こんにちは名古屋栄店加藤です。
久しぶりにフィルムカメラで遊んでみたくなったので、手持ちのフィルカメラの中からコンタックス Ariaを持ち出して名古屋港へ行ってまいりました。
【Ariaの使い方】
このカメラ一眼レフ機としては小さく軽いうえにマットな仕上がりのラバーでおおわれているので滑りにくく、わたしのような手の小さい人間にも扱いやすいモデルです。
またマルチモードAE(絞り優先AE・シャッター優先AE・プログラムAE)に対応しているので、初心者でも扱い易いのが特徴です。
もちろんマニュアルでの露出も可能なので、露出を自分で決めたい方はマニュアル撮影をお薦めします。
※AE:自動露出といってカメラが自動的に露出を決めてくれる素敵な機能のこと。
使用レンズは「カールツアイスプラナー50/1.4T*」マニュアルフォーカスですがスプリットイメージとマイクロプリズムが判り易く、非常にピントが合わせやすいレンズです。
最近若干クモリが出てきましたが写りには影響がないはず笑
電池はCR2が2本必要で、そのおかげでフィルムの巻き上げも巻取りも露出も全部オートでやってくれます。
次にフィルムの装填です。
レバーを引くときは裏蓋ロック解除ボタンを押しながらレバーを引いて下さい。
そのままフタを閉めると自動的にフィルムが送り込まれます。
※DXコードとは感度や撮影枚数などをカメラに伝達するための電子接点の事で、35mmフィルムのパトローネに付いています。
ただし、液晶の表示にDXの表示が出ていないときは手動での設定が必要になります。ちなみにDX付きフィルムはISO25~5000まで対応しています。
個人的にはF1.4のボケが味わいたくてAv(絞り優先)モードを多用しています。
【実写作例】
では実際に撮った写真です。
あいにくの曇り空でしたがフィルムはISO400の「フジカラーSUPERIA X-TRA」なので感度に関しては安心して撮影が出来ます。
中央に写っている大きなオレンジの船体が「南極観測船ふじ」で奥にある建物が「名古屋港ポートビル」です。
ポートビルの中には「展望室」と「名古屋海洋博物館」があり、海洋博物館では船の操船シミュレーションが体験できます。
次に日本最大の水槽がある「名古屋港水族館」です。水族館内ではAv(絞り優先)モードで最小絞りF1.4で撮影しています。
レンズがマニュアルフォーカスなこともあって早々に動きの速いものを撮るのをあきらめて、サンゴやフグやクラゲといった被写体を撮影しておりました。
プラナー50/1.4T*の解像感の高さに改めて舌を巻く思いです。
ラバーグリップでしっかりとホールド出来るので、暗いところの撮影でも手ブレの少ない写真が撮れます。
水族館を堪能した後は、名古屋港ポートビルへ向かいます。
名古屋港ポートビルは白い帆船をイメージしているらしく、独特な形状をしています。
F1.4のような絞値で撮影していると体が僅かに前後しただけでこのようにピントがずれてしまう事があるので要注意です。
手前ボケと後ボケを狙って撮影した一枚。個人的にツアイスレンズのボケは大好きです。
展望室からの1枚、ついつい寄りで撮影してしまうのがわたしの癖なんですがこれは退きで撮影したものです。
開放で撮影したせいなのかちょっとミニチュア感がでてますね。
ポートビルをあとにして、南極観測船ふじへ向かいます。
50mmの焦点距離だと船のように大きなものはかなり後ろに下がらないと全体が収まってくれません。
ヘリコプターなんかだと全体を捉えるのはさほど難しくないのですが、回転翼まで収めようとすると機体が小さく写りすぎるので少し悩ましいところですね。
手前に合わせすぎて羅針盤の針までボケていますが、このボケがいい味を出していると思うのは私だけでしょうか?笑
開放でもきっちりと描写してくれるので、大変有難いレンズです。
【おわりに】
結局天気が悪いこともあり開放で撮るためにほとんどAvモードで撮影していたのですが、ボケ味が好きなレンズなので結果的に良かったと思います。
Tv(シャッター速度優先)モードと撮り比べても良かったなと今更ながらに思っていますが、撮影時はまったく思いつきませんでした笑
個人的にフィルムカメラの楽しみは、現像が上がってくるまでどう写っているのかわからない点にあります。
デジタルカメラですぐに結果が判るのもいいですが、たまにはフィルムカメラでのんびり結果が出てくるのを待つのもいいものですよ。