ノスタルジックネガ&ブラックミスト プロテクターで撮る伏見稲荷大社【FUJIFILM】

こんにちは~。編集長 中村です。

今回はひさびさになんてことない撮影地情報ブログです。


先日、FUJIFILM創立記念日の1月20日にX(旧Twitter)へこちらの投稿をしましたが、せっかくなので他の写真も公開しておこうと思いまして。

どうぞお付き合いくださいませ。

【伏見稲荷大社に行ってきました】

Xの投稿には「伏見稲荷神社」と書いてしまいましたが、正確なお名前は「伏見稲荷大社」です(失礼いたしました)

日本全国に30,000社あると言われる「お稲荷さん」の総本宮にあたる、格式高い神社ですね。
伏見稲荷と言えば、皆さん真っ先に思い浮かべるのがこちらの千本鳥居ではないでしょうか?

おびただしい数の鳥居がずら~っと連なっている様は非常に神秘的で、まるで異世界に迷い込んだかのような感覚になりますね。

観光スポットとして、日本人のみならず外国人からも非常に人気を集めています。
今回使用した機材はFUJIFILM X-S20・XF16-55mmF2.8 R LM WR IIです(このあたりの機材紹介ブログはまた改めてやります)

最近お気に入りのフィルムシミュレーション・ノスタルジックネガで撮影した写真を主にお見せしていきます。

このノスタルジックネガですが、ハイライト(写真の明るい部分)にアンバー寄りの暖色がのり、一方でシャドウ(写真の暗い部分)青っぽい寒色が入ることで色のコントラストがついた独特の色合いになるのが特徴。
ちなみに今回は、ケンコー・トキナーさんから発売されているブラックミスト プロテクターというフィルターを使って撮影してみました。

非常に微細な黒い拡散材を光学ガラスで挟み込むことで、解像感を損なうことなくコントラストを下げてさらに光源をふわっと滲ませてくれる「ブラックミストフィルター」。

効果の強い「ブラックミスト No.1」や、No.1より効果を抑えて使いやすくなった「ブラックミストNo.05 」がかねてより好評でしたが……。

No.5よりもさらに効果が弱く、常時つけっぱなしにしていても気にならないような効き方に仕上げられたのが、今回使ったブラックミスト プロテクターです。

ちょっと試しに買ってみたので、このフィルターを装着して撮影した写真をお見せしてまいります!

【まずは本殿にお参り&境内散策】

というわけで、前置きはそこそこにして実際に撮影した写真をお見せしていきましょう。

駅からまっすぐ進んでいくと伏見稲荷大社の本殿がありますので、まずはお参りしていきます。
手水舎で手を清めます。

ブラックミストプロテクターの効果でかすかにシャドウが持ち上がり、しっとりした雰囲気で撮影できますね。いいね!
「お稲荷さん」と言えばもちろん狐!

神社のいたるところに狐の像がいましたが、本殿にいたこちらはとりわけ立派でした。
1月中旬はどちらかというと閑散期ということもあり、午前中の境内はわりと空いていましたね。

お神楽などもやっていましたが、撮影禁止の掲示があったため写真は撮っていません。

【千本鳥居を抜けて奥社奉拝所へ】

さて、それではお待ちかねの「千本鳥居」へ足を踏み入れていきましょう!

ここから先は一本道ということもあり、入り口付近はちょっと人だかりができていましたね。
若干手ブレ気味ですみません……。

行けども行けども鳥居が先まで続いており、とてつもない非日常感を味わうことができますね~!

なぜこんな風に鳥居が並んでいるのかと言うと、鳥居を奉納することにより願いが「通る」という語呂合わせから来ているとのことです。

なるほどねぇ……。
鳥居の続く道をしばらく歩くと、奥社奉拝所(奥の院)に到着しました。

鳥居が不思議な感じに飾られていますが、伏見稲荷大社に接する稲荷山に数多く見られるこのような鳥居や祠はお塚と呼ばれているようです。

この”お塚”は、稲荷大神様をさまざまな別名で信仰する方々が石にそのお名前を刻んで稲荷山に奉納したものだとのこと。
こちらの奥社奉拝所には絵馬も飾られていましたが、狐の顔を模したかたちになっていました。かわいい。

こちらの奥社奉拝所におもかる石というのがあります。灯篭の頭の石が持ち上げられるようになっているのですが……。

願い事を思い浮かべながらこの石を持ち上げたとき、「軽かったら願いが叶う」「重かったら成就のために努力が必要」という一種の運試しができるスポットとなっています!

わたしは編集長として”ナニワグループBLOGS『新世界』が賑わいますように!”と願いながら持ち上げましたが、死ぬほど重かったです。

道のりは厳しそう……。


【さらに奥へ 熊鷹社まで】

それではさらに奥まで進んでいきましょう。

「千本鳥居」と名付けられているのは本殿から奥社奉拝所までの道だけのようですが、その奥にもずっと鳥居の道が続いています。
奥社奉拝所で引き返す方もそこそこ多いようで、この先はけっこう空いていました。

引き続き鳥居の林を抜けていきます。
しばらく進んでいくと、祠というか社というかそういう感じの建物がたくさん連なっているところにたどり着きました。

これらも、奥社奉拝所で見かけた鳥居と同様に”お塚”なのだそうです。
たくさんのお塚がひしめいているこのエリアは、先ほどまでの鳥居の道とは雰囲気が違います。

「神秘的」というよりかは「厳かな」「厳粛な」と表現できるような少し緊迫感のある空気を感じました。
今ではすっかり観光地として認知されている伏見稲荷ですが、ここはなによりもまず”信仰の場”なのだと当たり前のことに気づかされますね。

たくさんのお塚を眺めながら階段をのぼると大きな池が目に入ります。谺ケ池(こだまがいけ)という池だそうです(”新池”という別称も)

誰かいなくなった人の行方を捜している時にこの池に向かって手を打つと、こだまが返ってきた方向に手がかりがつかめるという言い伝えがあるらしいです。
先ほどの谺ケ池の写真の左下あたりにぽつんと立ってる社は熊鷹社と言うそうです。水商売や勝負事にご利益があるとのこと(どちらも縁がない)

中にはおびただしい数の蝋燭がともされており、ここも非常に厳かな雰囲気が漂っていますね~。

【いよいよ本格的に稲荷山を登っていきます】

熊鷹社を過ぎるといよいよ傾斜のある山道に入っていきます。

運動不足の身体に堪えるぜ……!
黙々と山道をのぼる。

外国人観光客の方も多くいらっしゃいましたが、海外旅行で日本に来てさらに登山までしちゃう体力はほんとすごい……。
休憩できそうな茶店もありましたが、皆スルーしてどんどん登っていきます。

タフすぎる!
しばらく登っていると景色が見える地点にたどり着きました。まだそこまで高い地点ではありませんが、京都の街並みが一望できる景観は見事です。

真ん中に写ってる人になんか見覚えがあるような気がする? まさか……ご冗談を。
鳥居はまだまだ続いていきます。道のりは険しい……!

【チェックポイント・四ツ辻へ到着!】

いよいよ足がパンパンになってきた頃にようやく開けた地点にたどり着きました。

標高165mに位置するこちらは四ツ辻というところのようです!

先ほどよりもさらに高いところまで登ってきたので、より見晴らしのいい景色を楽しむことができますね~!
四ツ辻にたどり着くころにはすでにお昼過ぎとなっており、お腹もすいたので茶店・にしむら亭さんで軽食をとります。

こちらのお店、なんと創業は元治元年(1864)とのこと! 160年以上の歴史を持つ超老舗ですね……。

ぜんざいを美味しくいただきました。
すでにだいぶ体力を使い果たしていたのですが、もうちょっとだけ先に進んでみようということに。

あんまりよく分かってないまま上ったのですが、進んだ先にあったのは荒神峰(田中社神蹟)というスポットだったようです。

「神蹟」とはかつて社殿があったものの復興されることがなかった社の跡地で、稲荷山にある7つの神蹟は”七神蹟”と呼ばれています。

こちらの荒神峰(田中社神蹟)は、その七神蹟のうちのひとつ。
ここにも数えきれないほどのお塚があり、独特の景観を形作っていました。

開けた場所にあるので熊鷹社付近のような厳粛な雰囲気はありませんでしたが、これだけ多くの方がお塚を奉納したのだなぁと思うと感慨深いです。
さらに先に進むと、ひときわ見晴らしのいい開けた地点がありました!

京都市街が一望できる、まさしく絶景スポット!!
望遠端70mm相当で撮影。本殿があんなに小さく……。

1月ですが日差しも暖かい一日だったので、ここで景色を見ながらピクニックをされている方も多かったです。

わたしもこんどピクニックしたい~!
その先はもう別ルートでの下山路となっていましたので、ここで元の道を引き返して帰路につきます。

とても楽しく、学びのある一日でした!

【ノスタルジックネガ いい感じでした】

という感じで伏見稲荷大社および稲荷山を満喫してきました。

少しだけ機材の話をしますと、最近買い替えたFUJIFILM X-S20&XF16-55mmF2.8 R LM WR IIは実にいい感じです。

X-S20はバッテリー持ちが良くなったのとグリップの握り心地が良くなったので快適でしたね。

XF16-55mmF2.8 R LM WR IIも、小型軽量になって取り回しが非常によくなりました。
そのあたりはさておき、X-S10からX-S20に切り替えたことで使えるフィルムシミュレーションが増えたことがやはり嬉しい!

冒頭のX投稿でも少し言っていますが、やはりこれからもFUJIFILMさんには魅力的なフィルムシミュレーションをバンバン増やしていただきたいところです。

最近はノスタルジックネガとリアラエースを交互に使って堪能していますが、もう少しいろいろ研究してこれもまとめてブログにしたいところですね~。
ノスタルジックネガは、1960年代後半から1970年代初頭にアメリカで流行した「アメリカンニューカラー」をフィーチャーしたフィルムシミュレーションです。

使っていると、ふとした時に「あ~なんかアメリカっぽい……かも?」と感じることしばしば。

ハイライト側に暖色が強いのがなんかアメリカっぽく感じますね。
今回は”ザ・日本”といったスポットである伏見稲荷を、アメリカ感のあるノスタルジックネガで撮ってみましたが……。

アメリカのYoutuberさんがトラベルVlogとかで撮ってそうな色合いの写真がいろいろ撮れてなかなか楽しかったですね。
ブラックミストプロテクターも、効果が効きすぎることなくいい仕事をしてくれました。

しばらくはこの組み合わせをお気に入りで使っていこうと思います~!
次回訪れる時は、今度こそ最高峰の一ノ峰まで到達したいですね。

それでは今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました!

また次回のブログでお会いしましょう~!!

【おまけ】

京都市街をバックに大物映像クリエイターを撮影させていただきました。

S5IIXうらやましい~!