皆様お久しぶりです。横浜店 島です。
このブログが公開される頃には師走も後半、クリスマスが過ぎたと思ったらすぐに年末、三が日と何かとバタバタと忙しい時期と思いますが、皆様、どうお過ごしでしょうか?
イルミネーションに彩られた街をバックに、友達と山へ登り初日の出を、正月の集まりで親戚の子や旧友をファインダーに入れてパシャリ……
と日常から一歩踏み出したシチュエーションで写真を撮ることも多い時期だと思います。
かく言う私も今年は、年末に”国際展示場で行われる年2回のイベント”にカメラ仲間たちと参加する予定だったりします。
カメラを外に持ち出す予定があるとどうしても頭をよぎるのは、比較的軽く持ち運びに楽なミラーレス機への乗り換えだと思います。
しかし、最新の機種は高かったり……かと言ってAPS-Cやファインダーの省略された機種をメイン機に使うと感覚が変わるからとお悩みの方は多いと思います。
そんな方におすすめなのが、いま中古市場で10万円以下で購入できるa7 IIです
「えっ…a7II って今そんなに安いんですか?」と驚く方もいますが、6~7年前に購入した私も同じ気持ちでございます。
今回はそんな傑作シリーズa7の旧世代機を今でも使えるのか?という点に重きを置いて(実際に現役ユーザーである私の主観も交えて)ご紹介したいと思います。
①外観・操作性
a7II の総重量は559gでこの数値はバッテリーの大容量化やSDスロットが2スロットになった後継機の a7III より100gほど軽いです。
現行のコンパクト機 a7c IIが514gと考えると同社の製品ラインナップからすると比較的軽量な機体と位置付けても良いでしょう。
なので、個人的に片手での使用でストレスを感じる事もなく女性でも使いやすい印象があります。
モニターはチルト式で正直あまり使いやすいとは言えず、ライブビューでの撮影には向かない印象があります。
また、持ち運び時に畳むことができないので、アウトドアでの使用の多い私はモニターを山道に落として、ボロボロにしてしまいました……。
この世代のaシリーズの最大の欠点としてよくネット記事にも上げられるのはバッテリー容量の少なさや劣化です。
しかし、こちらはa6500やRX10などと互換性があるNP-FW50のため、現在でも入手性は高く(多少数を用意する必要はありますが)運用上の致命的な欠点ではありません。
また、このバッテリーの小ささ故にグリップが細身で握ると見た目以上にコンパクトさを感じます。
a6000シリーズに愛着ある私の知人に貸した際もグリップの握り心地にあまり違いは無かったと言っていたので、フルサイズ機への入門としてユーザーフレンドリーと言えるでしょう。
②機能面・性能性
世界初のフルサイズミラーレス機として、業界の常識を塗り替えたa7初代。
その翌年に生まれたa7IIは機能的に大きく飛躍しているというわけではなく、カタログ的な数値の比較をすると派手さはなく、初代をよりブラッシュアップした堅実な作りと言えます。
実際に写真を撮って感じるのは手振れ補正であったり、高感度での撮影時に内部に行われるノイズリダクションなど、初代を使っていて欲しかった機能がちゃんと搭載されているので、充分に使いやすいカメラであると思います。
少しカメラに意地悪な作例を使ってRAWの性能を見てみましょう
こちらは、オールドレンズを使っての写真です(2枚目はさりげなーーくソニーのヘッドフォンとa7のコラボになっています)
撮って出しの色は少し薄めなので、外で撮影するならRAWで撮影して背景に少しコントラストを付けるくらいが個人的には好みです。
RAW撮影のおかげで、古いレンズで色の収差や滲みがあってもある程度、調整が効くのでレンズを選ばない優等生さを感じます。
夜に撮った作例です。
高感度のざらつきはそれなりにノイズリダクションが効いており、一般的に使用するうえではそこまで”撮れない”という事はありません。
手振れ補正もついているので手持での長時間露光も意外とブレなくできます。
今年の社員旅行でベトナムに行った時は本体と単焦点だけで基本夜でもガンガン写真撮れていました。
後継機のa7IIIからは「裏面照射型CMOSイメージセンサー」に技術的進化を遂げており
高ISO感度の上限を大きく上がっていて、色表現もより鮮やかに改善されてはいますが……。
初代a7のセンサーのナチュラルな表現が好みだったり、そもそも低感度でしか撮影しなかったり、オールドレンズ専用機として使うことが想定であるならこのa7IIはオーバースペックにならないちょうどよい性能ではないでしょうか。
③欠点
かれこれ、5年ぐらい前の学生時代に動画機として何とか頑張っている私のa7IIです。
まず、動画を回すとすぐに1~2時間ほどで切れてしまうバッテリーにかといって三脚等に載せづらい純正の外部バッテリー。
モニターもあまり画質が良くなく、タッチ対応もしてないので直感的に使えないので、外部化しないといけませんし、そうなると本体も大きくなります。
4K UHDに対応してないのでVlogを回すにも心もとなく、シネマカメラと同じS-Gamut3.Cineの色域を出せるa7sIIIなどの動画性能に力を入れた後継機と並べるとどうしても、機能の制限を感じてしまいます。
動画機として、信頼のあるa7シリーズだけにこれは少し痛い所です。
④総評
しかし、バッテリーやモニターなどが多少ネックとなっており、動画撮影時にはその欠点が顕著に出てしまいます。
とはいえ、写真機としては必要十分なスペックであり、なるべく安くフルサイズミラーレスで手持ちのレンズ資産を活かしたい方にはおすすめなのではないでしょうか?
アフターケアですが、今年の5月に秋葉原のソニーストアで修理に出しましたが、まだ対応していたので、もう少しは我が家では現役で活躍の機会は続きそうです。
ナニワグループ各店に在庫多数ございますので、ぜひご検討ください(充電器欠品のものは純正充電器・BC-TRWを別途お求めいただく必要がありますのでご注意ください)
ちなみに、今年の4月に初代a7のレビューブログも出ているようなのでそちらもご興味あればぜひご一読ください。
【おまけ】
この頃のソニーのセンサーは自然を撮ると一部の色が色被りするなんてレビューを散見しますが、敢えてそれも味と言うことで自由に撮って自由にレタッチしたので少しお目汚しを失礼します。
(こちらレモン社スタッフの私物SONY 機の大集合…個性が強い!)