LUMIX S 26mm F8 使用レビュー【コンパクトなLマウントレンズを求めて】

こんにちは、京都店の亀田です。

前半の中村編集長によるLUMIX S9のレビューはいかがでしたでしょうか?
引き続きまして、私の方でLUMIX S 26mm F8の紹介をしていきたいと思います。

こちらのレンズ、S9と同時発売された製品ですが、なんとキャンペーンでS9を購入した方全員にプレゼントされています(キャンペーンは2024/9/1をもって終了済)

いわゆるパンケーキサイズのMF専用レンズにはなりますが、5群5枚のレンズ構成で描写にもこだわっていそうな雰囲気が伝わってきます。

普通に考えれば、LUMIX S9との組み合わせでそのまま我らが編集長中村さんにレビューして頂くのが自然な流れ。

しかし、私は発売日からのfpユーザー。Lマウントのコンパクトなレンズを探して西に東にさまよう生き物です。

今回も無理を言って26mmだけ私のfpでレビューさせていただけることになりました。


まず外観ですが、こちらの通り非常にコンパクト。重さはなんと約58gです。

散歩中に立ち寄ったカフェなどでテーブルにころんと置いてても邪魔になりません(飲食店の方からすると邪魔なんでしょうね……。いつも申し訳ない。)

私のfpは、ウッドグリップ付きの方のSmallRig製のケージを付けてますが、少し上から眺めるとレンズがグリップの出っ張りよりも小さいことがわかります。

いくらコンパクトと言っても、キットレンズの45mm F2.8やその他Iシリーズのレンズではどうしてもカバンの中でL字のスペースを取ってしまいます。

それに比べるとこの26mmは本当に四角。

fpの四角さを損なうことなくカバンの放り込めます。

【実写作例】

続いて実写を見ていきましょう。

とりあえず26mmを付けたfpとスマホ、財布だけを持って魁力屋に行きました。

さっきまでカフェで云々言ってたのにこれですよ。

さて、このレンズは最短撮影距離が25cm。マクロとは言えませんが、スマホ感覚でいただきますの前に一枚撮るには十分に寄れます。

そして解像力も中々良好。中央のチャーシューの質感を余すことなく伝えてくれます。

話は変わりますが、魁力屋は全国チェーン展開してますが元々は京都のお店。鶏ガラスープの表面に背脂のかかったTHE 京都のラーメンです。

中々遅くまで営業している店舗が多く、カメラのナニワ京都店の近くにもあります

「京都に来たから京都のラーメンが食べたいけど、用事を済ませたら遅くなっちゃった~」という時におすすめです。



京都駅の中央口は定番の撮影スポットですね。

手前と奥の2階の通路にうまい具合に通り過ぎる人を写せるとおしゃれな感じになると思いますが、今回はそこまで粘りません。

天井からの光が面白い感じなのでオススメです。
そしてこれがその天井。形が面白いので白黒で仕上げました。

遠景での描写も中々シャープ。

四隅はさすがに少し甘くなりますが、全然ありかと思います。

スナップの醍醐味の路地裏。

クレーンと言うのはついつい撮ってしまう魅力がありますよね。

この撮り方は周辺減光がやや出てしまうかもしれません。

周辺部がごくわずかに流れているようなのが少し気になります。クレーンの中心部と上部ならパンフォーカスになっていると思いますが、これは像面湾曲でしょうか?

とはいえ、そこまで顕著に周辺部画質が低下しているわけでもないので、SNSに投稿したりスマートフォンで鑑賞したりするぶんには気にならないレベルです。

夕暮れの高架下っていいですよね。


【感想】

約2週間ほどお借りして、撮り歩いてみました。コンパクトで持ち運びにも困らず、最短撮影距離も短いのでテーブルフォトにも使いやすいです。

ただし、fpの組み合わせではさすがに開放F値の暗さは気になるところではあります。

S9との組み合わせではボディ内手振れ補正があるので問題ないかもしれませんが、今回の撮影では曇天や夕方のスナップではISO800、室内ではISO3200ほどでの撮影となりました。

また、フォーカスを動かすとブリージングは気になりました。全群繰出し式なので仕方はないかと思いますが、動画撮影では流石に用途が限られそうです。

ただ、「新品で買っても単体で3万円しないぐらい」と考えれば持っていても無駄にはならないレンズではないでしょうか。

キャンペーンでS9と一緒に入手できた方が羨ましいですね。

Lマウントユーザーとしてはコンパクトなレンズの選択肢が増えるのは喜ばしい事です。