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シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM 【神戸の猫撮影レビュー】

皆さま こんにちは。 ナニワグループ 猫写真担当 見崎です。

4月は、入学・就職・転勤など、転居を伴う移動が最も多い時期です。

新しい土地への移住は、さり気ない光景・風景でも新鮮に見えます。 そんなとき、持ち出したい交換レンズの1本に、標準レンズ「50mm f1.4」があります。

老舗カメラメーカーでは「50mm f1.4」はフィルム時代からロングセラー商品ですが、今回はデジタル時代に相応しい高画質・高性能設計を念頭においたレンズ「シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM」を取り上げます。

現在でもファンの多い「シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM」について、筆者がブログ用に撮影した猫写真と共に、ご紹介してゆきましょう。

今回は、神戸の猫たちにモデルになってもらいました。

【発売は2008年(平成20年)】

2008年当時の「50mm f1.4」のラインアップを振り返ってみましょう。

【Ninon】
AI Nikkor 50mm f/1.4S
AI AF Nikkor 50mm f/1.4D
AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G

【Canon】
EF50mm F1.4 USM

【PENTAX】
smc PENTAX-FA 50mmF1.4

【SONY】
50mm F1.4 (SAL50F14)

2024年時点でも現行製品、あるいは近年まで発売していた製品が並んでいます。

特に、キヤノン EF50mm F1.4 USMは発売開始31年目で、「新品で購入できるオールドレンズ」とすら呼べる状況です。
シグマ 50mm F1.4 EX DG HSMは、発売開始16年目ですが、徹底した描写性能を追求した製品のため、キヤノン EF50mm F1.4 USMよりもシャープな画像を得られます。

【超音波モーター(レンズ内モーター)を採用】

今回の猫撮影レビューでは、シグマ マウントコンバーター MC-11を併用のうえ、ソニー α7 II(ILCE-7M2)で撮影しています。

超音波モーター(レンズ内モーター)・電磁絞りを採用しているEFマウント用であれば、焦点工房の電子マウントアダプターなど選択肢は何種類かあります。

なお、シグマ公式ホームページでは、マウントコンバーターMC-11+EXシリーズ交換レンズは動作確認対象外ですから、撮影者さまの自己責任で使用することになります。

【スーパーマルチレイヤーコート採用で逆光に強い】

現行のArtシリーズの交換レンズでは、スーパーマルチレイヤーコートに加えて、コーティング技術「ナノポーラスコーティング」も施していますので、逆光が原因となるフレアーやゴーストを徹底的に排除してくれます。

シグマ 50mm F1.4 EX DG HSMは、ARTレンズ登場以前の製品ですが、スーパーマルチレイヤーコート採用によりフレアーやゴーストは軽減されています

猫撮影レビューでは、レンズフードが猫の顔に接触しないよう、毎回レンズフードを外していますが、旧レンズにもかかわらず予想以上にフレアーは抑えられた印象があります。

【9枚羽根採用で円形絞りを実現】

点光源のボケは、嫌みのない素直な形状です。

ボケの形もおおきく崩れることもなく、業務・仕事としての写真の納品に十分に対応できるでしょう。
最近のオールドレンズ人気のひとつに「バブルボケレンズ」がありますが、輪郭線がはっきりしたシャボン玉のようなボケ味で非常に幻想的な写真が撮れます。

シグマ 50mm F1.4 EX DG HSMは、このような「バブルボケレンズ」とは対極的なボケ味になります。

主張のない素直なボケを作ってくれますので、見たままを忠実に写したい方にはおすすめです。

【近距離撮影でも高い解像度】

近距離撮影でも描写力を誇るレンズといえば、「マクロレンズ」ですが、シグマ 50mm F1.4 EX DG HSMでは遠距離(∞)は勿論、犬猫などのペット撮影、テーブルフォトなど
近距離撮影でも画面全域で高い解像度をキープします。

最短撮影距離は45cmと特別「寄れる」レンズではありませんが、50mmレンズはなるべく近づいて被写体を大きく写すことも多いため、近接撮影時の画質が落ちないことは非常にありがたいです。

普段、ペンタックスやオリンパス等のオールドレンズ慣れしている筆者ですが、シグマ 50mm F1.4 EX DG HSMの等倍確認をしたときに、シャープな絵に、背筋がピンッと伸ばしたくなる衝動になりました。

【気になる中古相場】

発売されたマウントは、【キヤノンEF】【ニコンF】【ペンタックスK】【ソニーA】【フォーサーズ】【シグマSA】の計6種類です。

【ファーサーズ】【シグマSA】は流通量が少ないため、店頭で見つけた場合ははやめに判断をしたほうが良いでしょう。
特に人気のあるマウントは【キヤノンEF】です。

先に書いたように自己責任になってしまいますが、ミラーレスカメラ対応の電子マウントアダプターが豊富にあるため、こちらのマウントも状態の良い商品はすぐに販売されます。

中古市場では、標準的な状態(ホコリ少・外観スレ小)であれば、2万円代で購入できます。 レンズ内にカビが多く混入している個体であれば、2万円以下で入手できる場合があります。

【最後に】

最近は、インターネットオークション等で簡単に入手できる中古レンズですが、購入者が気にする事柄に、「レンズの状態が把握できない」が挙げられます。

インターネットオークションの性格上、驚くような低価格で落札できる場合もありますが、大きな不具合を抱えているリスクも多くあります。

カメラのナニワ・レモン社・タカチホカメラで販売している中古の交換レンズは、1点1点、各種動作・各種状態を点検のうえ、不具合箇所を明記のうえ、店頭に並べています。

また、店頭で実機を触りながらテストできるほか、購入後に動作不良があった場合は初期不良対応も承っております。

はじめてのオールドレンズで迷っている方は、是非とも当店でご用命くださいませ。

■モデルになってくれた猫さん ※飼い主の事前許可を得て撮影
こにゃんちゃん・ホアくん・ビクトリアちゃん・テンちゃん・セナちゃん・チョビちゃん・ラッキーくん・
ぴょん君・ハナちゃん・ブラックくん・エリザベスちゃん・しま子ちゃん・ロンくん・ゾロくん
■撮影:2024年3月

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