発売から12年経っても綺麗に写るデジカメ キヤノンEOS M【東大阪の猫 撮影レビュー】

皆さま こんにちは ナニワグループ 猫写真担当 見崎です。

西日本では25度を超える夏日が続いていましたが、最近は少しずつ秋の気配が近づいてきているのを感じます。皆さまの体調はお変わりないでしょうか。

さて、今回の猫撮影レビューは、オールドデジタルカメラとして期待するエモい写真が残らない高画質ミラーレスカメラ キヤノン EOS Mを選びました。

ショートフランジバック・飛躍する光学性能を実現させた「EOS Rシリーズ」の原型と呼べる「EF-Mマウント」の第1号カメラボディについて、東大阪市の喫茶店「calm」様にお邪魔させていただき、レビュー用の猫写真をご用意しました。

写真と併せて、最後までご覧くださいませ。

【キヤノン ミラーレスカメラの黎明期を支えたEOS M】

2008年にパナソニックから世界初のミラーレスカメラ「LUMIX G1」が発売されて以来、各カメラメーカーは創意工夫・独自性の高いミラーレスを発表させてゆきました。

キヤノン第1号のミラーレスカメラとして【EOS M】が登場したのは2012年で、大手カメラメーカーの中では最後の登場でした。

当時「カメラ女子」という言葉をよく耳にしましたが、カメラ女子の主なカメラ機材をして選ばれたのは、オリンパス PENやソニー NEXといったミラーレスカメラでした。

一方、キヤノンは 一眼レフ「EOS Kissシリーズ」が入門者向けであったため、オリンパス ペンと比べると大きさ・重さでは負ける部分がありました。

EOS Mシリーズではメニュー画面の設定において、コンパクトカメラからのステップアップ層、EOSシリーズの一眼レフのサブ機としてもストレスのない操作性を配慮されています。
使用説明書が手元になくても簡単に判るタッチパネルによる切り替え、従来のEOSシリーズと同じようにコマンドダイヤル・ボタンによる切り替えなど、どちらでも好みの方法で設定を操作できるよう熟慮された設計は、最後に登場したキヤノンEOS Mの強みでもあります。

【いつも持ち歩きたくなる高級感あるシンプルデザイン】

現行のミラーレスカメラの多くは電子ビューファインダー・バリアングル液晶モニター・内臓フラッシュが標準装備されています。

EOS Mには、電子ビューファンダーもバリアングル液晶モニターも内臓フラッシュも搭載していません

いつでも持ち歩けるEOSクオリティーと耐久性や耐環境性能をクリアーした小型軽量ボディの実現のため、キヤノン第1号のミラーレスカメラとしての答えがデザインに凝縮されています。
筆者には度々、EOS Mと重なって想像するカメラボディとして、ミラーレスカメラ SIGMA fpがあります。

外観もシンプルな箱型デザインで両者ともに良く似ています。

シグマ fpの開発コンセプトとして以下の5点がありますが、これは、キヤノン EOS Mと共通するコンセプトと思っています。

●いつも気兼ねなく撮影できる
●画質に妥協せず本格的な撮影ができる
●高性能なレンズシステムの中核にふさわしい
●直観的に操作できるUI
●シームレスでクリエイティブな道具

競合他社でありますが、EOS MとSIGMA fpは兄弟のような高画質シンプルデザインカメラと呼びたくなります。

【一眼レフ EOS Kiss X6iと同等の高画質】

「EOS」の名称がついていますので、たとえミラーレスカメラとしても、デジタル一眼レフカメラEOSシリーズと互換性ある画質を実現しています。

当時の最新機種「EOS Kiss X6i」と同じ有効画素数1800万画素・映像処理エンジン DIGIC 5を採用しています。

つまり、デジタル一眼レフのサブ機として、ボディをEOS Mに付け替えても同じ色調・画角で作品を構成することができます。
またキヤノン純正レンズであれば、メニュー内にある「周辺光量補正」と「色収差補正」を有効にすることで交換レンズの光学性能で足らない部分をフォローしてくれる機能をエントリー機種でも搭載している点は有難い限りです。

【記念撮影はMシリーズ、動きものはKissシリーズで】

発売当初より様々なジャンルの写真愛好家より「EOS Mのオートフォーカスは、遅い・ゆっくりしている」と意見がありました。

EOS Mは 最初の合わせはじめに「撮像面位相差オートフォーカス」が作動、最後のピントの追い込みは「コントラストオートフォーカス」が作動する仕組みを採用しているため、従来のデジタル一眼レフと異なるレスポンスがあります。

なお、IXYシリーズなどのデジタルコンパクトカメラからのステップアップした場合は感覚的な大きなズレはありません。
EOS Mユーザーである筆者も、「猫の活発な動きには厳しい」と体感していたので、のんびり昼寝をする猫には「EOS M」、仔猫などよく走る場面・猫じゃらしで遊ぶ場面では「EOS Kissシリーズ」と使い分けで工夫をしています。

コントラストオートフォーカスでピントの追い込みをする分、開放絞り値の明るい単焦点レンズでも、撮影者の狙った測距点できちんと合焦するので筆者の手持ち機材で比較した場合ですが、「EOS 40D」よりもオートフォーカス精度は信頼できます。

【ストラップ金具はバックルタイプ 紛失に気を付けて】

キヤノン製のデジタルカメラとして、ストラップ取り付け部が簡単に取り外し可能になった「バックルタイプ」を採用しています。

EOS Kissシリーズでは ストラップを1度取り付けると外すことは非常に面倒ですが、EOS Mと後継機種M2は、テーブルフォトでストラップが邪魔にならないよう、硬貨が有れば簡単に脱着できるよう配慮されています。
中古商品では、ストラップ金具が紛失された個体を多々見かけます。「ストラップはカメラを守る命綱」でもありますから、ストラップ金具付きを選ぶようにしましょう。

但し、純正ストラップ金具は生産完了品につき、新品では入手できないのでお気を付けください。

【気になる中古相場は?】

発売から12年経過しているので、様々なコンディションの個体があります。

外観キズあり・付属品無しでおよそ2万円代~、外観が美品・付属品も揃っている商品であれば、3万円代~で購入できます。
同年代のミラーレスカメラ(OLYMPUS PEN E-PL5・Nikon1 J2など)と比較して高値傾向ですが、現在でも通用する高画質ミラーレスカメラという特徴と従来のEFレンズ(EF-EOS M使用)が活用できる理由もあり、店頭に並ぶと比較的はやく売れてゆきます。

特にお気に入りのボディカラーに拘りがなければ、はやめに購入決断をオススメしたいです。

【最後に】

最近は、インターネットオークション等で簡単に入手できるオールドデジカメですが、購入者が気にする事柄に、「カメラの状態が把握できない」が挙げられます。

インターネットオークションの性格上、驚くような低価格で落札できる場合もありますが、大きな不具合を抱えているリスクも多くあります。

カメラのナニワ・レモン社・タカチホカメラで販売している中古品は、1点1点、各種動作・各種状態を点検のうえ、不具合箇所を明記のうえ、店頭に並べています。

また、店頭で実機を触りながらテストできるほか、購入後に動作不良があった場合は初期不良対応も承っております。

はじめてのオールドデジカメで迷っている方は、是非とも当店でご用命くださいませ。

◆モデルになってくれた猫さん◆
コナンくん コピィくん リモくん ティーモくん

◆◆◆撮影協力:猫がいる喫茶店「calm」◆◆◆
住所:大阪府東大阪市長田東3丁目2−43
最寄り駅:近鉄/大阪メトロ長田駅 3番出口より徒歩3分
駐車場:なし ※近隣のコインパーキングをご利用ください。

※今回の猫撮影は特別に許可をいただいています。
猫カフェでありません
通常、猫は別部屋またはゲージ内にいます。

詳しい営業内容は「calm」公式ホームページにてお確かめください。