皆さま こんにちは ナニワグループ 猫写真担当 見崎です。
2022年頃からはじまった「オールドデジカメブーム」は、まだまだ勢いを保っていますが、皆様は、何かオールドコンデジを購入されましたか?
筆者は、連載中の「オールドデジカメ&猫撮影レビュー」の試写にあたり、まだブログには登場させていないスマートメディアを使用するオリンパスの当時の名機を購入しました。
しかし、現行機種と共通性のない操作・切り替えに当時の使用説明書を繰り返し読みなおしています。
操作方法に悩みながら付き合うのも、オールドデジカメの面白さの1つにあげられます。
さて、今回は、オールドデジカメの世代に入りますが、 現行コンデジに負けず劣らずの趣きがある高画質プリントを得られる【カシオ EX-H10】をご紹介いたします。
今回も東大阪市の喫茶店「calm」様のご厚意のもと、 ブロク作例用の猫写真をご用意しました。
冬のプレゼント クリスマスプレゼントにもおすすめできるデジタルコンパクトカメラとしてご紹介もできます。
【カシオのデジカメ 黎明期について】
世界初カラー液晶モニター搭載のデジタルカメラとして有名な【QV-10】がカシオから発売されたのは、1995年3月。
それまで、日本のカメラメーカーによるデジタルカメラは、フィルム一眼レフα7000をベースにしたミノルタ【SB-70】 や、専用レンズ3本と交換できるキヤノン【RC-701】など、光学ファインダーを採用した写真機のスタイルに近い製品が多く占めていました。
QV-10は、総画素数25万画素と今では実用と呼べない画質でしたが、1.8型カラー液晶モニターでリアルタイムに撮影画像を確認できるスペックでした。
かつ、標準小売価格65.000円という低価格で発売したため、登場1年目でおよそ20万台も売れたヒット商品となりました。
なお、QV-10は、「カメラ付きテレビ」として当初は企画され、「ビジュアルコミュニケーション」をキーワードに開発が進行されました。
以後、カメラメーカーも画質向上をさせた製品を次々と登場させてくるなか、カシオは、2000年代初頭に デジカルカメラブランド「EXILM」シリーズの第1号機種として薄型カード型デジカメ【EX-S1】を発売。
従来のスタイルに捕らわれないデザイン・機能でカメラメーカーと明確に差別化を推し進めました。
【EX-H10の発売は2009年】
保守的なデザインを継承するペンタックスが大好きな筆者にとって、デジカメ黎明期のカシオ「EXILM」シリーズのデザインは苦手でした。
筆者の猫撮影仲間の中には、ローアングルで便利なスイバル型液晶を採用した【QV-2300UX】や、 猫の警戒を与えない屈曲光学ズームを採用した【EX-V7】などを使いこなしていた方がいたことを思い出します。
現在、筆者の手元にあるカシオのデジカメで最も古い機種(オールドデジカメ)は【EX-H10】で、オーソドックスなデザインに戻ったことで購入した覚えがあります。
ここで、2009年頃の競合他社のデジタルコンパクトカメラについて紹介します。
■オリンパス μ9000・・・広角28mmから10倍ズーム機 ハイパークリスタルIII液晶モニター付き
■シグマ DP2・・・単焦点41mmのFoveon X3ダイレクトセンサー採用の高級機種
■リコー CX1・・・広角28mmから7倍ズーム機 CMOSセンサー搭載の高画質機種
■パナソニック LUMIX DMC-FX550・・・ライカレンズ採用、顔検出機能・3型タッチパネル付き
■キヤノン IXY DIGITAL 210 IS・・・IXY伝統のボックス&サークルデザインで厚み18.4mm薄型モデル
■ソニー サイバーショットDSC-T900・・・タッチパネル式の3.5型液晶モニター、屈曲光学4倍ズーム
■ニコン COOLPIX S630・・・広角37mmから7倍ズーム機、目つぶり軽減機能「ぱっちり目モード」を搭載
■ペンタックス Optio P70・・・縦位置撮影を快適に行なえる「携帯ショット」機能、一度に32人までの顔を検出できる「顔認識AE&AF」機能付き
■富士フイルム FinePix Z300・・携帯電話に転送できる赤外線通信機能、被写体に指先でタッチするとシャッターが切れる「タッチショット」を搭載・
ブログを執筆するにあたり、2009年頃を振り返ると、多種多彩なラインアップで、すべてのカメラメーカーに勢いを感じさせる時代でした。
筆者のなかで印象深い機種は、富士フイルム FinePix Z300です。
今ではWifi機能付きデジカメは当然のスペックですが、赤外線通信機能を搭載したFinePix Z300のおかげで、出先の喫茶店で、現場写真・竣工写真を携帯電話に楽々と画像を転送、メールに添付した記憶があります。
【広角24mm相当スタートの10倍ズーム】
2000年代のデジカメは、広角域よりも望遠域の拡大を重視した機種が多く占めていました。
これは、かつてのコンパクトフィルムカメラ時代でも同じ状況で広角35mm・38mmスタートでいかに望遠端を伸ばせるかが、高性能カメラの証のように扱われていました。
そのようななか、カシオ【EX-H10】は、広角24mm~望遠240mmとスナップ・旅行・風景・室内撮影で扱いやすい焦点距離を採用。
従来、広角24mmと言えば、デジタル一眼レフの出番と言われていたところですが、広角レンズの一般化(大衆化)のきっかけを作り出したのは、カシオ【EX-H10】と言えるでしょう。【EX-H10】登場後、広角端は24mmスタートが標準スペックに落ち着生きますが、2017年には当時のデジタルコンパクトカメラとしては珍しい「超広角19mm~95mm」相当を有する【EX-ZR4100】が登場しています。
2010年代はスマートフォンのカメラ性能が著しく向上しており、スマートフォンでは撮影できない超広角域を攻めた製品となっています。
【フル充電でおよそ1000枚撮影可能】
筆者の愛用コンデジ【Canon IXY3】【Canon PowerShot S100】【OLYMPUS Sh-3】などは、1日の猫撮影では、予備バッテリーが必須です。
しかし、【EX-H10】では1度の充電で2日間の猫撮影でも残量があります。
EX-H10で終日、猫撮影に出かけるとしても、筆者は予備バッテリーを持ち歩くことはありません。
宿泊を伴う旅行や結婚式など、1度に多数枚撮影する場合でも、非常に安心できます。
【有効画素数1230万画素のCCDセンサーを搭載】
毎回当ブログご覧いただいている方ならお気づきでしょう。
「2009年発売」かつ「CCDセンサー搭載」と言えば、オールドデジカメの境界線に入っています。
しかし、2000年代初頭の200-300万画素機種と比較して、映像処理エンジンも高性能になっていますので、実用のデジタルカメラとして、EX-H10を選択するのもオススメできます。
ちなみに申し上げると、筆者にとって、【EX-H10】の立ち位置は、オールドデジカメでなく、大切な日常を記録する「実用カメラ」として携帯しています。
メニュー画面で色調の設定をすれば、猫友達にプレゼントして、額に飾って貰えるくらいの実力ある描写力があるとお伝えしましょう。
【気になる中古価格の相場は?】
アフターサービスが受けられないなか、EXILMシリーズの成熟期を牽引した「ZRシリーズ」「TRシリーズ」を除くと、中古カメラ店の標準相場として1万円代から購入できる機種が多いです。
カシオのデジタルコンパクトカメラ全般にお伝えできることですが、カシオ純正の充電器・バッテリー・ケーブル類は新品で購入できないので、中古カメラ店で購入する場合は、付属品の確認も忘れないようにしましょう。
【最後に】
インターネットオークションの性格上、驚くような低価格で落札できる場合もありますが、大きな不具合を抱えているリスクも多くあります。
カメラのナニワ・レモン社・タカチホカメラで販売している中古品は、1点1点、各種動作・各種状態を点検のうえ、不具合箇所を明記のうえ、店頭に並べています。
また、店頭で実機を触りながらテストできるほか、購入後に動作不良があった場合は初期不良対応も承っております。
オールドデジカメをクリスマスプレゼントで迷っている方は、是非とも当店でご用命くださいませ。
ご家族・ご友人が喜ばれるオールドデジカメをご紹介いたします。
◆モデルになってくれた猫さん◆
コナンくん リモくん ティモくん ナラちゃん コナンくんのお父さん
◆◆◆撮影協力:猫がいる喫茶店「calm」◆◆◆
住所:大阪府東大阪市長田東3丁目2−43
最寄り駅:近鉄/大阪メトロ長田駅 3番出口より徒歩3分
駐車場:なし ※近隣のコインパーキングをご利用ください。
※今回の猫撮影は特別に許可をいただいています。
猫カフェでありません
通常、猫は別部屋またはゲージ内にいます。
詳しい営業内容は「calm」公式ホームページにてお確かめください。