皆さま こんにちは。ナニワグループ 猫写真担当 見崎です。
早速ですが、2024年1月26日に、DC-G100の後継機DC-G100Dが新発売されました。
変更点は、【有機EL(OLED) 0.39型/約236万ドット ビューファインダー】【USB-C 端子】採用の2点です。
パナソニックは、小型軽量ミラーレスカメラとして、【GF2】【GM1】【GM5】など、名機を登場させてきました。
今回のDC-G100シリーズについては、初代で完成度が高いため、ご予算に応じて、前モデルの中古品をお買得に選ぶのも良いでしょう。
さて、VLOG撮影層を意識した動画撮影機能を充実させたミラーレスカメラとして登場した 前モデルLUMIX DC-G100でしたが、購入者の7割以上が静止画撮影を目的に当機種を選んだとメーカーの調査でわかっています。
発売当初から、動画撮影を主体にしたレビューを多く見受けられるため、今回は写真撮影向けの商品レビューをしましょう。
今回も、京都の地域猫たちにモデルとして協力してもらいました。
【ローパスフィルターレスの高画質センサーを採用】
有効画素数2030万画素・4/3型のイメージセンサーを搭載。
作品撮りのフォトグラファーのなかでは、「4/3型よりもAPS-Cサイズ機の方が高画質・ボケが大きい。購入するなら、フルサイズ。最低でもAPS-Cサイズ機ですね」と店頭で耳にします。
夜景・暗い室内でのISO高感度撮影やズームレンズキットでの背景のボケ具合を比較すると、APS-C機種に軍配はあがりますが、通常の家族写真・旅行写真・ペット写真では4/3型機種(マイクロフォーサーズ)でも十分に満足いく高画質が得られます。
またパナソニックの映像エンジン「ヴィーナスエンジン」と映像チューニングによりノイズ・解像感・階調感をコントロールしています。
今回の猫撮影レビューでは、「ファミリーポートレートレンズ」として人気のある単焦点レンズ【OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL 45mm f1.8】を使用しました。
単焦点レンズを使用すれば、APS-C機種の匹敵することが、作例より見えてくるでしょう。
【簡単に選べる自分好みの色味「フォトスタイル」を搭載】
「スタンダード」「ナチュラル」「ビビット」「風景」「人物」など、10種類以上のフォトスタイルから自分好みの色調・コントラストなどを選べます。
アナログカメラで例えるなら、「富士フイルム」「コダック」「ロモグラフィー」「マリックス」など異なる銘柄から、自分好みの発色・色彩をするフィルムを選択するように
「フォトスタイル」から選べます。
「ビビット」を選択しても、さらに「コントラスト」「シャープネス」「濃度」なども加えて調整できます。
また動画用フォトスタイルの「シネライクD」「シネライクV」など、動画撮影と併用している場合、静止画も同じ色調に合わせることもできるので、編集の手間も省けます。
【白黒フィルムを使用した気分になれるLUMIXのモノクローム】
競合他社のデジタル一眼レフには、モノクロに関するモードは「モノクロ」1種類だけと割り切っているメーカーがありますが、筆者みたいに拘りが出てくると物足りなさがあります。
一方、LUMIX DC-G100では、通常の「モロクローム」、軟調で湿度感ある「L.モノクローム」、コントラストが高く立体感ある「L.モノクロームD」の3種類もあります。
「モノクローム」や質感描写に拘った「L.モノクローム」を選択時、イエロー・オレンジ・赤・緑のフィルター効果を加えることでもできます。
初心者向けにもかかわらず、多彩な色調また表現領域の可能性を秘めるLUMIXは、撮影する楽しさを気づかせてくれるでしょう。
【上位機種(DC-G99)と同等の高速オートフォーカス】
パナソニック独自の技術「空間認識技術」は画面に写るあらゆる被写体までの距離を瞬時に演算をします。
従来のミラーレスカメラで採用される「コントラストAF」は合焦まで時間を要するが、ピント精度はデジタル一眼レフの「位相差AF」より非常に精度が高いという一得一失な点があります。
LMIUX DC-G100は、「空間認識AF」で一気にフォーカス移動させて、最終着地点を「コントラストAF」で微調整を高速で行います。
DC-G100のキットレンズ「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」装着時では、最短0.07秒で合焦をします。この速さは上位機種DC-G99と同じです。
今回の猫撮影においても、猫の毛繕いをする瞬間を置きピンすることなく、狙い通りに収めることができました。
【手軽なサイズだから、交換レンズをもう1本持ち出せます】
キットレンズ「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」を含めた重さは、412g。 ボディ単体だと、わずか346gです。
今回、使用した交換レンズ OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL 45mm f1.8を装着した場合の重さは、500gを下回る「462g」を実現。
これなら、普段使いの鞄に忍ばせていても、負担になりません。
また、パナソニックとOM SYSTEM(旧オリンパス)のマイクロフォーサーズは同一規格を採用しているので、交換レンズも他社を上回る選択肢があります。
さらにもう1本、もう2本持ち歩きたくなる「130g以下の軽い単焦点レンズ」も紹介します。
●LUMIX LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH. ・・・130g
●LUMIX LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.・・・115g
●LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH .・・・55g
●LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH . ・・・125g
●LUMIX G 42.5mm / F1.7 ASPH. / POWER O.I.S. ・・・130g
●M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0・・・130g
●M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8・・・120g
●M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro・・・128g
ライカカメラ社の厳しい光学基準をクリアした交換レンズも2本入っています。
DC-G100に上記の高性能単焦点レンズ4本を用意しても、1Kgを上回ることはありません。
高画質かつ携帯性に最も優れたレンズ交換システムなら、多彩な写真表現をたのしめます。
【最後に】
しかし、店頭で自分の希望する機能・大きさ・用途を十分に伝えられず、言われるまま買ってみたけれど、「思った以上に重くて数回使っただけで仕舞い込んでいる」「予算ギリギリでフスサイズのボディを購入したから、交換レンズを買い揃える余裕がなかった」など、下取り・買取の際に耳にします。
筆者のプライベートでのメイン機材は、パナソニックDMC-GH1以来、マイクロフォーサーズ機種を継続していますが、あらゆる面で満足しています。
小さいカメラだからこそ狙えるシャッターチャンス・被写体(モデル)に威圧感を与えない優しいデザインなど、画質以外にも特長があります。
卒業旅行や春の行楽シーズンの相棒にパナソニック DC-G100はいかがでしょうか。
■撮影協力してくれた猫さん
はっちゃん・タクちゃん・ソラさん・オカッパ母さん・ミロくん
■使用レンズ:OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL 45mm f1.8
■露出モード:プログラムモード(プログラムシフト併用)