【会場レポート】fp hour @大阪にお邪魔してきました

こんにちは、京都店の亀田です。

先日、11/9(土)に心斎橋でシグマさんがfpのイベントを開催するとの事でお邪魔してきました。

その名も「fp hour @大阪

私、亀田も発売日からfpを愛用する一人のファンですので、純粋に楽しむために行って来ました。

【新製品 シグマ 50mmF1.2 DG DN】貸出し体験会2024 in 京都 会場レポート

4月に京都で開催されたSIGMAさん主催のイベントも会場の様子をご報告いたしましたが、今回もイベントの様子をお届けしてまいります。

今回の会場は、難波神社の裏あたり。

以前京都での新製品タッチ&トライにお邪魔した時もそうでしたが、会場が近づくにつれて道行く人のfp所持率がおかしなことに。

あの瞬間、難波神社で世論調査したらfpの世帯普及率は100%に限りなく近づくことでしょう。

カラーテレビを超えそう。

令和の三種の神器は"fp""fp L""Foveon"3Fです。






そんなこと言ってるうちに会場に着きました。

今回のイベントでは、
・fp/fp LボディとLマウントレンズを借りられるタッチ&トライ
・トークイベント
・壁面での写真展示
などが行われています。

タッチ&トライでは、同行した弊社ブログ編集長の中村がfpと28-105mm F2.8を借りていました。

ずっとfpを買おうか悩んでいる弊社中村がfpを買う日はそう遠くないかもしれません。


【写真展示】

会場入ってすぐのところでは、先日東京で開催されていたfpユーザーだけの写真展10p10fp展」の作品が展示されていました。

本展の発起人である「お、おさ、おさむ」さんと、亀田とは以前から面識があり4月のイベントでもセミナー講師されていた山口 哲嗣さんが今回のトークプログラムに登壇されるとのこと。

続いてこちらは、先日SNS上で開催されていたハッシュタグ#myfpcolor /#mysigmafp投稿作品の展示。


トークイベントの為に来場されていた山木和人社長にもこちらの企画について伺いましたが、fpユーザーは作り手の想定を超えた使い方をしてくれることが多いとのこと。

拡張性を備えたカメラなので、#mysigmafpで投稿されているカスタマイズはともかくとしても、(それでもびっくりするような魔改造個体が散見されましたが)

#myfpcolorの投稿は「このカラーモードをこのシーンに使うのか!?」と言う意外性が多いそう。

Forest Greenで撮る飯の写真が一番いい!と言う過激な意見もチラッと聞きました。


こちらは写真家の金本凜太朗さんと、今回のトークイベントでも登壇する松本慎一(トナカイ)さんによるシグマ会津工場の撮りおろし作品。

一枚目の左側の写真に碁石みたいなやつがありますよね。

皆さまのお手元にある2012年のglobal vision以降発売のシグマレンズをご覧ください。

Art,Sports,ContemporaryA,S,Cが刻印された丸いやつがこれだそうです。

こう言ったパーツも見方を変えると美しいですね。



そしてこちらは文筆家の土門蘭さんによる短歌と作品の展示。

本来はトークプログラムで登壇予定の方でしたが、急遽体調不良との事でこの日は変更となりました。

fpユーザーには別の作家業をお持ちの方が多いような気がします。

そういった方々はゴリゴリの写真一筋の人とは違った視点をお持ちで、土門さんの撮影のときの感覚のようなものも気になったのでまた機会があればいいですね。

続いてこちらは歴代のシグマ製ボディ。
見切れてますが手前にM42マウント機のマーク1もありました。


【トークプログラム①】


先述の「10p10fp展」参加者でもある山口 哲嗣さんと同展発起人の「お、おさ、おさむ」さん、そして山木和人社長を交えた「10p10fp展」の裏側というテーマの対談を聞いてきました。

もともと10人のfpユーザーによる十人十色の写真展ということでこの名称になったそうですが、2回目となる今回の展示は少し増えて13人での集まりとなったそうです。

「fpのみというのは厳しい縛りかと思っていたら、むしろ参加者の独創性が広がった」とおっしゃっていたのが印象的でした。

後半、fpのカスタムについてのトークになりました。

山口さんの「一周回ってシンプルな状態に戻したくなる」という意見には首がもげるほど頷きました。

ゴテゴテと盛りまくるのも楽しいですが、急にハンドグリップHG-11だけで身軽に行きたくなるんですよね。

おさむさんは、「ソフト面のカスタムで、ボタンを一つカラーモードだけに割り振り、ワンプッシュで順番にカラーの切り替え」ができるように設定しているそう。

続いて会場の一般の参加者の順番です。

自薦やお三方からの他薦も交えながら皆さんのカスタム例やfpへの熱い思いが語られます。


個人的に好きなのは山木社長じきじきにご指名があったこちら。

見たことのないシグマ純正ストラップ。なんとこちら、フィルム時代の一眼レフ”SA-1”の純正ストラップだそうです。

「欲しい」

と会場の皆さんが思ったことでしょう。

入手方法が「運が良ければ中古のSA-1についてくる」しかないのでかなり難易度が高いです。

【トークプログラム②】

第2部はあの「大曽根、語る。」で有名な大曽根康裕氏を交え、「大曽根、聴きます。」と題したプログラムとなりました。

長年シグマの製品開発に携わってこられた氏と、会津工場を撮影された写真家の松本慎一(トナカイ)さん、そして山木社長による普段中々聞けない事を質問できる貴重な機会です。


やはりと言うかなんというかマニアックな質問が飛び交います。

松本さんも会津工場撮影で見かけたレンズの直径の話をしたり。

会場に同行した中村が撮影した1枚

徐々に場が温まってきて何を聞いても大丈夫そうな雰囲気。私も気になっていたことがあったので手を挙げて見ました。

会場にも展示がありましたが、SAマウント機は初代SA-1からSD10までダブルバヨネット式で、現在と同じ内バヨネット(SA-IB)のほかに外バヨネット(SA-OB)の両方を備えていました。

結局、外バヨネット専用のレンズは発売されることなくSD14からは廃されてしまったという事は知識としてはありましたが、どんな経緯でこうなったのかずっと気になっていたので質問してみました。

結論から言うと、
前会長・山木道広氏の強い要望
との事。

いや、もう最高だなと思いました。

現実としては、外バヨネットを採用しても内側には電子接点があるから設計には制限が生まれてしまい製品化はされなかったそうですが

シグマのカメラを使っている人には専用で大口径レンズの選択肢がある!」とかだったらとてもロマンを感じます。

私、亀田が写真を始めたのは2010年頃なのであまり前会長の時代を体験していませんが、情熱とロマンを持った方だったんだなぁと。

この外バヨネット、橘製作所と言うところがかつて出していたニコンFマウントアダプターの初代が唯一活用していたと聞きます。

専用のレンズが出ていたらどんなものだったんでしょうね。

50mm F0.95 EX DGとか85mm F0.95 EX DGとか……。
APO 200mm F1.4 EX DGとか……。

妄想が止まらんです。

また、来場者の方全員に来場特典と言うことで、いろいろ入った袋が手渡されました。
その中には随分立派なfpタンブラーが。
ちなみに手前のfpメモ帳はこだわりの原寸大です

今回のイベント、山木社長の要望でみんなでお酒でも飲みながら語りたいとの事でこのタンブラーが配られたようです。

会場の規約の都合上ノンアルコールになりましたが、fpを愛する人同士で乾杯しながら語れる楽しいイベントでした。

それではこの辺りで。

会場の物販で購入したIシリーズパーカーを着ながら、皆様のお越しを京都店でお待ちしております。


【おまけ:中村の感想】

どうも。最後にひっそり登場する編集長 中村です。

今回、亀田ともどもお招きいただきましてこちらの「fp hour」に参加して参りましたが、非常に楽しい時間を過ごさせていただきました!

わたくし、今回はじめて株式会社シグマの代表・山木 和人 社長とお話しする機会をいただきましたが、清々しさとユーモアを感じさせるお人柄でとても素敵な方でした。
亀田は私物のfpに焦点距離45mmのシフトレンズを付けて登場しましたが、山木社長をはじめ多くの方々が「どう使うんですか!?」と好奇心満々で聞いてこられたのが印象的でした。

本当にカメラ・レンズ・写真が好きな方々の集まりなんだなぁと微笑ましい気持ちになりましたね。
タッチ&トライも開催されていましたのでfpボディと28-105mm F2.8 DG DN | Artをお借りして少しだけ撮った写真がこちら。

人気のカラーモード・パウダーブルーで撮影してみましたが、全体的にクールトーンになりつつも変な色の偏りは無いという絶妙なバランスで最高ですね~!

fp欲しい欲をがっつり刺激されてしまいました……。

発売から5年も経っているのに最近また人気が再燃しており、ファンイベントすら開かれる……fp以外にそんなカメラそうそう無いので本当に底が知れない……。

亀田ともども、また機会があればイベントお邪魔してSIGMAブランドの魅力を発信していければと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!