撮影に出る時はいつも曇天。こんにちは、天神店オクゾノです。
2013年発表の18-35mm F1.8 DC HSM|Art、当時APC-Cサイズのカメラを使う上で、ボケない・ノイズが出るので感度上げられないという問題を、一撃パワープレイで解消させられたような(個人の感想です)レンズは衝撃的でした。
そして、2015年発表の24-35mm F2 DG HSM|Art。ズーム倍率は控えめでも画質を重視するという、こんなレンズもアリなのかとまたもや衝撃。
シグマ製品ファンの私としては、絶えず特徴的な製品をリリースする姿勢にいつもワクワクしています!
そしてそして、今回2024年6月に発売された28-45mm F1.8 DG DN|Art。ミラーレス時代の新たな選択肢として「フルサイズミラーレス」初のF1.8超大口径ズームレンズが6月20日に発売されました。
ズームレンズというよりも28/1.8、35/1.8、45/1.8の単焦点レンズを持つようなこのレンズ。
さっそくLマウント用を購入いたしましたので、こちらの使用感をレビューとしてまとめました。
レンズについて
L マウント用で960gの重量に、汎用性の高いフィルターサイズφ82mm、インナーズーム機構、ズーム全域で最短撮影距離30cmといった、手持ち撮影時の取り回しの良さが意識されているレンズとなっています。
レンズ構成は、15群18枚(SLDガラス5枚、非球面レンズ3枚)で絞り羽根枚数11枚(円形絞り)とシグマArtレンズならではの画質重視のつくりとなっています。
バイワイヤ駆動のフォーカスリングは適度にトルクがあり、じっくりとマニュアルフォーカスで合わせこむ撮影にも適しています。
Lマウント用では、リニアフォーカスの回転角を90°から720°の範囲で設定できます。
また、絞りリングには絞りリングクリックスイッチ、絞りリングロックスイッチも備えており、動画・スチルなど撮影用途に合わせた絞り操作が可能となっています。
大きなコントロールダイヤルを備えたfpでは、絞りリングロックスイッチを使い本体操作で使ってしまって良いかもしれません。
大きなレンズの部類に入るとは思いますが、重量バランスは良いためサイズの割に持った感覚としては軽く、撮影時に苦になることはありませんでした。
ただ、SIGMA fpで使う上では大型ハンドグリップHG-21が必要になるでしょう。
作例
まずは絞り開放で、いくつかの焦点距離で写りを見てみます。
三脚使用不可の場所で撮影したため少しズレていますが、およその歪曲や周辺減光の参考に。
全てのズーム域で開放からコントラストは素晴らしく、28mmで気にならない程度の樽型、45mmで少し糸巻き型の歪曲を感じます。
28mmについては周辺減光も少なく非常にシャープな写りだと思います。
次に、解像度をみてみます。
絞り開放からでも良好でしたが、ほんの少し絞ってみています。
中央葉っぱの部分を等倍切り出ししたものをみてみます(画像リンクからご覧いただけます)
いかがでしょうか、ズームレンズかつf2.2でこの描写力、開放F2の単焦点レンズ並みにとてもシャープです。
日中、夜間共に撮影してみた作例を紹介します。
ズーム倍率は低めですが開放F値F1.8のArtラインのレンズということで、テンション上がってしまい、つい絞り開け気味での作例になっております。(全てJPEG撮って出しです)
さすがArtライン、開放での撮影でも解像性能はしっかりあります。周辺減光若干重めですが、周辺減光好きには絞り開放スナップ、アリです。
f2.8まで絞ると素晴らしいコントラスト。
手持ちで近接撮影してみました。f4まで絞ると周辺減光は完全に解消します。
撮影途中で、28mmと45mmのレンズを持ち出しているような感覚になってしまい、とりあえず35mm辺りも撮影しないとと思って撮った1枚。私は35mmが苦手です。
玉ボケはこんな感じです。逆光耐性もあり、どんな撮影環境でも使えます。
絞り羽根枚数が11枚のため、絞り込んだ際の光芒は多くなります。この辺りは好みがわかれるところです。
シャープさを活かして撮影しました。夜スナップは全て絞り開放でも良いかも?
最短撮影距離が30cmとなっており、インナーズーム機構のためテーブルフォトにも使いやすいです。ファミレスのかき氷でも雰囲気がでます。
まとめ
28-45mmと控えめのズーム倍率のため、メインレンズにするにはハードルがあるかもしれませんが、複数本の単焦点レンズを1本にまとめた様なレンズでした。
フルサイズ用の開放F1.8通しレンズというロマン。
ミラーレスカメラが主流になり、開放F値が暗いが高画質な高倍率ズームレンズも一般的になってきました。
メインはズームレンズで、追加するなら単焦点!だけではなく、多様なレンズから選べる良い時代になってきているなと思います。
ナニワグループオンラインおよび各店店頭でご注文承ります。どうぞよろしくお願いいたします。