初めてのオールドデジカメにオススメ パナソニック LUMIX G1 【神戸の猫 撮影レビュー】

みなさま こんにちは ナニワグループ 猫写真担当 見崎です。

先日、パナソニックより、フラットデザイン・小型軽量のフルサイズミラーレスカメラ【DC-S9】の新製品発表がありました。

外観デザインは、マイクロフォーサーズのフラットデザイン機種【LUMIX GM1】を彷彿させる品のあるデザインを纏っています。

デジタルコンパクトカメラの全盛期の頃から、小型軽量かつ高性能なデジタルカメラを創ることが得意なパナソニックですが、パナソニックがミラーレスカメラを世界ではじめて発売したことはご存知でしょうか?

今回のブログは、新製品DC-G9の源流と呼べる初代ミラーレスカメラ【LUMIX G1】について、筆者がブログ用に準備した猫写真と併せてご紹介しましょう。

【マイクロフォーサーズシステム規格の夜明け前】

デジタル一眼レフの発売が後発であったオリンパスとパナソニックは、競合他社との差別化とデジタル時代に相応しいフォーマットとして「フォーサーズ規格」のデジタル一眼レフを発売していました。

オリンパスとパナソニックのデジタル一眼レフの名機と言えば、「オリンパス E-1」 「パナソニックL-1」ですが、ニコン・キヤノンの牙城に食い込む余地はありませんでした。
パナソニックは、実用性の高い電子ビューファインダー(EVF)・従来機種より高速化したコントラストオートフォーカス・ミラーボックスがなくても、交換レンズをしっかりと支えられるボディ構造などの開発をすすめてきました。

そして、オリンパスへ従来のフランジバックよりおよそ半分に短縮した「マイクロフォーサーズ規格の原型」を提案したところからはじまります。
そして2008年夏 オリンパスとパナソニックは「マイクロフォーサーズ規格」を発表。

フォーサーズ規格との主な違いとして以下の仕様がアナウンスされました。

◆フランジバック(マウントと撮像素子との間隔)をおよそ50%短縮
◆マウント外径を約6mm縮小(新マウントの採用)
◆マウント電気接点数を9点から11点に増加

しかし、両メーカー共に具体的な新製品名や製品写真は用意されていなかったので、筆者は、あまりピンと来ませんでした。

【発売は2008年(平成20年)】

登場当時の競合メーカーの製品について振り返ってみましょう。

◆ニコン◆
D300
D90
D60

◆キヤノン◆
EOS 40D
EOS Kiss X2
EOS Kiss F

◆ペンタックス◆
K20D
K-m

◆ソニー◆
α700
α350
α300

◆富士フイルム◆
Finepix S5Pro

各メーカー共に、歴史的名機がたくさんで出てきます。
一方、LUMIX G1は、従来のデジタル一眼レフに捉われないよう、ボディカラーは コンフォートブルー・コンフォートレッド・コンフォートブラックの3色展開をしました。

ボディ単体の標準販売価格は、およそ8万円 標準ズームレンズキットでおよそ9万円でした。

【さよなら “重い”“大きい”“難しい”】

LUMIX G1登場当時のファミリー向け一眼レフとして、【Canon EOS Kiss F】【Nikon D60】【PENTAX K-m】などの小型・軽量を意識した製品を各カメラメーカーより発売されていました。

しかし、女性の入門者からするとそれらの機種は日ごろから持ち歩くにはまだまだ大きく重いカメラでもありました。
「ペンタプリズム」「ミラーボックス」を無くしたLUMIX G1は片手でも簡単に撮影でき、かつコンパクトデジタルカメラの優しい操作性から、カメラ女子がミラーレスカメラも興味を持つきっかけにもなった機種でもあります。

【オールドレンズの救世主「LUMIX G1」】

LUMIX G1発売時、フランジバックの長いデジタル一眼レフでは使用できなかったライカなどのレンジファインダー用交換レンズ、キヤノン・コニカ・ヤシカ等の一眼レフ用MF交換レンズがマウントアダプターを併用することで、デジタルカメラで使用できるようになりました。

特に底値で不人気であったキヤノンFDレンズが中古市場で再評価されたことに、当時の筆者は喜びを覚えた記憶があります。
但し、マイクロフォーサーズ規格の焦点距離は、35mm換算で2倍になります。

例えば、キヤノンFD 200mm F3.5の望遠レンズを、マウントアダプターと併用してマイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラに装着した場合、35mm換算で 「400mm F3.5」の超望遠レンズに変化します。

LUMIX G1にはフォーカスピーキングは搭載していませんが、144万ドット相当を実現した電子ビューファインダーにより、ピント合わせは難しくありません。

【最後に】

ニコン・キヤノンのフルサイズミラーレスカメラが登場してから時間があまり経過していないのでミラーレスカメラは新しい印象が強いですが、初代ミラーレスカメラが登場して、16年目に突入しています。

最近のオールドコンデジブームで、Canon IXYシリーズ・富士フイルムFinepixシリーズなど、中古市場では価格が上昇傾向で入手も難しくなってきています。

ミラーレスカメラのオールドデジカメなら、ボディさえ買い替えすれば、最新式から黎明期機種まで一気に楽しめます。
カメラのナニワ・レモン社・タカチホカメラでは、新品は勿論、オールドコンデジ・オールドミラーレスカメラ・一眼レフも取り揃えています。

皆さま、お近くへお越しの際は、是非とも各店舗へお立ち寄りくださいませ。 カメラに精通したスタッフがご案内いたします。


◆撮影協力してくれた猫さん
エリザベスちゃん・こにゃんちゃん・ジュリアンちゃん・しま子ちゃん・ジジちゃん・チビくん・ラッキーくん・ウシくん・コココくん・ボブくん
※猫の飼い主の了承を得て撮影

◆使用レンズ
LUMIX G 25mm F1.7 ASPH.
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8