫌味な感じのフレア・ゴーストではないので、個人的にはこれぐらいなら許容範囲内かなと。

【実写作例:動画編】

では本題です。

ジンバル一体型であるこちらのDJI Osmo Pocket 3、ブレのない滑らかなカメラワークを可能にするカメラですので、ちょっと動画作例を撮ってみました。

拙い出来なうえに、フルHDで撮影→フルHDで書き出し→Youtubeへアップロードしているので若干ガビガビになっていますが……。
こちらの画像はLogで撮影した動画のキャプチャ画像になります。

今回、この動画作例はD-log Mで撮影し、Davinchi Resolveで編集しております。

このLog撮影に対応したのも、Osmo Pocket 3のパワーアップポイントのひとつ。

Logとは何か?」を詳しく説明し始めると、それだけで余裕で2~3本はブログが書けてしまうので詳細はいったん省きますが……。

簡単に言うと、ダイナミックレンジ(カメラが記録できる明るい部分と暗い部分の範囲)をなるべく広くできるように作られた特殊な記録形式がLogです。

写真撮影でも、画面内の明るい部分・暗い部分を記録しきれず情報が欠損する「白飛び」「黒潰れ」をいかに避けるかが重要ですよね?

当然、動画撮影でもそれは同じことです。

しかし、写真であればRawデータを画像編集ソフトで調整することでこの問題は回避できますが……。

動画でRawデータとなると、あまりにもデータサイズが膨大になってしまうので、写真と同じようなことが容易にはできないという事情があります。

そこで活用されているのがLogです。

特殊な記録方法なので、そのままだとコントラストが低い状態で「眠たい」絵になっているのですが……。

動画編集ソフトで加工することで、明るいところから暗いところまで自然に記録された絵に仕上げることができます!

このあたりはまた別途ブログ書きますので今回はこのあたりでご勘弁を……。
ちなみに「D-log Mってなんやねん!」 って思ったので調べたのですが、D-logとD-log Mは別々にあるようですね。

Osmo Pocket 3で撮影できるのはD-log Mのみになります。

D-log Mは、D-logよりも「通常の動画」に近い見た目となっており、仕上がりのイメージをしやすい形式となってるようです。

その代わりにD-logよりも調整の自由度は低くなっていますが、Log撮影に慣れていない方でも比較的使いやすい形式だと感じました。

ビット深度も10bitで色情報も豊富なため、編集過程で不自然なトーンジャンプが起こったりもしません。
Logまわりの説明が長くなりましたが、本体機能のほうも解説していきましょう。

こちらのOsmo Pocket 3であれば、3軸メカニカルスタビライズ機構によってカメラを動かしながらの撮影でもブレの少ない滑らかな映像が撮れます。

今回は使いこなせずに作例に盛り込むことはできませんでしたが、90°および180°回転しながら動画が撮れるスピンショットなどなかなか面白い機能も使用可能です。
そしてこれも作例を盛りこめませんでしたが、4K 120Pでのスローモーション撮影も可能!

お手軽Vlogカメラに見えて、実は本格的なスローモーション撮影にも対応しているという……!

ただし、「25℃のラボ環境下で、連続撮影できる最大録画時間を測定した結果、約22分(欧州では18分)でした」と公式WEBサイトに注釈があります。

あまり長時間の録画はできないようなので、過剰な期待は禁物かもしれませんね。

【まとめ】

という感じで、使ってみた感想としては「とても良い」というところになります。

ガジェットとして面白い造りをしており、小型軽量

静止画・動画の画質も十分

「安い」というほど安くもないですが、昨今のカメラ市場の新製品価格高騰を考えれば手を出しやすい価格設定

記事のサブタイトルにも入れた通り、「これは売れるのも分かる」というのを率直に思います。

「スマホだけだと物足りないけどレンズ交換式カメラを持ち歩くのは疲れる……」みたいな方にも特に好評なようで、コンデジ代わりに使っている方も多いようです。



発売直後は各地で品薄が続いたようですが、ブームもひと段落して現在は供給も安定してきた模様です。

ナニワグループオンラインでもお取り扱いございますのでぜひともご検討ください!!

それでは今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました~。

また次回のブログでお会いしましょう!

【おまけ】

「河津桜」は英語だと「Kawazu-zakura」ないし「Kawazu Cherry Blossom」らしいですね。

読み方「かわつざくら」だと思っていた……。

ちなみに今回の動画作例、パワーグレード(Lightroomでいうプリセットみたいなもの)を当てただけなので「グレーディングしました!」とか大口叩けるほどのものではありません。

アメリカのYoutuberであるSERRさんという方が作った「FilmVision V1 Powergrade (Davinci Resolve)」を使っています。

ご興味ある方はこちらどうぞ。

販売サイトが日本語対応していないのでちょっと大変ですが……。



この方がYoutubeにアップしてる動画が非常に良いので貼っておきます。おすすめ。

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