Ai Zoom NIKKOR ED 80-200mm F2.8 S というレンズ【鉄道写真 実写レビュー】

タカチホカメラ 小倉店の長島です。

先日、「Ai Zoom NIKKOR ED 80-200mm F2.8S」というレンズを買い取りました。
いろいろとGoogle検索で調べてみても、後継モデルでAF対応の「Ai AF Zoom NIKKOR ED 80-200mm F2.8S」の情報はあるがこのレンズの情報が見つからない。

ようやく見つけたら、1982年販売開始、1985年販売終了 総製造本数1539本とのこと。

レンズ構成 11群15枚
最短撮影距離 2.5m
重量 1,900g
付属品 ねじ込み式フード HN-25

この答えから導きだされるのは、高額過ぎて売れなかったんだろうという予想。(売りに出された方も高かったのよと仰っていた)

性能は如何にと思ったら、「写りはめちゃくちゃ良いよ」と、売り主の方は語っていました。
コンディションは、レンズ内ホコリ、外装三脚座に傷、若干汚れがある外装です。

ということで、試写に行ってきました。

カメラは、Z用のマウントアダプターが無く、D600は、私の視力だとピント合わせが厳しいので、マウントアダプターがあったSONY α7RM3を使用しています。

レンズ単体で1,900gという重さですが、三脚使わずに手持ちで頑張ってきました。

【実写作例】

200mm F8 1/250 ISO400 

自宅近くの地域猫が屋根の上でひなたぼっこしていたので、撮らせてもらいました。
320mm相当 F8 1/250 ISO400 

クロップしてアップで撮ってみました。猫の体毛や髭もよくわかりますね。
80mm相当 F5.6 1/50 ISO100

長島は元々鉄なんで、撮り鉄に行くことに。走行写真は全て置きピン撮影しています。

黒崎駅構内で待機する日本製鉄ロングレール輸送貨車の交番検査試運転列車。

もうすぐ退役する国鉄型で、九州専用赤い交流専用電気機関車ED76 1017牽引です。

入替運転でこのあと隣の日本製鉄専用線接続信号所まで走ります。

普段のロングレール貨物の牽引機はEH500が牽引しているので、試運転列車のみの貴重な光景です。

逆光側なので、撮って出しは暗めの印象です。
200mm F5.6 1/400 ISO400 

試運転列車が隣の信号所から戻ってくる間にもう一本ED76 1015牽引貨物列車。

正面からの順光の光線なので、赤が映えます。
200mm F5.6 1/640 ISO400

貨物列車が通過した後、貨物上り線を逆走運転して身軽な姿で機関車だけが帰ってきます。

カーブなので、少し車体が傾いています。逆走運転なんで、ゆっくりゆっくり走ってきます。順光でしたが、ちょっと暗め。
200mm F5.6 1/500 ISO400

883系特急ソニック AO-3編成です。883系ソニック編成の中でも1編成しか存在しない顔を持つ編成。

200mm F5.6 1/400 ISO400

811系P7609編成 検測装置搭載改造車『RED EYE』

線路の状態を自動判定する「列車巡視支援システム」を搭載している編成で、新幹線で例えるとドクターイエローみたいな車両です。

200mm F5.6 1/800 ISO250

813系R104編成。
200mm F4 1/1600 ISO400

885系特急ソニック SM8編成。ドイツのICEのような姿の振り子特急。

台湾には、885系がベースになった太魯閣号が走っています。

80mm F4 1/125 ISO400

安全確認する車掌さん 安全確認のしぐさが良いですね。


【感想】

感想としては、42年前のレンズですが、デジタルで使ってもシャープでキレイに写ります。

今のレンズと比較すると重いですけど、ボディ内手ブレをしっかり設定して、しっかり持てば手持ちも問題なし。

その代わり数日グリップを握った指に痛みが……。

重いけど、めちゃくちゃ良い写りします!(ファインダー覗いて久しぶり楽しめるレンズでした)

夜の部は、またそのうち……(鋭意編集中)