中古カメラ屋あるあるの一つ、NikonのAI NikkorのSタイプの表記をAI-Sにするのか、AI○○Sにするのか問題。
※○○にはレンズの焦点距離が入ります。
AI-S表記はパッと見でこれはSタイプだなと判別できるので便利と思います。よく分かります。Nikonの測光方式対応表とかにもこの表記が出てきます。
ですが、Nikonの製品紹介HPではAI○○Sで表記されているため、こっちの方が商品名として正しいんとちゃうか?
と、勝手に思っておりますが、結局は判別できればどっちでも良いのかな?
レモン社銀座店の山下です。
今回は個人的に写りが良いと思っているNikonの望遠レンズ「AI Nikkor ED 180/2.8S」をご紹介したいと思います。
AI Nikkor ED 180/2.8S の簡単なスペック
レンズ構成 | 5群5枚(内1枚EDレンズ) |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
絞り | 2.8~32 |
最短撮影距離 | 1.8m |
フィルター径 | 72mm |
フード | 組み込み |
質量 | 約800g |
※一部 Nikon HPより引用
外観の画像
このEDレンズは以前「Nikon Museum」で販売されていた「レンズオーナメント(65mm径)」と同じ物のようです。
望遠レンズのためピントリングは大き目で操作しやすく、ラバーの指がかりも良いです。
作例
スズメ目メジロ科メジロ族のメジロさん。
フィルム自体色乗りが良いフィルムですが、レンズの色乗りも良いように思います。
これもEDレンズの賜物でしょうか。
絞り開放での使用でもピント面は十分なシャープネス。
当たり前ですが、手振れ補正機構のないレンズですので、なるべく1/250以上でシャッターをお切りください。
全体的にボケはスムーズなレンズだと思いますが、前は少々固めで後ボケの方が滑らかです。
この画像だとハイライトが飛んでいるので参考になりませんが...
最短撮影距離付近、絞り開放での撮影で背景処理も可能です。
2-3段絞ることで遠景描写も画像の隅までしっかりと写ります。
さすがに開放では周辺減光・四隅の流れも出てくるため絞るのが無難かも知れません。
注意点
レンズ描写に関してはこれといった注意点はありませんが、、、
通常のマニュアルフォーカスレンズでは無限遠位置にするとストップがかかるものが多いですが、こちらは無限遠を通り越しすようになっているものばかりでした。
星系写真でも使用されることも多いと聞きましたので、使用環境温度でピントの位置が変化する可能性を配慮した設計なのでしょうか?
むやみに無限遠だと思って最後まで回すのは気を付けましょう!
※オーバーインフでない本レンズをお持ちの方は教えてください。
望遠単焦点レンズのためとっつきにくいところもありますが、素直な後ボケはポートレート撮影にも適しているかと思います。
使用されている方も少ない?レンズですので一本どうでしょう??
レモン社銀座店 山下