こんにちは~。編集長の中村です。
10月14日に配信されたFUJIFILMさんの「X Summit CLAY Studio 2024」で、Xシリーズ最新機種 X-M5が発表されましたね!
ボディ重量 約355gとコンパクトな製品で、センサー・画像エンジンは中級機のX-S20と同等ですのでめちゃくちゃ魅力的なカメラです。
このX-M5もそうなのですが、最近は小型・軽量・コンパクトをウリにした機種が非常に多くなってきていますね。
ビューファインダーやグリップなどの出っ張る部分を省略し、持ち歩きやすくて写真やVLOGなどを気軽に撮れるカメラがここ最近とても増えてきている印象です。
そこで今回は、そんなコンパクトなレンズ交換式デジタルカメラを5つ、独断と偏見でピックアップしてご紹介してまいりたいと思います~!
どうぞお付き合いください!!
【その① SONY ZV-E10】
昨今の小型軽量ブームの火付け役となったのはSONY ZV-1からはじまるVLOGCAMシリーズだとは思いますが、その中でも一番インパクトがあったように思うのが2021年発売のこのZV-E10です。
このカメラの特筆する点は、とにかくコスパがいいところ。
スペック的には2019年発売のα6400と同等のAPS-C機ですが、0.02秒の高速レスポンスに加えて速度・精度○のリアルタイム瞳AFを搭載して十分な実用性を有しています。
そんなそこそこ実用的なスペックのカメラが、発売当時はボディのみで8万円切った価格で買えたというのだから驚きです……。
VLOGCAMシリーズなのでカジュアルに動画が撮れるようUIも分かりやすくなっており、ボディ重量約343 gと普段から持ち歩いて使うのに苦労しないコンパクトさ。
ウインドスクリーンの付属品付き大型内蔵マイクも搭載されているので録音も失敗しづらい。
さらに音にこだわるなら、ノイズキャンセリング技術がめちゃくちゃ優れているSONY純正外付けマイク(ECM-B10など)が使えるのも大きなメリット。
さすがに10bit動画は撮影できないので高度な映像制作には向いていませんが、カジュアルに動画や写真を撮るのにはぴったりのカメラです。
後継機のZV-E10 IIも登場しましたが、初代ZV-E10ほどのコスパ良さはあまり感じないかなと言うのが個人的な感想ですね。
ZV-E10 IIはセンサーが最新世代のα6700と同等になったほか、10bit録画にも対応したのでよりがっつり動画撮影したい方にはおすすめですが、ちょっと価格が高めな印象です。
量販店の販売ランキングとか見ていても、ZV-E10 IIと並行していまだに初代ZV-E10が売れている状況みたいですね。
中古品も多数流通していますので、予算を抑えて普段使いのカメラを手に入れたい方にZV-E10はいまだにおススメのカメラだと思います。
【その② Nikon Z 30】
2022年発売のカメラですが、「小型コンパクトで動画も静止画も撮りやすい」というZV-E10ライク(よく言えば)な機種ですね。
センサーサイズもZV-E10と同じくAPS-Cです。
ですが、ただただ「コンセプトを寄せた」だけのカメラではありません。
わたくしもニコンイメージングジャパン様よりデモ機をお借りしてしばらく使わせていただきましたが……。
カメラ本体の質感や深くて握りやすいグリップなどはいかにもNikonらしい質実剛健な造りで、きちんとコンセプトを自分たちなりに再解釈できている良いカメラだと思います。
分かりやすいアピールポイントは少ないのですが、触ってみると「使いやすい!」ってなるカメラなので個人的にはけっこうおすすめしたいです。
詳細な使用レビューは↓をご覧ください。
ただし、重量は約405gとごくわずかに重め。
なお、スペック的には2019年発売のZ 50と同等ですが、普段使いのカジュアルな写真・動画撮影では特に困らないでしょう。
ZV-E10と比較してもスペックはそこまで大きく変わらず、2024年10月現在の中古市場相場価格もほぼ同じくらい。
こちらも気軽に使えるカメラとして有力な選択肢だと思いますのでどうぞご検討ください。
【その③ SONY α7C II】
2023年10月に発売されて以来、大人気で堅調に売れているモデルのカメラになります。
その特徴は何と言っても高性能とコンパクトさを両立したところ。
α7 IVと同じ有効約3300万画素(最近のミラーレスカメラだと2000~2600万画素が主流)のイメージセンサーを搭載し、SONY最新世代のAIプロセシングユニットによる高速・高精度の被写体認識AFが使用可能。
最大7.0段分の強力なボディ内手ブレ補正機構に加えてEVF(ビューファインダー)もついているのにボディ重量は約514gと桁外れのコンパクトさ!
価格改定が入ってちょっとお値段上がりましたが、今どきのフルサイズミラーレスカメラにしては新品30万円未満で買えるというお手頃(あくまで相対的に)な価格も嬉しいところですね。
わたくしも同じくAIプロセシングユニットの入ったコンパクトモデルのフルサイズミラーレス・SONY ZV-E1(約483g)を使用していますが……。
AFも速くて正確なうえにコンパクトで取り回しが良いので、とにかくストレスフリーな撮影体験が楽しめます。
中古品でも25万円前後と決して安くはないカメラですが、スペックの高さは確実に保証できます。
【その④ Panasonic LUMIX S9】
2024年6月に発売された、クラシックカメラ風のフラットデザインがイケてるお洒落なカメラです。
重量約486gと非常に軽量なフルサイズミラーレスカメラですが、ビューファインダーが無い上に物理的なメカシャッター機構も搭載しておりません。
しかも、コールドシューしかないのでストロボも使えないというかなり思い切ったコンセプトとなっていますね。
ですが、2023年2月発売のLUMIX S5IIと同等の最新世代イメージセンサー・画像エンジンを採用しており、スペック的にもかなり優れたカメラとなっています。
こちらもこないだPanasonic様にデモ機をお借りして使用レビューを公開していますので、どうぞご覧ください。
また、このS9はスマートフォンアプリ・LUMIX Labとの連携も優れているのも特長。
画像転送がスムーズにできるほか、LUT(主に映像編集で用いられる色情報の変換ファイル)をスマホからカメラに転送して写真や動画にそのまま適用したりできるのが面白いですね。
また、有償のエクステリア張り替えサービスを利用すれば、豊富なカラーバリエーションの貼り革から好きな色のものに張り替えることも可能です。
という具合にコンパクトなだけでなく、いろいろとユニークな要素を持ったカメラですので、いろいろと楽しめるのが良いですね。
【その⑤ SIGMA fp】
「コンパクトなカメラ」という話をするならばこのfpを取り上げないわけにはいかないでしょう。
2019年10月に発売されたカメラですが、ビューファインダーなし・グリップなしという独特のプロダクトデザインでいまだに根強い人気を誇るカメラとなっています。
肝心のボディ重量はなんと422g。
これまでご紹介してきたコンパクトなフルサイズミラーレスカメラからさらに頭一つ抜けたサイズ感になっていますね。
静止画・動画撮影のための様々なアクセサリー(三脚やジンバル、外部モニター等々)を装着して様々なシーンに柔軟に対応できるようにと極限までコンパクト化されています。
以前、SIGMAさんの機材貸し出しイベントに参加してfpを使用させていただきましたが、写真の色づくりも独特で非常に魅力的でした……。
また、12bitのRAW動画・Cinema DNGが収録できるなど、本格的な映像制作のための機材としても有力です。
なお、AFは速度・精度ともにそこまで高くないので「ちょっと玄人向けのカメラ」という感じの立ち位置ですね。
最近はなぜかまた人気が再燃しつつあり、新品・中古ともに手に入りやすくなってきていますので、気になっている方は今こそfpユーザーになる良い機会かもしれません。
わたしもちょっと欲しい。
【最後に】
という具合に、独断と偏見で5機種をご紹介いたしましたがいかがでしょうか?
本当は紹介したい機種が他にもっといっぱいあったのですが……。
「おすすめ15選!」とかなっちゃうと「もはや勧める気あるのか??」みたいな内容になってしまうので、涙をのんで機種を絞った次第です。
今回のブログを通して「軽くてコンパクトなカメラが欲しい!」と思われた方、ナニワグループでは専門知識の豊富なスタッフが用途や予算などを踏まえて最適なカメラ選びをサポートさせていただきます!
店頭でスタッフにご相談いただくのも大歓迎ですし、SNS等でお気軽にコメントなどでご相談くださいませ。
それでは今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう~!
【おまけ】
ZV-E1、個人的にはいいカメラだと思っていますが他人におすすめするかどうかは別問題ですね……。