こんにちは、タカチホカメラ小倉店の長島です。
2024年3月に運行を終了したSL人吉の牽引機 8620型蒸気機関車58654号機は、熊本県人吉市へ無償譲渡されることとなり、最終運転後熊本の車両基地に大事に保管されていました。
9月2日・3日に福岡県北九州市にある小倉総合車両センターでJR九州として最後の公開があり、8月末から9月初めに回送されてくるだろうと噂をされていましたが、9/2深夜に熊本を発ち、早朝に北九州まで回送されてきました。
JR九州の「乗りたい列車」がいま「どこ」にいるのかを確認できる「どれどれ」というアプリを使って深夜帯に熊本発車する回送列車がわかれば、それを追えば撮影ができてしまいます。
便利な世の中ですね。
熊本発車確認後、午前5時半に起きるため、目覚ましセットするんですが、眼が覚めると午前6時で寝坊です……。
該当回送列車は、赤間駅停車中でおそらく午前7時前後に自宅近くの黒崎駅通過するんだろうという長年の勘で、いつも息子と電車観に行く踏切へ。(息子は幼稚園始業式なんでおいて行きました)
黒崎駅は旅客線と貨物線がある複々線区間の駅です。
SL回送で速度制限で遅いから貨物線通るだろうと思い、作例用に借りてきましたSONY α7R VとレンズFE200-600/5.6-6.3 G OSSを使う事にしました。
なお、手振れ補正がしっかり効くので、手持ちで撮影です。
前置きが長いので、撮影画像をどうぞ~(若干補正してます)
朝日に神々しく輝いて走ってきました
添乗の係の方もなんだか寂しそうな……。
後追い。こちらも側面がギラリと朝日に輝いてました。
ディーゼル機関車の排気がSLの煙のように……(600mmの圧縮効果がスゴイ)
どうせなら小倉総合車両センター入場の見送りをしようといつもの通勤時間より気持ち早めに西小倉駅へ(事前に情報貰っていました)
ここからはレンズを FE24-70/F2.8 GM II に交換して撮影しています。いつもJR貨物の工場入場列車の時間で西小倉駅へやってきました。
最後?の営業線ホーム停車
1922年(大正11年)製機関車に見えないくらいキレイなのは、この機関車は実際には新造時の部品はほとんど残っていない事情があります。(ボイラー昭和60年代に新造、台枠平成19年に新造、他の部品も……)
詳しくは、58654 テセウスの船 検索するといろいろわかります。
時間になりゆっくりとした足取りで工場入場線を回送されていきました。
8620型蒸気機関車58654号機は、コロナという流行病が無ければ、現役で走れたであろうと言われています。
コロナ不況で協力会社が廃業に追い込まれたり、協力会社のスタッフの後継者不足というのも影響が大きかったようです。
年内には保存整備が完了し、JR九州人吉駅前に新設される保存庫へ移動すると聞いていましたが、10月2日に解体された58654号機が到着したそうです。
組み立て後、来月から一般公開されるとのことですので楽しみにしております。